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断熱近似 : ミニ英和和英辞書
断熱近似[だんねつきんじ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [だん]
 【名詞】 1. failure 
断熱 : [だんねつ]
 insulation, adiabatic
: [ねつ]
  1. (n,n-suf) fever 2. temperature 
近似 : [きんじ]
  1. (n,vs) approximate 2. proximate
: [に]
 (suf) takes after (his mother)

断熱近似 : ウィキペディア日本語版
断熱近似[だんねつきんじ]
断熱近似(だんねつきんじ、, )とは、原子核の動きに対し電子が即座に追随できるとした近似。カー・パリネロ法においては、この近似が成り立っていることが大前提である。現実の化学反応等では、断熱近似が成り立たない場合もある(非断熱遷移)。
==詳細==
扱う系において、原子の原子核と周りを回る電子全体のハミルトニアンを''H'' とし、原子核部分を''Hnc'' 、電子部分を''Hel'' とすると、
: H = H_ \, + H_
であり、全体のハミルトニアン''H'' に対する固有関数をΦとして、
: \Phi (\vec,\cdot\cdot\cdot,\vec,\cdot\cdot\cdot) = \Psi (\vec,\cdot\cdot\cdot,\vec,\cdot\cdot\cdot) \phi (\vec,\cdot\cdot\cdot) = \Psi \phi
とする。Ψは電子部分の固有関数、φは原子核部分の固有関数である。''r'' は電子の位置座標、''R'' は原子核の位置座標である。以上から、
:
:
:(ここでφは ''R'' にしか依らないので、
となる。''Eel'' は電子部分の固有値。ここで問題となるのは、上式右辺の第二項で、ハミルトニアン ''Hnc'' は、
: H_ = - \sum_I ^2 + U(\vec)
であり(''MI'' は原子核の質量、''I'' は原子核を表す指標)、ポテンシャル''U'' はΨ、φに対して可換であるが、第一項は演算子であり、またΨは ''R'' にも依るから、∇2(Ψφ)の部分に着目すると、
: ^2 (\Psi \phi) = \Psi (^2 \phi) + 2 (\nabla_I \Psi)(\nabla_I \phi) + \phi (^2 \Psi)
が得られる。ここで、∇はナブラを参照。上式で右辺第二項が非断熱項の非対角部分、第三項が非断熱項の対角部分である(第一項は原子核に関しての断熱項)。非断熱項は1/''MI'' のオーダー(''MI'' :原子核の質量)であり、電子部分の1/''m'' のオーダー(''m'' :電子の質量←陽子のおよそ1800分の1の質量)の数千から数万分の一の寄与しかない。'r'' は電子の位置座標、''R'' は原子核の位置座標である。以上から、
:
:
:(ここでφは ''R'' にしか依らないので、
となる。''Eel'' は電子部分の固有値。ここで問題となるのは、上式右辺の第二項で、ハミルトニアン ''Hnc'' は、
: H_ = - \sum_I ^2 + U(\vec)
であり(''MI'' は原子核の質量、''I'' は原子核を表す指標)、ポテンシャル''U'' はΨ、φに対して可換であるが、第一項は演算子であり、またΨは ''R'' にも依るから、∇2(Ψφ)の部分に着目すると、
: ^2 (\Psi \phi) = \Psi (^2 \phi) + 2 (\nabla_I \Psi)(\nabla_I \phi) + \phi (^2 \Psi)
が得られる。ここで、∇はナブラを参照。上式で右辺第二項が非断熱項の非対角部分、第三項が非断熱項の対角部分である(第一項は原子核に関しての断熱項)。非断熱項は1/''MI'' のオーダー(''MI'' :原子核の質量)であり、電子部分の1/''m'' のオーダー(''m'' :電子の質量←陽子のおよそ1800分の1の質量)の数千から数万分の一の寄与しかない。' は電子の位置座標、''R'' は原子核の位置座標である。以上から、
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:(ここでφは ''R'' にしか依らないので、
となる。''Eel'' は電子部分の固有値。ここで問題となるのは、上式右辺の第二項で、ハミルトニアン ''Hnc'' は、
: H_ = - \sum_I ^2 + U(\vec)
であり(''MI'' は原子核の質量、''I'' は原子核を表す指標)、ポテンシャル''U'' はΨ、φに対して可換であるが、第一項は演算子であり、またΨは ''R'' にも依るから、∇2(Ψφ)の部分に着目すると、
: ^2 (\Psi \phi) = \Psi (^2 \phi) + 2 (\nabla_I \Psi)(\nabla_I \phi) + \phi (^2 \Psi)
が得られる。ここで、∇はナブラを参照。上式で右辺第二項が非断熱項の非対角部分、第三項が非断熱項の対角部分である(第一項は原子核に関しての断熱項)。非断熱項は1/''MI'' のオーダー(''MI'' :原子核の質量)であり、電子部分の1/''m'' のオーダー(''m'' :電子の質量←陽子のおよそ1800分の1の質量)の数千から数万分の一の寄与しかない。'R'' は原子核の位置座標である。以上から、
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:(ここでφは ''R'' にしか依らないので、
となる。''Eel'' は電子部分の固有値。ここで問題となるのは、上式右辺の第二項で、ハミルトニアン ''Hnc'' は、
: H_ = - \sum_I ^2 + U(\vec)
であり(''MI'' は原子核の質量、''I'' は原子核を表す指標)、ポテンシャル''U'' はΨ、φに対して可換であるが、第一項は演算子であり、またΨは ''R'' にも依るから、∇2(Ψφ)の部分に着目すると、
: ^2 (\Psi \phi) = \Psi (^2 \phi) + 2 (\nabla_I \Psi)(\nabla_I \phi) + \phi (^2 \Psi)
が得られる。ここで、∇はナブラを参照。上式で右辺第二項が非断熱項の非対角部分、第三項が非断熱項の対角部分である(第一項は原子核に関しての断熱項)。非断熱項は1/''MI'' のオーダー(''MI'' :原子核の質量)であり、電子部分の1/''m'' のオーダー(''m'' :電子の質量←陽子のおよそ1800分の1の質量)の数千から数万分の一の寄与しかない。' は原子核の位置座標である。以上から、
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:(ここでφは ''R'' にしか依らないので、
となる。''Eel'' は電子部分の固有値。ここで問題となるのは、上式右辺の第二項で、ハミルトニアン ''Hnc'' は、
: H_ = - \sum_I ^2 + U(\vec)
であり(''MI'' は原子核の質量、''I'' は原子核を表す指標)、ポテンシャル''U'' はΨ、φに対して可換であるが、第一項は演算子であり、またΨは ''R'' にも依るから、∇2(Ψφ)の部分に着目すると、
: ^2 (\Psi \phi) = \Psi (^2 \phi) + 2 (\nabla_I \Psi)(\nabla_I \phi) + \phi (^2 \Psi)
が得られる。ここで、∇はナブラを参照。上式で右辺第二項が非断熱項の非対角部分、第三項が非断熱項の対角部分である(第一項は原子核に関しての断熱項)。非断熱項は1/''MI'' のオーダー(''MI'' :原子核の質量)であり、電子部分の1/''m'' のオーダー(''m'' :電子の質量←陽子のおよそ1800分の1の質量)の数千から数万分の一の寄与しかない。'R'' にしか依らないので、
となる。''Eel'' は電子部分の固有値。ここで問題となるのは、上式右辺の第二項で、ハミルトニアン ''Hnc'' は、
: H_ = - \sum_I ^2 + U(\vec)
であり(''MI'' は原子核の質量、''I'' は原子核を表す指標)、ポテンシャル''U'' はΨ、φに対して可換であるが、第一項は演算子であり、またΨは ''R'' にも依るから、∇2(Ψφ)の部分に着目すると、
: ^2 (\Psi \phi) = \Psi (^2 \phi) + 2 (\nabla_I \Psi)(\nabla_I \phi) + \phi (^2 \Psi)
が得られる。ここで、∇はナブラを参照。上式で右辺第二項が非断熱項の非対角部分、第三項が非断熱項の対角部分である(第一項は原子核に関しての断熱項)。非断熱項は1/''MI'' のオーダー(''MI'' :原子核の質量)であり、電子部分の1/''m'' のオーダー(''m'' :電子の質量←陽子のおよそ1800分の1の質量)の数千から数万分の一の寄与しかない。' にしか依らないので、
となる。''Eel'' は電子部分の固有値。ここで問題となるのは、上式右辺の第二項で、ハミルトニアン ''Hnc'' は、
: H_ = - \sum_I ^2 + U(\vec)
であり(''MI'' は原子核の質量、''I'' は原子核を表す指標)、ポテンシャル''U'' はΨ、φに対して可換であるが、第一項は演算子であり、またΨは ''R'' にも依るから、∇2(Ψφ)の部分に着目すると、
: ^2 (\Psi \phi) = \Psi (^2 \phi) + 2 (\nabla_I \Psi)(\nabla_I \phi) + \phi (^2 \Psi)
が得られる。ここで、∇はナブラを参照。上式で右辺第二項が非断熱項の非対角部分、第三項が非断熱項の対角部分である(第一項は原子核に関しての断熱項)。非断熱項は1/''MI'' のオーダー(''MI'' :原子核の質量)であり、電子部分の1/''m'' のオーダー(''m'' :電子の質量←陽子のおよそ1800分の1の質量)の数千から数万分の一の寄与しかない。'R'' にも依るから、∇2(Ψφ)の部分に着目すると、
: ^2 (\Psi \phi) = \Psi (^2 \phi) + 2 (\nabla_I \Psi)(\nabla_I \phi) + \phi (^2 \Psi)
が得られる。ここで、∇はナブラを参照。上式で右辺第二項が非断熱項の非対角部分、第三項が非断熱項の対角部分である(第一項は原子核に関しての断熱項)。非断熱項は1/''MI'' のオーダー(''MI'' :原子核の質量)であり、電子部分の1/''m'' のオーダー(''m'' :電子の質量←陽子のおよそ1800分の1の質量)の数千から数万分の一の寄与しかない。' にも依るから、∇2(Ψφ)の部分に着目すると、
: ^2 (\Psi \phi) = \Psi (^2 \phi) + 2 (\nabla_I \Psi)(\nabla_I \phi) + \phi (^2 \Psi)
が得られる。ここで、∇はナブラを参照。上式で右辺第二項が非断熱項の非対角部分、第三項が非断熱項の対角部分である(第一項は原子核に関しての断熱項)。非断熱項は1/''MI'' のオーダー(''MI'' :原子核の質量)であり、電子部分の1/''m'' のオーダー(''m'' :電子の質量←陽子のおよそ1800分の1の質量)の数千から数万分の一の寄与しかない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「断熱近似」の詳細全文を読む




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