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飛翔 : ミニ英和和英辞書
飛翔[ひしょう]
1. (n,vs) flight 2. flying 3. soaring
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: [ひ]
 (n) (abbr) rook (shogi)
飛翔 : [ひしょう]
  1. (n,vs) flight 2. flying 3. soaring
飛翔 : ウィキペディア日本語版
飛翔[ひしょう]

飛翔(ひしょう)あるいは飛行(ひこう)は、空中を進むこと、空中を移動することである。
== 概説 ==
辞書などで「飛行」や「飛翔」をどのように解説しているかというと、「飛行」は空中を "行く" こと、を意味し〔広辞苑 第五版「飛行」〕、飛翔は「空中を飛びかけること」を意味する、などと解説されている〔広辞苑 第五版「飛翔」〕。英語では「飛翔」や「飛行」にあたる概念は、動物でも乗り物でもどちらも基本的に「flight」(フライト)という言葉で表現しており、特に異なった用語を使うことはしておらず、フランス語などでも「vol(ヴォル)」という、同じ用語で表現している。用いられ方にいくらか傾向の違いはあるがおおむね重なっているので、この記事においてどちらも解説する〔ウィキペディアの他言語版で、おおむね同じ記事内で動物と人工物について扱っており、日本語版でも動物と人工物でも原理的には類似していることも多く重複する点が多々あり、同じページで解説したほうが何かと都合が良いので、日本語版でもこの記事で併せて解説する。〕〔「飛翔」という表現はあまり人工物には使われない。一方、「飛行」は動物にも人工物にも用いられることがある。人工物が空中を進むことは専ら「飛行」という表現のほうが用いられる傾向がある。ただしなど比喩的な文脈では人工物でも動物に喩えて「飛翔」と表現することはある。あえて動物・人工物に共通の、一般的な語を選ぶとするならば「飛行」になる。〕〔「飛翔」や「飛行」という言葉は、基本的にそれ自体がなんらかの能動性を伴って動くことを指しており。投げられたボールの移動などの場合は、ボールは空中を移動するものの、そういうことは基本的に「飛翔」や「飛行」とは言わない。英語ではthrow、日本語では「投擲(とうてき)」「投」などと言う。〕。
まず歴史の非常に長い歴史を持つ動物の飛翔・飛行のほうから解説し、その後で歴史の短い人工物の飛行について解説する。
太古の昔から地球上には飛行(飛翔)する種がいた。例えばすでに3億年前には数十cmもある大きなトンボが地球上を飛び回っていたという〔ナショナルジオグラフィック ニュース 〕。3億年前から現代まで、代々、彼らトンボという生き物は飛行・飛翔を続けてきたということになるわけである。
昆虫には飛行するものが多数存在した。
化石などの研究によって、ジュラ紀(約1億9960万年~約1億4550万年前)には始祖鳥が誕生した、ということが判っている。多くの学者によって、おそらく初期の始祖鳥はまずは樹木の上からの滑空のように、比較的簡単な飛行から始め、幾世代もの長い年月をかけて、より能動的な飛翔方法を身につけたものになっていったのだろう、と推測されている。〔なお恐竜の多くが羽毛状のものを体表に供えていたことも明らかになってきていることなどもふまえて、現代に人々が眼にしている鳥というのはいわゆる「恐竜」の一部の直接的な子孫である、とする説もある。が、始祖鳥が現在のへと系統的に見て連続的につながっているかどうかについては、未だに様々な説・議論がある〕
このようにして地球上では現代でも、昆虫や鳥などを中心として、多数の種が飛行(飛翔)を行っている。 ( →#動物
ところで人類はどうかと言うと、その身体には空を飛ぶのに必要な羽根や翼が備わっていなかった。彼らの思いはどうであったかという点について、人類はその歴史の始まりからすでに、飛ぶ昆虫や鳥の姿を眼にしていたはずであるが、歴史が残される以前に人類が何を考えていたのかについてはわずかな手がかりしかない。だが、文字が残されるようになって以降について言えば、人は古代から、特にが飛ぶところなどを見て、鳥のように自由に空を移動したい、と感じることがあったようである。というのは、数千年の昔に書かれ現代に残されている碑文やパピルスなどの文書のなかには、「鳥のように飛べたらいいのに」「私が鳥だったら、飛んであなたに会いにゆくのだが」といった類の気持ちを表現した文章が含まれているもののが発見されているからである。こうして飛ぶことにあこがれる人の数は多かったのかも知れない。たとえば有名なところではギリシア神話にも、イカロスダイダロスを主人公とした 人が空を飛ぶ物語があり、これらの物語は非常に多くの人々に語り継がれ、彼らの想像をかきたててきた。また、ギリシャ人と直接のつながりのない世界各地の民族にも、飛ぶお話や鳥と自分を重ねるお話は語る民族が多々ある。こうしたことに関する記録は、人類学者の研究成果などに含まれている。例えばインディアンの中には、自分をカラスの子孫だと見なす一族、つまりそうした伝承を代々伝えている一族もいる。さらにキリスト教などで伝えられる天使という存在にも、飛行に対して人類が共同で抱いているあこがれや空想が投映されている、と指摘する研究もある〔ユッタ・シュトレーター-ベンダー『天使 ― 浮揚と飛行の共同幻想』 青土社、1996〕。
飛ぶことにあこがれる人は古代からいたものの、その願望はとても長い時代に渡って実現不可能だった。というのは、飛べない身体を補って飛ぶことを実現するのに必要な手段・技術が無かったのである。飛ぶことへの情熱を燃やしそのための装置を作ろうとした人は中世には出現していたようで、875年にイスラーム圏の学者アッバース・イブン・フィルナスが素朴なハンググライダー状の器具で飛ぼうとして失敗して怪我をした、という話が伝わっている。11世紀にイギリスの修道士マルムズベリーのエイルマーが滑空するのに成功はしたと推定されることがある。滑空の実験はわずかながらにあったわけである。だが動力つきで能動的に飛ぶことに関しては、15世紀の レオナルド・ダビンチ (1452年- 1519年)は、鳥に似せて上下に動く翼を持つ機械のコンセプト図や、回転するらせん状(ねじ状)の羽根を持つ機械のコンセプト図を描くことまではできたものの、それらはあくまでコンセプト図に終わり、実際には飛ばすことができなかった。
自身の肉体で空を飛ぶことができないことを嘆いたり飛行への憧れをつのらせていた人々が(一部の発明家が命がけで博打のような滑空を行って、そのほとんどが失敗したことを除けば)大勢の人が飛ぶことができるようになったのは、広く認められている歴史をもとづくと18世紀後半の熱気球によってである。1783年のこと、モンゴルフィエ兄弟が6月5日に熱気球の実験を行い11月には有人飛行を行ったのであり、それによってフランスを中心としてヨーロッパで一大気球ブームが起きた。熱気球の飛行というのは基本的に「風まかせ」、つまり進む方角が基本的に決められず風向にまかせる飛行であるが、遊覧飛行や冒険飛行が頻繁におこなわれた。1852年9月23日にはフランスのアンリ・ジファールが比重の小さなガスによって空中に浮かび動力で進む飛行船で初飛行を行った。これによって、方角に関して言えば、おおむね望む方角に向かって飛行できるようになった。
固定翼で動力を用いて飛ぶことができるようになったの20世紀のことであり、わずか100年ほど前のことである。米国のライト兄弟が、彼らは先行する人々の試みの失敗などから学びつつ、動力つきの「ライトフライヤー号」を制作し、1903年12月17日にそれに乗って飛行することに成功したのである。その飛行の方法というのは翼を固定した機体に、動力によって回転するプロペラをつけそれで推進力を作り出し飛行するという方法であった。
気球の場合でも動力付固定翼機の場合でも、ひとたび飛ぶための新しい方法を具体的に示す人が現れると、それを熱心に模倣して改良する人が次々と現れ、この二百数十年の間に人類は様々な飛行道具そして飛行方法を開発してきた。
現在では航空機を用いて空を飛ぶことは、極めてありふれたことになっており、世界中で、民間機・軍用機の飛行をあわせれば、1日あたり数十万回以上は飛行が行われているだろう、と推計されている〔〕。
 ( →#人工物の飛行
以下、動物の飛翔から始め、後半では人類が道具・乗り物を使って行う飛行まで、飛行(飛翔)の具体的について説明してゆく。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「飛翔」の詳細全文を読む




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