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阪神7001・7101形電車 : ミニ英和和英辞書
阪神7001・7101形電車[はんしん7001 7101がた]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

阪神 : [はんしん]
 【名詞】 1. Osaka-Kobe 
: [かみ]
 【名詞】 1. god 
: [けい, かたち, ぎょう]
  1. (suf) shape 2. form 3. type
電車 : [でんしゃ]
 【名詞】 1. electric train 
: [くるま]
 【名詞】 1. car 2. vehicle 3. wheel 

阪神7001・7101形電車 : ウィキペディア日本語版
阪神7001・7101形電車[はんしん7001 7101がた]


阪神7001・7101形電車(はんしん7001・7101がた電車)は、阪神電気鉄道が所有していた優等列車用の通勤形電車である。1970年から1973年にかけて製造された、日本初の営業用電機子チョッパ制御車として知られる。のちに全車が抵抗制御7801・7901形3次車(7840・7940以降)と共に、1990年から1993年にかけて6両固定編成化・制御器界磁添加励磁制御への換装といった改造を受けて2000系へ改番された。
本項では7001・7101形ならびに改造後の2000系について記述する。
本項では解説の便宜上、梅田側先頭車の車両番号 + F(Formation = 編成の略)を編成名として記述(例:7101以下6両編成 = 7101F)する。
== 7001・7101形 ==

=== 初物尽くしの新車 ===
電車速度制御は、その登場以来単位スイッチやカム軸などで機械的にスイッチを入切することで回路をつなぎ、加減速時に余剰となった電流は抵抗器で熱に変えて放出するという抵抗制御方式が主流であった。この方式では、制御段数が少ないと加減速時にかかる衝撃が大きく、乗り心地にも悪影響を与えることから、電気技術が進歩するにつれて制御装置を多段化することによって乗り心地の向上を図るようになり、1930年代アメリカで実用化されたPCCカーの情報が本格的に日本に伝わった1940年代末期から1950年代前半にかけて、カルダン駆動方式の実用化とともに、それに対応した超多段式の制御装置の開発が進められた。しかし、基本的な設計に大きな変化はなかったことから、今度は制御装置に多数の単位スイッチやカム軸を取り付けざるを得なくなるなど制御装置が複雑化してしまい、それを床下に置かざるを得なかったことから、保守整備に大きな手間がかかることになった。
このような制御装置の変遷の一方で、1960年代に入ると、京阪神急行電鉄(現・阪急電鉄20002300系などのように、1950年代後半から急速に発達してきたトランジスタなどの電子機器を活用する車両が登場したほか、制御装置本体にこれらの電子機器を活用して回路の無接点化を図る事例も現れた。その後の電子技術の急速な進展により、電車の速度制御にも耐えうる大容量のサイリスタが開発されるようになった。こうして鉄道車両への本格的なパワーエレクトロニクスの導入が開始され、1968年には電機子チョッパ制御の試作車として、帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄6000系1次試作車が登場した。
この時代は、同時に高度経済成長期の真っ只中でもあった。「3C時代」という言葉が当時流行したように、国民の生活水準の向上とともに、従来は贅沢品であった冷房も社会に普及してくるようになり、鉄道車両においても、日本国有鉄道(国鉄)の特急用車両をはじめ、近畿日本鉄道(近鉄)・東武鉄道小田急電鉄など大手私鉄の有料特急用の車両も冷房装備が当たり前になっていたほか、マイカーとの競争の激しい名古屋鉄道(名鉄)では1959年に日本初の特別料金不要の冷房車両〔特別料金不要の冷房車としては1936年に冷房改造された南海電気鉄道2001形があるが、新車としては名鉄5500系が日本初である。〕である5500系を登場させたほか、パノラマカーで名高い7000系7500系が冷房付で登場しただけでなく、旧型車の機器を有効活用した支線直通優等列車用の3780系も冷房付で登場した。また、国鉄においてはこの時期新造されていた急行用車両も冷房付で製造されていたほか、急行用電車・気動車の非冷房車の冷房改造も、新幹線に接続し、夏季の猛暑に見舞われることの多い西日本に配属された車両から推進されていた。さらに通勤用車両の冷房化も1968年に京王帝都電鉄(現・京王電鉄5000系が初の通勤冷房車として登場したほか、関西地区でも1969年登場の京阪電気鉄道2400系が関西の鉄道事業者では初の通勤冷房車として登場した。
このような状況のもと、阪神においても5261形5269 - 5270で無接点式の制御装置を導入するなど、「技術の阪神」の伝統にふさわしく、制御装置のメンテナンスフリー化とパワーエレクトロニクスの導入には大きな関心を持っていた。また、冷房サービスの提供は並走する阪急神戸線東海道本線との競争上有効であると判断したことから、「六甲の涼しさを車内に」をキャッチフレーズに、冷房付の新車として急行系に本形式と7801形3次車混成の5連を、普通系には5261形5271 - 5274の4連を登場させることとなり、その第1陣として1970年5月に7101 - 7001 - 7002 - 7940 - 7840の5連が登場した。そして新形式である本形式には力行専用ではあるが制御装置に電機子チョッパ制御を採用し、電機子チョッパ制御の研究では先を行っていた営団地下鉄より早い、日本初の営業用チョッパ制御車の登場となった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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