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コケシノブ科 : ウィキペディア日本語版
コケシノブ科[こけしのぶか]

コケシノブ科 (Hymenophyllaceae) は、小型の、ごく薄い葉をもつシダ植物の一群である。
== 特徴 ==
コケシノブ科は、シダ植物門に属するシダの一群で、独特の外見をもつ。大部分は小型で、日本本土で見かけるものは、長い匍匐茎を持っており、湿潤な岩や樹皮に着生する。葉はごく薄く、ほとんど半透明で、乾燥すると丸まる。木陰でコケと混じって岩面を覆っているのを見かけることが多い。英語では葉の形状からfilmy ferns、つまり「フィルム状のシダ」と呼ばれ、イングランドの中核的植物園であるキューガーデンにはこの仲間のみを保存栽培および展示している温室が備えられている。
葉が薄く見えるのは、葉身の細胞層が一層から成っているためである。そのため、気孔や細胞間隙と言った一般の葉にあるような構造はない。そもそもこうした組織構造は、表裏両面を表皮に包まれた多層構造の葉に於いて、内側の葉肉にある光合成組織に向けて効率的に大気中の二酸化炭素を拡散させる必要性から進化してきたもので、そうした多層構造をもった光合成組織を喪失したコケシノブ科植物にとって必要性を欠いているわけである。また、胞子のう群の形も変わっていて、多くのシダ類のように葉の裏ではなく、葉脈の先端、葉の縁にあり、種によってはそこから葉の表面側に出る。包膜は二枚の弁に包まれた形(二弁状)やコップ型と、これも特殊である。
茎は、日本本土のものでは長く匍匐するものが多いが、必ずしもそうとは限らず、ごく短く這うもの、短く直立するものなど、さまざまである。いずれにせよ、たいていは毛を生やしている。葉は大小様々で、小さいものでは丸い単葉のものもある。大きいものはたいてい細かく分かれ、五回羽状複葉などというのもある。葉柄は細くて木質化して硬い。また、茎との間に関節がない。
配偶体たる前葉体はシダ植物に広くみられるハート形の構造をとらず、分岐を繰り返す糸状からリボン状で、非常に成長が遅いことが知られている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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