| 翻訳と辞書 |
静脈[じょうみゃく]
【名詞】 1. vein
===========================
・ 静脈 ： [じょうみゃく]
【名詞】 1. vein
・ 脈 ： [みゃく]
【名詞】 1. pulse
静脈[じょうみゃく]
静脈（じょうみゃく、、ラテン語:venae）は、毛細血管から発生した静脈血を心臓に送るために使われる血管。毛細血管の吻合により細静脈に至り、静脈となる。ただし、肺静脈のみ、他の静脈とは機能が異なり、動脈血が流れる。静脈の色は、青色と思われがちだが灰色である。
== 構造・概要 ==
全身の静脈は、肺静脈系と大静脈系に二分される。大静脈系は腸などからの血流を肝臓に運ぶ門脈系を含む。静脈は皮膚からの位置によっていくつかに分類されている。すなわち、筋膜よりも皮膚よりを走行する皮静脈、筋膜下を走る深静脈、両静脈をつなぐ貫通静脈である。深静脈は動脈と一対をなし、解剖学では後脛骨静脈と後脛骨動脈や、最上肋間静脈と最上肋間動脈のように同名が与えられている。
個々の静脈はパイプ状をなし、3層の膜、4種類の組織からなる。内部から血液が流れる内腔、内膜（内皮細胞・静脈弁・基底膜など）、中膜（平滑筋）、外膜である〔藤田ら, p.19〕。最も厚い膜は外膜である。動脈は同じく3層の膜組織からなるが、より複雑な構造をとる。すなわち、内腔、内膜（内皮細胞、基底膜、内弾性板）、中膜（平滑筋、外弾性版）、外膜である。静脈は動脈と比較すると、弾性繊維組織を欠くことが特徴だ。なお、毛細血管は内皮細胞と基底膜のみからなる。静脈にかかる血圧は動脈と比較すると低いため、動脈に比べると壁は薄い。特に中膜と内膜が薄い。弾性繊維組織を欠くだけでなく、平滑筋や外膜も薄い。
静脈の多くには逆流防止などのために静脈弁（venous valve）がついている。重力の影響を受ける四肢の静脈では静脈弁は発達するが、内臓の静脈などではこれを欠く。静脈弁閉鎖機能不全に至ると、血液の逆流により、壁の弾力性が失われしだいに断面積が拡大して行く。これを拡張性蛇行静脈と呼ぶ。
静脈血が心臓に向かって流れるのは、肺静脈を除き3種類の圧力を受けるからである。すなわち、心臓の収縮、骨格筋ポンプ、呼吸ポンプである。骨格筋ポンプとは下腿の筋の収縮により、静脈が圧搾されるために生ずる圧力を言う。近位弁と遠位弁、すなわち心臓に近い静脈弁と心臓から遠い静脈弁の間で筋肉の収縮が起こると、2つの弁に挟まれた静脈血が心臓に向かって流れる。呼吸ポンプとは、横隔膜の移動による胸腔圧力の変化を指す。
皮静脈の位置が個人によって異なり、しかもそれぞれに経年変化しないことを利用して、セキュリティに用いる技術（静脈認証）がある。
人工透析を行なう場合、動脈の血流を体表に置くため、腕の内部の動脈から表面の皮静脈にバイパス（内シャント）を作る。その結果として、腕の静脈は腫れ上がったようになる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』
■ウィキペディアで「静脈」の詳細全文を読む
静脈 [ じょうみゃく ]
===========================
「 静脈 」を含む部分一致用語の検索リンク（ 304 件 ）
つる(蔓)状動脈瘤、静脈瘤状動脈瘤
つる(蔓)状静脈瘤
つる状静脈集網
アテローム(性)移植伏在静脈硬化(症)
ガン現象(高血圧の症候の１つで、眼底動静脈交差現象)
グロムス腫瘍(頸静脈小体腫瘍)
テベシウス静脈
トレンデレンブルク試験(下肢静脈弁のテスト)
バイディレクショナル・シャント、上大静脈肺動脈端側吻合術、両(二)方向シャント
マーシャル静脈
モビン・ウッディン式下大静脈フィルタ
ラスキンド経静脈的動脈管閉鎖(術)
上下大静脈肺動脈吻合(術)
上主静脈
上大静脈
上大静脈右肺動脈吻合術
上大静脈症候群
下主静脈
下大静脈
下大静脈症候群
下顎後静脈
両側大静脈肺動脈吻合(術)
中心(臓)静脈
中心臓静脈
中心静脈圧
中心静脈圧(中心(枢)部静脈圧)
主静脈
乳房静脈
乳静脈
乳頭状静脈瘤
伏在静脈
伏在静脈グラフト
伏在静脈バイパスグラフト
伴行静脈
体静脈
先天性上大静脈狭窄
先天性下大静脈狭窄
先天性動静脈瘤
先天性動静脈瘻
先天性大静脈弁下狭窄
全肺静脈還流異常
内頸静脈
冠(状)静脈
冠(状)静脈洞
冠(状)静脈洞入口部
冠(状)静脈洞調律
冠動静脈瘻
冠状動静脈異常
冠状動静脈瘻
冠状静脈洞
冠状静脈洞中隔欠損
前腕正中皮静脈
副奇静脈
副腎静脈
動脈性静脈瘤
動脈瘤性静脈瘤
動静脈ふん合
動静脈シャント
動静脈シャント(吻合)
動静脈シャント、動静脈吻合(術)
動静脈フィステル(瘻)
動静脈交差
動静脈吻合
動静脈吻合(術)
動静脈奇形
動静脈瘻
動静脈短絡
動静脈血酸素較差
半奇静脈
卵黄静脈
回腸静脈
国際薬局方：静脈(性)腎盂造影(撮影)(法)
外傷性動静脈痩
外頚静脈
外頸静脈
大動(脈大)静脈フィステル(瘻)
大心(臓)静脈
大腿静脈
大静脈孔
大静脈後尿管
大静脈断絶(離断)
大静脈肺動脈吻合術
大静脈造影(撮影)(法)
大静脈閉塞(症)
奇静脈
奇静脈撮影
奇静脈造影(撮影)(法)
導出静脈
小心(臓)静脈
小腸下静脈
小葉間静脈
小静脈
小静脈、細静脈
尾静脈
心室間静脈
心静脈
拡張蛇行静脈(静脈瘤)
持続性動静脈血液ろ過
持続性動静脈血液濾過
有痛(性)白股腫(股部重症静脈血栓炎)
棍棒状(静脈瘤様)気管支拡張(症)
横隔膜静脈
海綿静脈洞外壁症候群
海綿静脈洞血栓
深部静脈血栓
深部静脈血栓(症)
深部静脈血栓症
混合静脈血
潜在性動静脈奇形
潰瘍化静脈瘤
点滴静注、静脈(内)持続点滴(注入)(法)
産褥性静脈炎
皮静脈
精索静脈瘤
精索静脈瘤切除
精索静脈瘤切除(術)
細静脈
細静脈炎
経皮的経静脈的僧帽弁交連切開(術)
経静脈局所麻酔
経静脈局所麻酔法
経静脈的心房中隔穿刺法
経静脈高カロリー輸液
総肺静脈還流異常(症)
翼突筋静脈叢
肺動静脈瘻(フィステル)
肺静脈
肺静脈狭窄症
肺静脈環流異常(症)
肺静脈還流異常(症)
肺静脈閉塞
肺静脈閉塞症(疾患)
背部静脈
脳底静脈叢(そう)
腋窩静脈閉塞
腎動静脈フィステル
腎静脈
腎静脈レニン比
腎静脈圧
腎静脈血栓症
腎静脈造影
腎静脈造影法
腕頭静脈
腰静脈
腸間膜静脈
腸骨静脈血栓症
腹腔内静脈吻合
腹腔内静脈吻合術
腹腔静脈シャント(瘻)
腹静脈
臍部静脈瘤
臍静脈
臍静脈炎
自家静脈バイパス移植術
舌静脈
蛇行静脈
血栓(性)静脈炎
血栓性静脈炎
血栓静脈炎
辺縁静脈洞
遊走性静脈炎
遠位脾静脈腎静脈吻合術
適中率：肺静脈
部分的肺静脈還流異常
部分肺静脈還流異常(症)
鎖骨下静脈
門脈大静脈シャント(吻合(術))
閉塞性静脈炎
静脈
静脈(内)栄養補給
静脈(内)麻酔(法)
静脈(性)
静脈(性)腎盂造影(撮影)(法)
静脈(脈)波(曲線)
静脈うっ血
静脈せん刺
静脈りゅう
静脈カテーテル法
静脈ヘマトクリット
静脈充満像
静脈内カテーテル
静脈内局所麻酔
静脈内投与
静脈内投与(適用)
静脈内持続注入
静脈内持続注入法
静脈内持続点滴
静脈内持続点滴法
静脈内注射
静脈内注射、静注
静脈内点滴注入
静脈内硬化剤注入
静脈内膜炎
静脈内輸液
静脈内鎮静
静脈内鎮静法
静脈内麻酔
静脈内麻酔法
静脈内麻酔薬
静脈出血
静脈切開
静脈切開、しゃ(瀉)血
静脈切開法
静脈切除
静脈切除(術)
静脈動脈バイパス法
静脈収縮
静脈叢
静脈叢(そう)
静脈周囲炎
静脈圧
静脈圧上昇
静脈圧亢進
静脈塞栓症
静脈弁
静脈性
静脈性充血(うっ血)
静脈性出血
静脈性塞栓症
静脈性尿路造影
静脈性腎盂造影
静脈性血栓症
静脈抜去
静脈拍動
静脈拡張
静脈拡張(症)
静脈持続注入
静脈持続注入法
静脈持続点滴
静脈持続点滴法
静脈撮影
静脈撮影図
静脈撮影法
静脈攣(れん)縮、
静脈栄養
静脈波
静脈注射
静脈洞交会
静脈洞型心房中隔欠損(症)
静脈洞形成
静脈洞炎
静脈洞血栓症
静脈炎後症候群
静脈痙攣
静脈瘤(varixの複数)
静脈瘤(形成)素質
静脈瘤体質
静脈瘤切開
静脈瘤切開(術)
静脈瘤切除(術)
静脈瘤形成
静脈瘤性潰瘍
静脈瘤性静脈炎
静脈瘤抜去(術)
静脈瘤様腫脹
静脈瘤硬化療法
静脈相
静脈相(血管造影の)
静脈石
静脈硬化(症)
静脈穿刺
静脈管
静脈系
静脈結石
静脈結石症
静脈脈相、静脈脈系
静脈血圧計
静脈血栓
静脈血栓症
静脈角
静脈造影
静脈造影(撮影)(法)
静脈造影(撮影)(法)、静脈写
静脈造影(撮影)図
静脈造影図
静脈造影法
静脈運動神経
静脈還流
静脈還流(量)
静脈還流量
静脈閉塞
静脈閉塞性疾患
静脈閉塞症候群
静脈雑音
静脈雑音、こま音
静脈静脈バイパス法
静脈麻酔
静脈麻酔(法)
静脈麻酔法
静脈麻酔薬
頚静脈
頚静脈切痕
頚静脈圧迫試験
頚静脈波
頚静脈球
頚静脈窩
頚静脈結節
頸静脈
顎静脈
顔面静脈
食道静脈
食道静脈瘤
食道静脈瘤硬化療法
骨静脈血栓症
スポンサード リンク
| 翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|