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ルカーチュ : ミニ英和和英辞書
ルカーチュ[ちょうおん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

カー : [かー]
 【名詞】 1. car 2. (n) car
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ルカーチュ ( リダイレクト:ルカーチ・ジェルジ ) : ウィキペディア日本語版
ルカーチ・ジェルジ[ちょうおん]


ルカーチ・ジェルジハンガリー語 Szegedi Lukács György Bernátドイツ語 Georg Bernhard Lukács von Szegedin1885年4月13日 - 1971年6月4日)はハンガリーブダペスト出身の哲学者、文芸批評家、美学者。クン・ベーラ政権やナジ・イムレ政権では、教育文化相をつとめた政治家。「西欧的マルクス主義」の代表者に位置づけられる〔徳永「ルカーチ」『東欧を知る事典』新訂増補、566-567頁〕。日本ではドイツ語読みにならってゲオルク・ルカーチとも表記される。
== 生涯 ==

=== 青年期 ===
1885年4月13日、ブダペストでルカーチは誕生する。ルカーチの父ヨージェフは富裕なユダヤ人銀行家で、ハンガリー総合信用銀行の頭取を務めていた。
ルカーチが十代半ばのとき、彼の父親は当時の上流ユダヤ人資本家の慣例に従って貴族の称号を獲得した〔家田修執筆, 沼野監修『中欧 ポーランド・チェコ スロヴァキア・ハンガリー』、276-278頁〕。ハンガリーの上流社会的な生活様式に反発するルカーチは、父親が授与された貴族姓の「セゲディ」を名乗ることを拒む〔。ルカーチの反発は「未成熟」な社会主義という形で内面に現れ、若年期のルカーチは生活、歴史、文学といったハンガリーのあらゆる文化に反発した〔テーケイ「ルカーチ・ジェルジとハンガリー文化(I)」『ルカーチとハンガリー』、11頁〕。
長じてブダペスト大学の法学部に入学し、やがて人文学部に入学する〔ケニェレシュ、トート「文学史から見たルカーチ」、127頁〕。大学時代のルカーチはブダペストを拠点として文芸批評、演劇理論を発表し、その作品はハンガリーの雑誌に掲載された〔。入学当初は法学を専攻していたが文学への憧れは強く、ドイツ留学の後に文芸評論家を志向するようになる〔。若きルカーチは西ヨーロッパの文学に関心を抱き、特にドイツ・北欧の戯曲に強い反応を示し、高校生時代には自らも戯曲を執筆した〔。しかし、活動の中でルカーチは創作の才能の欠如を自覚し、理論家という形でのみ文学活動に携わることができると自ら結論付けた〔。
ルカーチは雑誌『二十世紀』の編集者たちと知り合っていたが親密な関係にはならず、彼らのようなイギリス・フランスへの憧れも持たなかった〔ケニェレシュ、トート「文学史から見たルカーチ」、130頁〕。ドイツ古典派哲学に関心を抱き、イマヌエル・カント、そしてゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルの思想に惹かれていき、ヘーゲルの合理主義的・弁証法的方法、歴史的観点によって事物の本質に迫ろうと試みた〔。ルカーチは1910年まで2度にわたってベルリンに留学し、知己となったゲオルク・ジンメルから文化的諸現象を観念的・社会学的に分析する手法を学んだ〔ケニェレシュ、トート「文学史から見たルカーチ」、127,130頁〕。また、2度目の留学の際にエルンスト・ブロッホと出会い、彼との出会いは思想の発展に大きな影響を及ぼした〔池田『ルカーチとこの時代』、36-37頁〕。1910年に発表したエッセイ集『魂と形式』、1915年に発表した歴史的哲学からの文学形式の変遷の分析『小説の理論』が評価され、ポーランドのエミール・ラスクと並ぶ新鋭の思想家として注目を集めるようになる〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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