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慈悲の瞑想 : ミニ英和和英辞書
慈悲の瞑想[じひのめいそう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [じ]
 【名詞】 1. love 2. affection (for) 3. pity 
慈悲 : [じひ]
 【名詞】 1. compassion 2. benevolence 3. charity 4. mercy 
瞑想 : [めいそう]
  1. (n,vs) meditation 2. contemplation 
: [そう]
 【名詞】 1. conception 2. idea 3. thought 

慈悲の瞑想 : ウィキペディア日本語版
慈悲の瞑想[じひのめいそう]

慈悲の瞑想(、)とは上座部仏教における瞑想の一種である。
上座部仏教における、サマタ瞑想に入る際の40種類ある瞑想対象(四十業処)の中に、慈・悲・喜・捨の四無量心あるいは四梵住と呼ばれるものがあるが、それを簡便化したのが現代において広く行なわれている慈悲の瞑想である。
現代のヴィパッサナー瞑想においては、準備段階としてセットにして行なわれるが、仏教の精神をもっともよく表現した瞑想法としてきわめて重視されている。
慈悲のこころは仏教の基本である。「生きとし生けるものが幸せでありますように」()というのが、その基本となる精神である。
慈悲の瞑想に関して最も有名な経典の一つにパーリ仏典 小部 に収められている小誦経の9番である慈悲経(パーリ語:Metta Sutta)がある。上記の「生きとし生けるものが幸せでありますように」(パーリ語: Sabbe sattā bhavantu sukhitattā)はこの経典に出てくる〔SuttaCentral 〕。瞑想の具体的な方法ではなく、毎日を生きる上で従うべき態度、行動、精神的姿勢等が示されており、そのなかでも慈悲の心は命がけで守らなければならないと説かれている〔SuttaCentral 〕。

==方法==
以下に挙げたように、この瞑想法では、まずは自分一身に対して慈・悲・喜・捨を念じつづけ、次第にその対象をひろげていき、最終的には「生きとし生けるもの」へと思いを広げていくという方法をとる。
パーリ仏典 小部 に収められている無礙解道(むげげどう、パーリ語: Patisambhidamagga 、パティサンビダーマッガ)の2.二倶(双運)品(Yuganaddha-vagga)のなかの慈悲論(Mettākathā)〔SuttaCentral 〕に系統だった方法が記されている。
また、ブッダゴーサ(仏音)の主著である清浄道論(しょうじょうどうろん、パーリ語:Visuddhimagga , ヴィスッディ・マッガ、「清浄-道」)の「9 梵住の解釈」(Brahmavihāra-niddeso)にも、詳細な方法がかかれている〔Caroline A. F. Rhys Davids, Visuddhimagga Pali Text Society, London, 1920 & 1921. 〕 〔The Path of Purification (Visuddhimagga) translated by Bhikkhu Nyanamoli 〕。。
==参考==
Cunda kammāraputta Suttaによって紹介されている言葉
銀細工師チュンダは釈迦に様々な質問をした。そのなかで、釈迦は「どのような思いによって人は清らかになるのか」という点について答えた部分で、清らかな意思もしくは清らかな精神には、欲がないこと、怒りが無いこと、妄想がないことという3つの要素があるとした〔Mettā (July. 12, 2014, 21:36 UTC ). In Wikipedia: The Free Encyclopedia. Retrieved from https://en.wikipedia.org/wiki/Mett%C4%81#Historical_presentations〕。また「怒りのないこと」について次のような言葉で説明をした〔Mettā (July. 12, 2014, 21:36 UTC ). In Wikipedia: The Free Encyclopedia. Retrieved from https://en.wikipedia.org/wiki/Mett%C4%81#Historical_presentations〕。
Idha cunda ekacco anabhijjhālū hoti,
yaṃ taṃ parassa paracittūpakaraṇaṃ, taṃ nābhijjhitā hoti
aho vata yaṃ parassa taṃ mama assāti.

Avyāpannacitto hoti appaduṭṭhamanasaṃkappo,
'ime sattā averā avyāpajjā anīghā sukhī attānaṃ pariharantu'ti.
(和訳)
ここに、チュンダよ、ある人は貪欲なきものとしてあり、
他人の、他の心に必要であるものを欲することがない、
「ああ、実に、他人のものが私のものであれ!」と。
(かれは)激怒なき心にてあり、過悪なき心で考える、
「これらの生けるものたちは、怨みなく、怒りなく、苦難なく、安楽であり自身を大切にしますように!」と。
「慈悲の瞑想」の言葉(日本テーラワーダ仏教協会上座仏教修道会等で使われている作品)
*私は幸せでありますように
*私の悩み苦しみがなくなりますように
*私の願いごとが叶えられますように
*私に悟りの光が現れますように
*私は幸せでありますように(3回)
※こころの中で「私は幸せでありますように」と繰り返し念じる。
*私の親しい人々が幸せでありますように
*私の親しい人々の悩み苦しみがなくなりますように
*私の親しい人々の願いごとが叶えられますように
*私の親しい人々にも悟りの光が現れますように
*私の親しい人々が幸せでありますように(3回)
※こころの中で「私の親しい人々が幸せでありますように」と繰り返し念じる。
*生きとし生けるものが幸せでありますように
*生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
*生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように
*生きとし生けるものにも悟りの光が現れますように
*生きとし生けるものが幸せでありますように(3回)
※こころの中で「生きとし生けるものが幸せでありますように」と繰り返し念じる。
*私の嫌いな人々も幸せでありますように
*私の嫌いな人々の悩み苦しみがなくなりますように
*私の嫌いな人々の願い事が叶えられますように
*私の嫌いな人々にも悟りの光が現れますように
*私を嫌っている人々も幸せでありますように
*私を嫌っている人々の悩み苦しみがなくなりますように
*私を嫌っている人々の願い事が叶えられますように
*私を嫌っている人々にも悟りの光が現れますように
*生きとし生けるものが幸せでありますように(3回)
「慈悲の瞑想」の成果
また慈悲の瞑想をすることによって得られる成果については、パーリ仏典(Pali Canon)中部(Majjhima Nikāya)の62番目の経典である大ラーフラ教誡経(Mahārā­hu­lovāda­sutta)に例が示されている。この中で、釈迦は息子の羅睺羅(ラーフラ)に以下のように説いている。
Mettaṃ, rāhula, bhāvanaṃ bhāvehi. Mettañhi te, rāhula, bhāvanaṃ bhāvayato yo byāpādo so pahīyissati.Karuṇaṃ, rāhula, bhāvanaṃ bhāvehi. Karuṇañhi te, rāhula, bhāvanaṃ bhāvayato yā vihesā sā pahīyissati. Muditaṃ, rāhula, bhāvanaṃ bhāvehi. Muditañhi te, rāhula, bhāvanaṃ bhāvayato yā arati sā pahīyissati. Upekkhaṃ, rāhula, bhāvanaṃ bhāvehi. Upekkhañhi te, rāhula, bhāvanaṃ bhāvayato yo paṭigho so pahīyissati.〔(https://suttacentral.net/pi/mn62)
ラーフラ、慈の瞑想を深めなさい。というのも、慈の瞑想を深めれば、ラーフラ、どんな瞋恚も消えてしまうからです。ラーフラ、悲の瞑想を深めなさい。というのも、悲の瞑想を深めれば、ラーフラ、どんな残虐性も消えてしまうからです。ラーフラ、喜の瞑想を深めなさい。というのも、喜の瞑想を深めれば、ラーフラ、どんな不満も消えてしまうからです。ラーフラ、捨の瞑想を深めなさい。というのも、捨の瞑想を深めれば、ラーフラ、どんな怒りも消えてしまうからです。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「慈悲の瞑想」の詳細全文を読む




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