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静電気力 : ミニ英和和英辞書
静電気力[せいでんき]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

静電気 : [せいでんき]
 (n) static electricity
電気 : [でんき]
 【名詞】 1. electricity 2. (electric) light 
: [げ, き]
  1. (suf) (uk) seeming 2. giving the appearance of 3. giving one the feeling of
気力 : [きりょく]
 【名詞】 1. willpower 2. energy 3. vitality 
: [ちから, りょく]
  1. (n-suf) strength 2. power 

静電気力 ( リダイレクト:クーロンの法則 ) : ウィキペディア日本語版
クーロンの法則[くーろんのほうそく]

クーロンの法則(クーロンのほうそく、)とは、荷電粒子間に働く反発し、または引き合うがそれぞれの電荷比例し、距離の2乗に反比例すること(逆2乗の法則)を示した電磁気学の基本法則。
ヘンリー・キャヴェンディッシュにより1773年に実験的に確かめられ、シャルル・ド・クーロン1785年に法則として再発見した。磁荷に関しても同様の現象が成り立ち、これもクーロンの法則と呼ばれる。一般的にクーロンの法則と言えば、通常前者の荷電粒子間の相互作用を指す。クーロンの法則は、マクスウェルの方程式から導くことができる。
また、導体表面上の電場はその場所の電荷密度に比例するという法則も「クーロンの法則」と呼ばれる。こちらは「クーロンの電荷分布の法則」といい区別する。
==概要==
クーロンの法則は1785年から89年にかけて発見されたが、それまでの電磁気学(確立していないがそれに関する研究)は、かなり曖昧で定性的なものであった。
電磁気学は、1600年にギルバートコハクが摩擦でものを引きつける現象から、物質を電気性物質、非電気性物質として区別したことに始まり、1640年にはゲーリケによって放電が確認された。
18世紀に入った1729年にグレイが金属が電気的性質を伝えることを発見し、その作用を起こす存在を電気と名付けた。彼はギルバートの電気性物質の区別を、電気を導く物質として導体、電気を伝えない物質を不導体と分類した。1733年、デュ・フェが摩擦によって生じる電気には二つの性質があり、同種間では反発し、異種間では引き合うこと、そして異種の電気を有する物質どうしを接触させると中和して電気的作用を示さなくなることを発見した。1746年にはライデン瓶が発明され、電気を蓄える技術を手に入れた。1750年には検電器が発明され、これらからフランクリンが電気にプラスとマイナスの区別をつけることでデュ・フェの現象を説明した。
フランクリンの手紙に示唆されて、プリーストリーは1766年に中空の金属容器を帯電させ、内部の空気中に電気力が働かないことを示し、重力との類推から電気力が距離の2乗に反比例すると予想した。1769年にジョン・ロビソン(John Robison)は実験により同種電荷の斥力は距離の2.06乗に反比例し、異種電荷の引力は距離の2以下の累乗に反比例することを見いだした。しかしこの結果は1803年まで公表されなかった。1773年にイギリスのキャヴェンディッシュは同心にした2個の金属球の外球を帯電させ、その二つを帯電させたときに内球に電気が移らないことから逆二乗の法則を導き出した。これはまさにクーロンの法則であり、クーロンよりも早く、しかも高い精度で求めていた。しかし、彼は研究資料を机にしまい込んで発表しなかったためにおよそ100年の間公表されなかった。
1785年にクーロンはねじり天秤を用いて、荷電粒子間にはたらく力が電荷量の二乗に比例し、距離の二乗に反比例するという法則、すなわち以下でしめされるクーロンの法則を導きだした。
:F=k\frac
:ここで q_1, q_2 は荷電粒子の電荷量。r は粒子間の距離。k は比例定数。
Fq_1\cdot q_2>0 ならば斥力を表し、q_1\cdot q_2<0 ならば引力を表す。
これは実験から見出したもので距離の指数 2+δ は物理量で有効数字をもち、現在もより精密な実験により更新されている。
キャヴェンディッシュによる実験では |δ|=1/50 であり、マクスウェルの実験では |δ|=1/21600 、現在の値では|δ|<2×10-9 であることが確かめられている。このため実用的には通常距離の二乗としている。
この実験の成果からこの法則をクーロンの法則と呼ぶ。また式中の定数 k をクーロン定数といい、この式で表される力 Fクーロン力(静電力、静電気力、静電引力)という。
クーロンの実験の後にも、電気力と距離の関係を求めようとして行われた実験は少なくないが、それらは必ずしも逆2乗則を支持するものではなかった〔。クーロンのねじり天秤は非常に敏感な装置であり、現代に行われた再現実験でも誤差が大きく、距離の冪数が1~3乗程度になるという結論しか得られていない。クーロンの論文のデータの誤差は3、4%程度で、おそらく多くの測定の中から最も信頼できると思われるデータだけを報告したものと推察される〔。再現実験を行ったヘーリングは、「おそらくクーロンは理論的考察から逆2乗則を信じるようになり、それを実証しようとして実験したのであって、実験から逆2乗則を発見したのではなかろう」と結論している〔。ただしこの時代には最小二乗法などの誤差論が存在しなかったことにも留意する必要がある。
キャベンディッシュの研究資料は1870年に設立されたキャヴェンディッシュ研究所の初代所長マクスウェルによって公表された。マクスウェルはキャヴェンディッシュの方法を改良して追試をおこない、非常に高い精度でクーロンの法則を確かめている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「クーロンの法則」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Coulomb's law 」があります。




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