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集成材 : ミニ英和和英辞書
集成材[しゅうせいざい]
laminated wood
===========================
: [しゅう]
 【名詞】 1. collection 
集成 : [しゅうせい]
 (n,vs) aggregation
集成材 : ウィキペディア日本語版
集成材[しゅうせいざい]

集成材(しゅうせいざい、Laminated wood)とは、断面寸法の小さい木材(板材)を接着剤で再構成して作られる木質材料である。構造用と造作用に分類され、主に建材テーブルの天板などの家具素材として用いられる。当然のことながら、強度や耐水性について厳格な規定、検査基準のもとで品質管理される構造用のものと、家具や内装などに使う造作用(強度に関する規格はない)とでは、一見した見た目が似ていても工学的な特性は異なる。
近年、大断面集成材が学校建築物などの大型公共施設の梁などに用いられるようになった。また、木質構造では従来困難とされていた曲線部材・大スパン架構などが実現可能となり、木質ドームなどが造られるようになった。
== 製造工程 ==
# 断面寸法の小さい木材(ラミナ)を人工的に乾燥する。
# ラミナ同士をフィンガージョイントと呼ばれる接合方法で縦方向につなぐ。フィンガージョイントの形状は、構造用では接着剤が最も効果的に作用するように、造作用では見た目の美しさを損なわないように配慮されている。またフィンガー部分を削りだすカッターや、接着剤、接着技術は、より小さいフィンガーでも従来と同等な接合強度が得られるよう、年々改良が進められており、木造一般住宅の集成材で8ミリ、家具用の集成材では4ミリメートル程度まで短くなっている。フィンガー部の小型化は、おがくずとして捨てられる材の減量、および切削に必要な電力の節約というメリットがある(木材にかぎらず一般原則として、切削加工に投入されたエネルギーの大部分は、切りくずの熱エネルギーとして捨てられる。削りくずになる部分は少ないほうが、エネルギーのロスは少ない)。
# 縦方向に接合されたラミナの広い面に接着剤を塗布する。接着剤が塗布されたラミナを何枚か重ね、あるいは横に並べ、圧力を掛けて貼り合せる。
製造される集成材のサイズにより、3の工程は変わる。たとえば、机やテーブルなどの天板に使われる造作用集成材なら、もともとのラミナの厚み(数センチ程度)で十分なので、厚さを増やすために重ねる必要はなく、ラミナを横方向に接着して必要な広さの板を得る。
構造用集成材の製造においては、集成、接着される前にグレーディングマシンと呼ばれる装置を用い、ヤング率によるラミナの等級区分が行われる。また、フィンガージョイント接合により縦継ぎされたラミナは、プルーフローダ保証荷重試験機)と呼ばれる装置を用いた試験を行い、強度の弱いものは排除される。ヤング率の高いラミナは異等級対称構成の場合、集成材の外層に使われる。
なお、フィンガージョイントが普及する以前には、縦継ぎをする材どうしを斜めにそぎ落として接着面積を増やしたスカーフジョイントが用いられていたが、フィンガージョイントと比較した場合、捨てられる材の量が多く、また接着時の圧締に手間がかかるので、現在、構造用集成材でスカーフジョイントが使われることはない。スカーフジョイントは、家具などで曲線の部分(例えば、椅子の足)を作るために使われることはあるが、これは集成材という汎用の素材を作るというわけではなく、最終製品として曲線や曲面を得るための意匠的な木材加工の例と見るべきである。なお、大型の木造建築物に使われる湾曲集成材は、汎用品ではなく個々の建築物のデザインに応じたオーダーメードの製品であり、その形状に応じてラミナを斜めに削る場合もあるが、縦継ぎ部はフィンガージョイントである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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