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絶対音感 : ミニ英和和英辞書
絶対音感[ぜったいおんかん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

絶対 : [ぜったい]
  1. (adj-na,n-adv,n) absolute 2. unconditional 3. absoluteness 
: [つい]
 【名詞】 1. pair 2. couple 3. set 
: [おと, ね]
  1. (n,n-suf) sound 2. note 
音感 : [おんかん]
 (n) sense of sound
: [かん]
 【名詞】 1. feeling 2. sensation 3. emotion 4. admiration 5. impression

絶対音感 : ウィキペディア日本語版
絶対音感[ぜったいおんかん]

絶対音感(ぜったいおんかん、英語:perfect pitch)は、ある音(純音および楽音)を単独に聞いたときに、その音の高さ(音高)を記憶に基づいて絶対的に認識する能力である。狭義には、音高感と音名との対応付けが強く、ある楽音を聞いたときに即座に音名・階名表記を使用して表現できる能力である。
別名として「絶対的音感」、「絶対的音高感」などがある。
相対的な音程で音の高さを認識する相対音感に対して、音高自体に対する直接的な認識力を「絶対音感」と呼ぶ。
== 概要 ==
人間は誰しも大幅に音高が異なればこれを区別することができる。例えばソプラノ歌手の歌声が高い、コントラバスの音が低い、というようなおおざっぱな音域については誰でも言い当てることができるのであって、そういう意味の「絶対的音感」は程度の差はあれ誰もが持っている。ただし、この程度のものは「絶対音感」と呼ばれることはない。絶対音感保持者はそれとは異なる音高認識方法を駆使しているとされる。それはかれらが音当てにおいてしばしばオクターブ・エラーとよばれる特有のミスをすることからも推測される。これは音名は正しいがオクターブを間違えてしまうミスである。これにより、一般に人は音高を漠然と上下方向の高さ(トーン・ハイト)でしか把握できないのに対し、絶対音感保持者は音高を、トーン・ハイト+トーン・クロマ(音名に対応する特有の響き)で捉えていると考えられる〔Bachem,A. 1937 Various types of absolute pitch. Journal of the Acoustical Society of America 9 146-151〕 。
従って、「絶対音感」は、特に「音高を音名で言い当てる能力」の意味に限定して捉えられている(この場合、西洋音楽でかつ十二平均律による音高ということが暗黙の前提となっている)。ただし、その場合も必ずしも機械のように「完全」な精度を持っているとは限らず、その能力の範囲に当てはまる絶対音感保有者の中でも高精度な者も〔ピアノ調律師のフランツ・モアは『ピアノの巨匠たちとともに』音楽之友社 2002年のなかで、1Hzレベルで音を言い当てると豪語する音楽家に数多く出会ったが、真にそれを言い当てた人は一人もいなかったとして、オーマンディホロヴィッツがピッチを取り違えたエピソードを紹介している。〕、より精度が落ちる絶対音感保有者もおり、精度そのものは個人差がある〔江口寿子・江口彩子 『新・絶対音感プログラム』 全音楽譜出版社 2001年では、ピアノの全音域をランダムに鳴らしたとき90%以上で音名を当てる能力のある人を絶対音感保持者としている。また、新潟大学の宮崎謙一「絶対音感保有者の音楽的音高認知過程」1997~1998年度文部省科学研究費補助金(基礎研究C)研究成果報告書 1999年によれば、ピアノの音階を90%以上の確率で当てられる人は、日本の音大生で30%、ポーランドの音大生で11%であるという。〕。
また絶対音感能力を持つ人は、日常生活で耳にするサイレンやクラクションなどについても音高を(CDE、ドレミ…などの音名で)認知できることがあるが、一般にピアノの場合と比して正確に認知出来ないことが知られている。実験において、ピアノで発生させた音を当てようとした場合は94.9%の確度で当てられる絶対音感所有者のグループが、電子的に作った純音で同じ実験を行った場合、正解率が74.4%程度に落ちたという〔宮崎 前出〕。
一点イ音(A音)=440ヘルツと定義されたのは1939年5月にロンドンで開催された標準高度の国際会議であり、それ以前は各国によって基準となる音高は一定していなかった。また同じ国でも時代によってチューニングは変わっており、18~19世紀頃は概ね422~445ヘルツと大雑把なものであった。
現代においては、1939年に基準とされたよりもやや高いA=442~444ヘルツで演奏されることが多い。20世紀初めの古い録音では標準音が435ヘルツのオーケストラもあった。
(詳しくは演奏会におけるピッチを参照)
1845年にオランダのユトレヒトで行われた、ドップラー効果を実証する実験では、走行中の列車で複数の奏者にトランペットを演奏させ、それを地上にいる絶対音感を持った複数の音楽家に聴かせた〔''Dictionary of Theories, Laws, and Concepts in Psychology'' by Jon E. Roeckelein、Greenwood, 1998年、148頁。〕。
あるとき、カール・ベームが、ニュルンベルクのマイスタージンガーを当時広まりはじめた高めのピッチで演奏した際、それを聴いていたリヒャルト・シュトラウスは、「あなたは何故あの前奏曲をハ長調でなく嬰ハ長調で演奏したのですか?」と述べた、という話が伝わっている〔カール・ベーム『回想のロンド』高辻知義訳、白水社、1970年、222頁。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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