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1901年恐慌[せんきゅうひゃくいちねんきょうこう] 1901年恐慌(せんきゅうひゃくいちねんきょうこう)とは、1901年にアメリカ合衆国のニューヨーク証券取引所で発生したノーザン・パシフィック鉄道の買収事件をきっかけに生じた恐慌である。 == 背景 == 当時のアメリカの株式市場では、鉄道会社の株が大きな位置を占めていた。アメリカの鉄道会社は完全な自由主義経済の中で運営されており、自動車交通も未発達であったこともあり、カルテル、トラストが横行していた。例えば、一つの地域の鉄道ネットワークがすべて同じ鉄道会社で運営されるようになると、競争がないために運賃は高く、利便性は低く抑えられ、資本家のみが潤うような構図ができあがっていた。 そのような状況の中で、ユニオン・パシフィック鉄道(UP。現存)とノーザン・パシフィック鉄道(NP。現在のBNSF鉄道)のふたつの大陸横断鉄道が、それぞれ、鉄道の重要な結節点であったシカゴに自社のネットワークを延ばすことを画策した。そのためには、新路線を建設するよりも、すでにシカゴに達している既存の鉄道会社、すなわちシカゴ・バーリントン・アンド・クインシー鉄道(CB&Q)を買収し、自社のネットワークに組み込むことが得策であった。 CB&QはNP陣営に買収されるが、あきらめきれないUP陣営がCB&Qの親会社となったNPごと買収しようと画策した。それにNP陣営が応酬したため、NPの株価は異常な上昇を続け、その暴騰に耐えきれなくなった多数の投資家たちの破産を招くことになった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「1901年恐慌」の詳細全文を読む
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