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正座 : ミニ英和和英辞書
正座[せいざ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ただし, せい, しょう]
 【名詞】 1. (logical) true 2. regular 
: [ざ]
  1. (n,n-suf) seat 2. one's place 3. position 

正座 : ウィキペディア日本語版
正座[せいざ]
正座
#正しい姿勢で座ること、およびその座り方
#:膝を揃えて畳んだ座り方。
#上座、正面の座席、正客が座る位置
本項では、1を記述し、膝を揃えて畳んだ座り方について詳述する。

正座(せいざ、正坐とも〔「座」の表記は、『同音の漢字による書きかえ』に示されている「坐」の代用字である。以下同じ。〕)は、正しい姿勢で座ること、およびその座り方、特に膝を揃えて畳んだ座法(屈膝座法)である。部屋では履物を脱ぎ、に座る日本人の伝統的な生活文化の一形態である。
== 歴史 ==
正座の歴史では、正座の座り方(後述)がいつ頃から始まったのか、という部分と、この座り方を「正座」とする概念がいつ頃発生したのか、について分けて考える必要がある。
正座とは、元々、神道での仏教仏像を拝む場合や、征夷大将軍にひれ伏す場合にのみとられた姿勢であった。日常の座法は武士、女性、茶人などでも胡座(あぐら)、立膝で座る事が普通であった。
平安装束に見られる十二単神主の袍は、下半身の装束が大きく作られており、正座には不向きで、あぐらを組むことを前提に作られている。
江戸時代初期、正座の広まった要因としては、江戸幕府小笠原流礼法を採用した際に参勤交代の制定より、全国から集められた大名達が全員将軍に向かって正座をする事が決められ、それが各大名の領土へと広まった事が一つ。また、別の要因として、この時代、庶民にが普及し始めた頃であったことも要因であるという。入澤達吉『日本人の坐り方に就いて』〔国会図書館 近代デジタルライブラリ ">入澤『日本人の坐り方に就いて』国会図書館 近代デジタルライブラリ (初出は『史学雑誌』第31編第8号 1920年)出版克誠堂書店 1921年)24ページ〕〔入澤『日本人の坐り方に就いて』 国会図書館 近代デジタルライブラリ 24ページ 〕では元禄享保に広まったと推測されている。それに対して、川本利恵と中村充一「正座の源流」〔正座の源流 Origin of Seiza:Sitting-Up Straight in Japan 川本利恵、中村 充一 〕(東京家政大学紀要第39号 1999年)では、この座り方そのものは『日本諸事要録』(1583年)の記載から、16世紀後半にはすでに下級武士や農民にまで浸透していたことを指摘しており、古代遺跡や奈良時代の仏像にも現代の正座と同じ座り方があることから、座り方そのものは江戸時代以前から一般的であったとも考えられる。
江戸時代以前の正座は日本画での読書姿勢〔日本における読書画像と読書史 〕などにも多く見ることが出来、現代では男座(おとこすわり)等の別名で呼ばれている事がある。江戸時代以降の正座で痺れを切らしたときに自然と座る事が多い。
江戸時代以前には「正座」という言葉はなく、「かしこまる」や「つくばう」などと呼ばれていた。1889年に出版された辞書『言海』にも「正座」という言葉が出ていないことから、「正座」という観念は明治以降に生まれたと考えられている。
書籍でのもっとも古い「正座」の使用例は、明治15年(1882)に出版された『小学女子容儀詳説. 上編』〔田中小三郎『小学女子容儀詳説. 上編』 国会図書館 近代デジタルライブラリ p.12 〕の文中にある「凡そ正座ハ、家居の時より習い置くべし」と考えられている。
かつては儀礼的な座法は身分や階層によって異なっていた。武家には蹲踞跪座、公家や茶人には亀居(割座)が尊者に対して敬意を表した座り方だった。明治維新以後の修身四民平等を実現する過程で礼法を統一する必要が生じ、国民に共通するかしこまった座り方を「正座」と規定したとみられている〔熊倉功夫『文化としてのマナー』岩波書店、1999年、ISBN 4000263161、pp.136-147.〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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