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赤外線写真 : ミニ英和和英辞書
赤外線写真[せきがいせんしゃしん]
(n) infrared photography
===========================
: [あか, あけ]
 (n) 1. red 2. crimson 3. scarlet 4. communist
赤外 : [せきがい]
 (adj-na) infrared
赤外線 : [せきがいせん]
 【名詞】 1. infra-red rays 
赤外線写真 : [せきがいせんしゃしん]
 (n) infrared photography
: [そと, ほか, げ, がい]
 【名詞】 1. other place 2. the rest 
外線 : [がいせん]
 【名詞】 1. outside telephone line 2. outer circle
: [しゃ]
 【名詞】 1. photograph 2. copy 3. transcribe 4. duplicate 5. reproduce 6. trace 7. describe 8. picture 
写真 : [しゃしん]
 【名詞】 1. photograph 
: [まこと, しん, ま]
  1. (adj-na,n) (1) truth 2. reality 3. genuineness
赤外線写真 : ウィキペディア日本語版
赤外線写真[せきがいせんしゃしん]




上:近赤外領域で撮影した木、下:可視領域で撮影した同じ木。




赤外線写真(せきがいせんしゃしん)は、近赤外線を撮影した写真である。サーモグラフィーが遠赤外線を撮影するのに対し、赤外線写真は近赤外線と若干の可視光線を撮影する。言い換えれば、赤外線写真で撮影される光の波長は約700nmから900nmである。撮影の際には、通常「赤外フィルター」を使用する。このフィルターは可視領域の波長の光の大部分を遮断するものであり、黒か深い赤色をしている。
赤外フィルターと、赤外写真用のフィルムやセンサーを組み合わせると、「疑似色彩写真」として写ったり、時には「ウッド効果」と呼ばれる写真を撮ることができる。
ウッド効果が明瞭に現れるのは植物の葉である。赤外写真で木の葉や草を撮ると、あたかも雪が積もっているかのように白く輝いて写る。この効果はクロロフィルからの近赤外線の反射によるものであり、自家蛍光の影響は小さい。
赤外線は散乱(レイリー散乱ミー散乱)が起こりにくいため、通常の写真より空が暗くなり、大気のが写りやすくなる。空が暗くなるため、それを反射しての水面からの赤外線も減り、雲や靄がより明瞭に撮影されるようになる。また赤外線は人物の皮膚数ミリメートルに浸透してから反射するため、肌は白っぽく写り、目は黒っぽく写る。
== 歴史 ==
写真フィルムの感光剤であるハロゲン化銀() エマルションはそのままでは赤外線に対する反応性が低いため、20世紀初頭まで赤外線写真の撮影は不可能だった。赤外線写真を撮るためには、増感色素として染料を入れなければならない。
赤外線写真は1910年ロバート・ウィリアム・ウッドによって初めて発表された。その際、後に彼の名が入った「ウッド効果」と呼ばれることになる現象についても言及されている。ウッドの写真の撮影には非常に露出時間がかかるため、特殊なフィルムが使用された。ウッドの実験は、ほとんどが風景撮影であった。
赤外線高感度写真乾板は、第一次世界大戦空中写真撮影を目的として、アメリカ合衆国で開発された〔''Annual Report of the Director Bureau of Standards to the Secretary of Commerce for the Fiscal Year Ended June 30, 1919'' U. S. Govt. Print. Off., United States National Bureau of Standards, 1919.〕。
疑似色彩赤外線写真(後述)の撮影は、1960年代にコダックエクタクローム() 赤外エアロフィルムタイプ8443が発売されたことで、広く行われるようになった。
1960年代、著名なアーティストたちが赤外線写真を好んで採用した。ジミ・ヘンドリックスドノヴァンフランク・ザッパグレイトフル・デッドらは、自身のアルバムの表紙に赤外線写真を使用している。赤外線写真の奇妙な色や雰囲気が1960年代後期のサイケデリックな美意識と合っていると感じられたためである。赤外線写真では容易に奇抜な表現ができるものの、エリオ・チオル() などのように白黒赤外フィルムを繊細に用いる写真家もいる。


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「赤外線写真」の詳細全文を読む




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