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紙鳶 ( リダイレクト:凧 ) : ウィキペディア日本語版
凧[たこ]

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(たこ)とは糸で牽引して揚力を起こし空中に飛揚させる玩具である。日本では正月の遊びとして知られている。や竹などの骨組みに紙、ビニールなどを張って紐で反りや形を整えて作られる。紙鳶、ハタ、イカなどとも言う。
== 歴史 ==
半ば伝説的だが、中国で最初に凧を作った人物は、後代工匠の祭神として祭られる魯班とされている〔ロバート・テンプル著、牛山輝代訳『中国の科学と文明』河出書房新社、2008年、改訂新版。ISBN 9784309224862、p.288.〕。魯班の凧は鳥形で、3日連続で上げ続けることができたという。ほぼ同時代の墨翟が紀元前4世紀に3年がかりで特別な凧を作った記録がある。魯班、墨翟のどちらの凧も軍事目的の凧だった。
中国の凧は昆虫、その他の獣、そして鳳凰などの伝説上の生き物などさまざまな形状を模している。現代中国の凧で最上のものは竹の骨組みにを張り、その上に手描きの絵や文字などがあしらわれている。
日本では、平安時代中期に作られた辞書『和名抄』に凧に関する記述が登場し、その頃までには伝わっていたと思われる〔タコ 『大百科事典. 第16巻 第2冊』平凡社、1939年〕。日本の伝統的な和凧はの骨組みに和紙を張った凧である。長方形の角凧の他、六角形の六角凧、(やっこ)が手を広げたような形をしている奴凧など、各地方独特のさまざまな和凧がある。凧に弓状の「うなり」をつけ、ブンブンと音を鳴らせながら揚げることもある。凧は安定度を増すために、尻尾(しっぽ)と呼ばれる細長い紙(ビニールや竹の場合もある)を付けることがある。尻尾は、真ん中に1本付ける場合と両端に2本付ける場合がある。尻尾を付けると回転や横ぶれを防ぐことができ、真上に揚がるように制御しやすくなる。
14世紀ころから交易船によって南方系の菱形凧が長崎に持ちこまれはじめ〔Discover Japan, 2010年2月号, 枻出版社〕、17世紀には出島で商館の使用人たち(インドネシア人と言われる)が凧揚げに興じたことから、南蛮船の旗の模様から長崎では凧をハタと呼び菱形凧が盛んになった〔〔ハタ揚げ大会 一般社団法人長崎国際観光コンベンション協会〕。これは、中近東やインドが発祥と言われる菱形凧が14、15世紀の大航海時代ヨーロッパに伝わり、オランダの東方交易により東南アジアから長崎に広まったものとされる〔。
江戸時代には、大凧を揚げることが日本各地で流行り、江戸武家屋敷では凧揚げで損傷した屋根の修理に毎年大金を費やすほどだった〔。長崎でも、農作物などに被害を与えるとして幾度となく禁止令が出された〔富山哲之、長崎大学教育学部紀要. 教科教育学. vol.43, p.39-54; 2004〕。競技用の凧(ケンカ凧)には、相手の凧の糸を切るために、ガラスの粉を松ヤニなどで糸にひいたり(長崎ビードロ引き)、刃を仕込んだ雁木をつけたりもした〔。明治時代以降、電線が増えるに従い、市中での凧揚げは減っていくが、正月や節句の子供の遊びや祭りの楽しみとして続いた。
スポーツカイト1960年代に登場した凧である。2本、4本など複数のラインを用いて自在に操ることができる。第二次世界大戦中、アメリカ海軍では対空射撃の訓練用として2本ラインの凧が使用されたがこれがスポーツカイトの原型となった。定期的に競技会が開かれ、決められた図形を凧でなぞっていく規定競技や音楽に合わせてさまざまな技を披露するバレエなどで操縦技術を競い合う。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kite 」があります。




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