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Vaporwave ( リダイレクト:ヴェイパーウェイヴ ) : ウィキペディア日本語版
ヴェイパーウェイヴ

ヴェイパーウェイヴ()とは、インターネット上のコミュニティで生まれた音楽のジャンルの一つである。英語では「Vapourwave」とも表記される。2010年代初頭に広まった。レトロカルチャーを愛し、大量生産の人工物や技術への郷愁はもちろん、消費資本主義や大衆文化、1980年代のヤッピー文化ニューエイジへの批評や風刺への関心を持つものとしてよく特徴づけられる〔。
== 概要 ==
ヴェイパーウェイヴは、ウィッチハウスチルウェイヴ等と同様に、インターネットコミュニティーから生まれた様式である。音楽的には、1970年代から2000年代初頭までの大衆音楽やラウンジスムースジャズエレベーター・ミュージック(ミューザック)等を素材として多用されることが特筆される。それら素材はしばしばピッチを下げられ、従来からあるチョップド & スクリュード(スクリュー)の技法で重ねたり変形されたり、ループされたりして〔荻原 (2014)p.134〕加工される〔。
スクリューと呼ばれる音声素材の編集技法による、まるで蒸気 (Vapor)の中に居るような幻覚的な感覚の音が主体となって作品が構成されていることや、既存の音楽ジャンルのChillwave のパロディの様に生まれた経緯からVapor(実体のない蒸気)waveと呼ばれるようになったと推測されている〔荻原 (2014)p.135, 137.〕。また、Vaporwareと言えばリリースの予告はされたもののリリース自体がされなかったソフトウェアやハードウェアを指し、Vaporware とはこの言葉とチルウェイヴのかばん語、もじりであるとも言える。社会全体としてジャンル自体の認知度が低く、作品の制作者が明らかでない場合が多く、作品における使用素材に関して作成者に許可を取らない場合が多いため、コアな音楽好きやトラックメイカーの間ではインターネット時代を象徴するアンダーグラウンドな音楽ジャンルとして認識されている。
アーティスト名や作品名やアートワークもこの音楽ジャンルを強く特徴付けている。ヴェイパーウェイヴでは、消費文化の象徴としての意味から大きく離れる目的で、アーティスト名や作品名に文章のコラージュのような意味不明な日本語を多用している〔荻原 (2014)p.137〕。アートワークは1980年代から1990年代までに流通した当時の最先端の製品に関する画像や旧式コンピュータによってレンダリングされた映像や旧式コンピュータそのもの、VHSスチール、サイバーパンク、古典彫刻作品をコラージュして制作されていることが多い。主に無意味かつノスタルジックな雰囲気を狙って制作されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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