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枕詞 : ミニ英和和英辞書
枕詞[まくらことば]
(n) poetic epithet or convention
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: [まくら]
  1. (n,n-suf) pillow 2. bolster 
枕詞 : [まくらことば]
 (n) poetic epithet or convention
枕詞 : ウィキペディア日本語版
枕詞[まくらことば]
枕詞(まくらことば)とは、主として和歌に見られる修辞で、特定の語の前に置いて語調を整えたり、ある種の情緒を添える言葉のこと。序詞とともに『万葉集』の頃より用いられた技法である。
== 概要 ==
まず枕詞の例として『百人一首』より以下の和歌をあげる。
:あしひきの やまどりのをの しだりをの ながながしよを ひとりかもねん(柿本人丸
この和歌の冒頭におかれている「あしひきの」が枕詞と呼ばれるものである。枕詞はその多くがこのような五音節で、初めに置かれることが多い。そしてこの「あしひきの」という句は何のためにあるかといえば、その次の「やま」という言葉を導き出すためのものである。すなわちこの「あしひきの」という句があれば、その次はかならず「やま」という言葉が来る約束になっており、見た目には修飾語のような文の形となる。このように枕詞は特定の言葉と結びついた組み合せで成り立っているが、 平安時代以降の場合は歌の意味には直接的に関係しないことが多いと一般には解釈されている。なお枕詞は和歌の初句だけではなく、次のように第三句にも置かれる。
:さくらばな さきにけらしも あしひきの やまのかひより みゆるしらくも(『古今和歌集』巻第一・春歌上 紀貫之
枕詞の中には、「飛ぶ鳥の あすか…」のように、飛鳥と書いて「あすか」と読むことの根拠とされているものもある。
: 飛ぶ鳥の 明日香の里を 置きていなば 君があたりは 見えずかもあらむ(『万葉集』巻第一)
「あすか」は「明日香」とも表記されるので、「飛鳥」は枕詞によって表記と訓の関係が定まったものといわれる。
枕詞とそれに結びつく言葉との関係を分類したものについてはいくつもの研究があるが、もっとも大別的な分類をおこなった境田四郎の説〔境田四郎「枕詞と序詞」 『万葉集大成6 言語篇』(平凡社、1955年)331頁〕によって示せば、
:(1)意味関係でかかるもの
:(2)音声関係でかかるもの
ということになる。さらに (1)は
*「朝露の 消(け)やすき命…」のような譬喩的関係(朝の露は消えやすい、その露のようにはかない命)のもの
*「草枕 旅…」のような形容的なもの(旅は草を枕にするものなので)
*「野つ鳥 雉…」のような説明的なもの(野の鳥である雉)
に分類でき、(2)は
*「まそがよ 蘇我の子ら…」のような(そが-そが、という)同音反復の例
*「かき数ふ 二上山…」というような、「数える」から数字の「二」にかかる掛詞のような用法
に分類できる。きわめて大雑把に示せば、音でかかるものと意味でかかるものの2種類が枕詞には認められることになる。一方「あしひきの」や「ぬばたまの」のように、諸説はあるものの由来のわからない枕詞も多い。これは『万葉集』の時代には既に固定化されていたもので、先例にならって使用され続けたものと考えられている。枕詞は明治時代までのものを収集した福井久蔵の調査〔福井久蔵『枕詞の研究と釈義』 不二書房、1927年〕によれば、1100種近いものが存在する。
その他の枕詞については、以下の枕詞の例を参照のこと。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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