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茶切ぶし : ミニ英和和英辞書
茶切ぶし[ちゃ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちゃ]
 【名詞】 1. tea 
: [せつ]
  1. (adj-na,n) eager 2. earnest 3. ardent 4. kind 5. keen 6. acute

茶切ぶし ( リダイレクト:ちゃっきり節 ) : ウィキペディア日本語版
ちゃっきり節[ちゃっきりぶし]

ちゃっきり節』(ちゃっきりぶし)は、北原白秋作詞町田嘉章作曲の歌曲。「茶切節」ないし「茶切ぶし」「ちゃっきりぶし」と表記される場合もある。現在では静岡県民謡と見なされているが、新民謡のひとつである。
歌は30番まであり、静岡市を中心とした静岡県中部の地名・方言がふんだんに盛り込まれている。毎年春に静岡県内の会場で「ちゃっきり節日本一全国大会」が行われる。
過去にデュオ歌手ザ・ピーナッツが歌唱していた。「ちゃっきり節だよ!ザ・ピーナッツ」と言うレコードに収録されていた。この時の題名は「ちゃっきり。ちゃ、ちゃ、ちゃ」であった。そのザ・ピーナッツは、1962年公開の主演映画『私と私』(監督:杉江敏男)で、伊藤エミハナ肇とクレージーキャッツと共に歌っていた。
トリオ漫才ちゃっきり娘はちゃっきり節を基調とした芸で一時代を築く。
== 由来 ==
1927年(昭和2年)、静岡市近郊に開園した狐ヶ崎遊園地(後の狐ヶ崎ヤングランド 1993年閉園)のコマーシャルソングとして、静岡電気鉄道(現・静岡鉄道)の依頼によって制作された〔静鉄グループ|なるほどコラム ちゃっきりぶし誕生秘話 p.1 〕。
大正時代から昭和時代初期にかけては、地域おこしや観光宣伝のため、旧来からの民謡を広く紹介し、あるいはPRソングとして民謡風の新曲を作るなどの動きが日本の各地で見られた。ちゃっきり節もその一つである。
静岡電鉄は当時すでに名のある詩人であった白秋に懇請して作詞を引き受けさせたが、取材のため静岡を訪れた白秋は、静岡の花柳地・二丁町・蓬莱楼芸者遊びを続け、一向に詩作に取りかかろうとしなかった。豪遊続きの長逗留に電鉄会社側が作詞依頼の取り下げも検討し始めた頃、老妓の方言によるふとした一言にインスピレーションを得て、白秋は30番まである長大な歌詞を書き上げたという〔静鉄グループ公式サイト内のちゃっきりぶし誕生秘話 p.2 によると、この芸妓は、蓬莱楼の「〆吉」であったとされている。〕。
作曲者の町田嘉章(1888年 - 1981年)は、邦楽作曲家で民謡の研究家でもあるが、白秋の知人であったことからその推挙により「ちゃっきり節」の作曲を引き受けることになった。
この曲は1927年11月25日に狐ヶ崎遊園地を会場として、同時に白秋・嘉章のコンビによって作られた「狐音頭」「新駿河節」と共に、地元芸妓衆の歌・踊りによって発表された。
1928年1月にはラジオ放送され、レコードも作られたが、地元静岡や、静岡系の芸妓が多く入っていた東京の花柳界などで歌われる程度であった。「会津磐梯山」や「木曽節」などの民謡のごとく、全国的に知られるようになったのは、芸妓から歌手に転身した市丸1906年 - 1997年)が1931年に「美声で」レコードに吹き込み、翌1932年にヒットして以後である。また、戦後、1957年に静岡での国体の開会式でマスゲームに用いられたことをきっかけに、この曲は再び注目を集めた〔「静鉄ではこのうたを天下に広めるため全従業員に特別講習したそうだが、爆発的人気を呼ぶようになったのは昭和七年、ビクターが市丸ねえさんの美声でレコードを吹き込んでから。これが第一次の「茶っ切りぶし」ブーム。第二次のそれは昭和三十二年静岡市で第十二回国体が開かれたさい、開会式の余興として披露された静岡婦人会員による「ちゃっきりぶし」のマスゲームである。」 読売新聞夕刊1960年12月11日付、4面、「歌のふるさと 21 ちゃっきりぶし」「おいたち」〕。また1973年にはNHKの『みんなのうた』でも取り上げられた。
現在では、作詞・作曲者のはっきりした「新民謡」でありながら、古くからの伝統的な静岡県民謡と誤認されるまでになっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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