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不良電解コンデンサ問題(ふりょうでんかいこんでんさもんだい)とは、電解コンデンサの製造上もしくは設計上の欠陥により、正常な使用条件であるにもかかわらず本来の寿命よりも大幅に短い期間で電解コンデンサが故障する現象である。 PCのマザーボードに搭載されている液体電解コンデンサがよくこの問題として話題になるが、実際には各種電子機器で起こり得る問題である。 == 主な事例と原因 == === 液体電解コンデンサの構造による本質的な問題 === * 液体電解コンデンサは内部に電解液を含んでいる。経年変化により、この電解液が徐々に外部に拡散してなくなるため、寿命は有限である。特に周囲温度が高温の場合、電解液の拡散が早まり容量値が低下することで、推定寿命が指数関数的に短くなる。周辺温度が10℃上がると、寿命は半分になる。最終的にはオープン(コンデンサの場合、容量が極小になる)になる。 * 電解コンデンサに定格を越えた電圧や逆極性の電圧が加わると、異常な発熱などが原因でコンデンサ内部の圧力が上がる。 * 通常の使用時においても長期間電圧が加わった場合、ガスが発生して内部の圧力が上昇する。 * PCのマザーボードやATX電源上の電解コンデンサは、高温・高負荷環境下で動作することを強いられるため、圧力上昇による膨張や液漏れ、破裂などの現象が起こりやすくなる。他にもVHSビデオカセットレコーダーの停電保障用コンデンサーも液漏れを起こすことが多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「不良電解コンデンサ問題」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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