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さらば冬のかもめ : ウィキペディア日本語版
さらば冬のかもめ[さらばふゆのかもめ]

さらば冬のかもめ』(原題: ''The Last Detail'')は、1973年に公開されたアメリカ映画アカデミー賞三部門にノミネートされたアメリカン・ニューシネマの佳作である。
荒くれた2人のベテラン海軍下士官と、年若い新兵との間に芽生える奇妙な友情を描いたヒューマンドラマ
== ストーリー ==
ある日、ノーフォーク基地に勤務する海軍下士官バダスキーとマルホールに、罪を犯した新兵をポーツマス海軍刑務所に護送する任務が下った。その内容とは基地の募金箱から金を盗もうとした男、メドウズを護送することだった。盗んだ額は僅かに40ドルだったが、募金箱がたまたま司令官夫人が設置した物であった為に懲役8年を言い渡され、青年期の殆どを刑務所で棒に振ることになっていた。
最初は適当に任務をこなすつもりだったバダスキーだったが、自分の境遇を今一つ理解していないメドウズと関わっていく内にその無垢さを知り、メドウズに同情を抱いてしまう。若くして刑務所に入れられてしまう彼を哀れに思った彼は、刑務所までの道中でメドウズに人生の何たるかを教えてやろうと考えた。マルホールは任務に私情を挟むバダスキーに「大物ぶるな、俺達は海軍で一生飯を食うんだ」と詰め寄るものの、自らも情に流されていく。バダスキーとマルホールはメドウズを連れて酒盛りをしたり、街に繰り出して海兵隊員相手に3人で喧嘩を売ったり、女を抱くという楽しみを教えたりと各地で騒動を起こして回る。二人に振り回されるメドウズは初めは困惑しつつも次第に心を開らき、一人前の男として自信を持ち始める。そのうち信号兵であるバダスキーに勧められた事もあり、手旗信号を教えてくれとまで言い出す。起伏に富んだ旅を送る内、3人の中に奇妙な友情が芽生えていくのだった。
しかし旅には終わりが付き物であり、3人の道中も目的地へと近付きつつあった。刑務所に送られる前日のボストンで、3人は冬の公園でバーベーキューをするが、バダスキーはどこか不機嫌に振舞っている。食事の後、マルホールが「もう止めにしよう」と呟くと、バダスキーはやりきれない表情でこれからのメドウスの身上を嘆いた。メドウズは太い枝を懸命に両腕で折ろうとしており、何度も繰り返した末に枝を二つに折る。何かを決意した表情で立ち上がったメドウスはゆっくりと歩き出し、呼び止める二人に手旗信号を送る。「ブラボー(B)・ヤンキー(Y)・ブラボー(B)・ヤンキー(Y)・終わり」=「BY BY(バイバイ)」と送った後に走り出していく。「自由」を望んだメドウズの脱走を追いかける二人、バダスキーは拳銃を抜き、別に持っていた弾倉を入れ装填するが撃つ事はできなかった。躓いたメドウスにつかみ掛かるバダスキー、「逃がしてくれ」と泣き叫ぶ彼を殴り倒すとマルホールの制止を振り切って殴り続ける。
結局メドウズは両脇を二人に抱えられて目的地にたどり着き、予定通りに刑務所に収容される。任務を終えたバダスキーとマルホールは若い海兵中尉の当直士官からメドウズの傷の理由を詰問されるが、自分達が勝手に虐待したと答える。帰り際に中尉が書類ミスをすると、バダスキーは「控えを忘れてますぜ」と皮肉を口にする。帰り道、「海兵野郎め、海軍一仕事を判っている俺に教えを垂れやがって」「控えを受け取る事も知らねえクセに!」と精一杯に悪態を付くバダスキーに「こんな任務は二度とごめんだ」と呟くマルホール。
二人はノーフォークで再会する事を約束して刑務所を後にするのだった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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