翻訳と辞書
Words near each other
・ オオタ自動車工業
・ オオダイガハラサンショウウオ
・ オオダイコンソウ
・ オオダケカンバ
・ オオダコ
・ オオチゴユリ
・ オオチドリ
・ オオチャバネセセリ
・ オオチョウザメ
・ オオツキガタ
オオツチグモ科
・ オオツチスドリ亜科 (Sibley)
・ オオツチスドリ科
・ オオツヅラフジ
・ オオツノシカ
・ オオツノジカ
・ オオツノハナムグリ属
・ オオツノヒツジ
・ オオツメクサ
・ オオツヤクワガタ属


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

オオツチグモ科 : ミニ英和和英辞書
オオツチグモ科[おおつちぐもか]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [か]
  1. (n,n-suf) department 2. section 

オオツチグモ科 : ウィキペディア日本語版
オオツチグモ科[おおつちぐもか]

オオツチグモ科(オオツチグモか、大土蜘蛛科)とは、節足動物門鋏角亜門クモ綱クモ目の群のひとつである。一般にはタランチュラの名称でよく知られている。
オオツチグモ類は北アメリカ南西部から南アメリカ、熱帯アジア地中海地方、熱帯アフリカニューギニア島オーストラリアなど、世界の温暖な地域に分布し、大型で全身に毛が生えていて、いかにも恐ろしそうな様子をしている。南北アメリカのオオツチグモは腹部に刺激毛を持ち、自己防衛のためにこれを脚で蹴って飛散させることがあり、目や皮膚につくと痒みのある炎症を起こす。かつて、の巣を襲い鳥を食べるという記事が美しいイラストとともに紹介され、トリトリグモ(鳥取り蜘蛛)あるいはトリクイグモ(鳥喰い蜘蛛)の和名が使われたが、実際には鳥を常食するわけではない。しかし体格が大きいため、小型の脊椎動物は餌の範囲に入り、鳥の雛やカエル、子ネズミなどは好んで捕食する。雄は成熟すると比較的短命であり、雌に食われてしまうこともあるが、雌は飼育下で数十年生きる種類もある。
サスペンス映画などで、殺人に巨大な毒蜘蛛が使われたりしたことで、知名度が世界的に広がった。
しかし、それらは巨大で猛毒を持った危険なクモというイメージが強く、実際の生態とは異なる描写がされていることが多い。
人をも殺す猛毒を持っているかのように描かれることが多いが、実際にはタランチュラの毒による死亡例は知られておらず、
そのため血清等も存在しない。
バナナに卵や仔蜘蛛がついて、誤って輸入されてしまうことが稀にあり、日本でも昭和期に何度か大騒ぎになった。
世界最大のクモがこの科に含まれており、強力な刺激毛を持ち13cmほどになる南米のルブロンオオツチグモ(''Theraphosa blondi'')が世界最大といわれる。そのほかゴライアスピンクフットバードイーター(''Theraphosa apophysis'')やサントメジャイアントオリーブブラウンバブーンスパイダーなども候補としてあがっている。
== 人間との関係 ==
近年タランチュラをペットとして飼養する愛好家が増えている。主に爬虫類専門のペットショップなどで扱われることが多い。ペットとされる代表種はチリアンコモンタランチュラ(''Grammostola rosea'' )やメキシカンレッドニータランチュラ(''Brachypelma smithi'')などで、いずれもおとなしく長寿(雌であれば20年以上ともいわれる)で、美麗なため非常に人気がある。一部の大型種を除けば長辺30㎝程度のプラケースで終生飼育可能であるため飼育スペースをあまり必要とせず、昆虫コオロギミールワームなど)・マウスといったペットショップで常時安価で売られている餌を食べ、水分と温度さえ十分であれば長期間の絶食(極端な例では水のみで30ヶ月も生存した例がある)にも耐えるなど、飼育にあまり手はかからない。餌は必ずしも生き餌でなくともよく、冷凍して販売されているマウスやラットの幼獣を解凍して与えることもできる。
人気の高いブラキペルマ属など多くのタランチュラはペットトレードが原因と思われる乱獲により現地個体数が激減し、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約による商業取引の制限がされている。一時はそれが原因で価格が高騰したが、近年は愛好家による繁殖個体がペット市場に流通することが多くなり、落ち着きを取り戻しつつある。
便宜上分類として生活様式による四つのタイプに分類されている。
; ツリースパイダー
: 南米およびアジアに生息。主に樹上棲である。足が速く、色彩が美しいものが多い。ガイアナピンクトゥータランチュラなどが大人しく飼い易いとされる。レッグスパン(足を広げた幅)が30cmをこえるインディアンオーナメンタルタランチュラや、美麗種として名高いアンティルピンクトゥータランチュラ等がツリースパイダーの代表種。狂暴な種が多く、かつ驚異的な速度で移動するので脱走しやすく、取り扱いには注意したい。
; バードイーター
: 南北アメリカに生息。鳥喰い(Bird eater)蜘蛛の名を持つ。主に地表棲である。他のタイプのタランチュラと比べおとなしい種類が多いが、気の荒い種や個体も珍しくない。タランチュラの中で最も人気のあるグループで、飼いやすい入門種のチリアンコモンや美しいメキシカンレッドニー(''Brachypelma smithi'')、世界最大のクモであるルブロンオオツチグモを含む。腹部に生える刺激毛を脚で引っ掻いて飛ばし、敵から身を守るという特徴的な行動をとる(一部ツリースパイダーでも同様の行動をするものもいる)。
; バブーンスパイダー(バブーンタランチュラ)
: アフリカに生息。バブーン(baboon)とは英語でヒヒの意。一説には姿が猿の手のようなのでその名があると言われている。生活様式は主に地中棲で、色彩も比較的地味であることが多い。代表種は8cmになるキングバブーンスパイダー(''Citharischius crawshayi'')で、極めて成長が遅く、雌であれば成体になるのに10年近く掛かるとされる。性格は極めて獰猛で、牙を擦り合わせ威嚇音をたてる。
; アースタイガー
: アジアに生息。地中または半樹上性。極めて狂暴な種が多く、青い体色が美しいコバルトブルータランチュラ(''Haplopelma lividum'')も含まれる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「オオツチグモ科」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.