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ラ・フラ・デルス・バウス : ウィキペディア日本語版
ラ・フラ・デルス・バウス

ラ・フラ・デルス・バウス(La Fura dels Baus)は、スペインの前衛パフォーマンス劇団。1979年バルセロナで旗揚げされた。野外を中心とした前衛的でスペクタクルなパフォーマンスを得意とするほか、演出家集団としてオペラやイベント、映像作品などの演出も務める。1992年バルセロナ・オリンピック開会式の演出で世界的に有名になった。
==歴史==
1979年スペインのカタルーニャ州で子供向けのパフォーマンス劇団として発足〔クラシカ・ジャパン番組解説〕。パレードやサーカスのようなストリート・パフォーマンスを行なっていたが、1980年代半ばに、破壊的でカオティックな前衛パフォーマンスを始める。1989年には、横浜で開かれた「ヨコハマ・アート・ウェーブ」のために初来日〔公益財団法人横浜市芸術文化振興財団、2012.06.25〕。宇徳運輸新山下倉庫に立ち見客を入れ、団員が倉庫内を駆け回り、生肉を引きちぎり、血や水が飛び交う過激なパフォーマンス「Suz/O/Suz」 (初演1985年)」を披露し、話題になった。
1992年にバルセロナ・オリンピック開会式を演出(音楽は坂本龍一が担当)。これをきっかけに世界的に注目されるようになり、大手企業のスポンサーが付いて世界各地で公演を行なう。2002年マンハイムで、テレビ会議施設を舞台装置としたオペラ『大理石の崖にて』(エルンスト・ユンゲル作の同名の作品を脚色)の演出を手掛け、以降、各地でオペラや舞台の演出を行なっている。
2003年にはロンドンで初めて公演を行ない、観客と女性パフォーマーの疑似セックスの演出が話題になった〔sex play opens BBC, 23 April, 2003〕。2004年には中古船を改造した「ナウマン号(Naumon)」を就航させ、国内外で船上ショーを行なった。2005年には愛知万博のために来日し、『変身』を公演、2012年にはサントリー・サマーフェスティバルの25周年記念オペラ『オレステイア』の演出をした〔webDICE、2012-08-05〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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