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少年H : ミニ英和和英辞書
少年H[しょうねんえっち]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

少年 : [しょうねん]
 【名詞】 1. boys 2. juveniles 
: [ねん, とし]
  1. (n-adv,n) year 2. age 

少年H : ウィキペディア日本語版
少年H[しょうねんえっち]

少年H』(しょうねんエッチ)は、妹尾河童の自伝的小説。当時の名前は「肇」だったので、セーターに書いてあったイニシャルからの愛称。1997年(平成9年)、講談社より刊行された。1997年(平成9年)度、毎日出版文化賞特別賞受賞作品〔新潮社の著者紹介〕。1997年(平成9年)度の第24回大佛次郎賞最終候補作でもあった。
上・下2巻から成る。後に講談社文庫新潮文庫青い鳥文庫から刊行されたほか、ジョン・ベスターの翻訳による英訳本 ''A boy Called H'' も出ている。
2013年(平成25年)8月2日、累計発行部数が340万部に達する。
1997年(平成9年)に『週刊こどもニュース』でアニメ化、1999年(平成11年)と2001年(平成13年)にスペシャルドラマ化、2013年(平成25年)に映画化されている
== 登場人物 ==
;妹尾肇
:主人公。通称はH1930年(昭和5年)生まれ。
:腕白坊主だが根は真面目で、意外と正義感は強い。
:ドラマでは老年期になってからも「肇」と名乗り続けているが、実際は1970年(昭和45年)に下の名前を「河童」に改名している。
;妹尾盛夫
:1902年(明治35年)生まれ。肇の父親。洋服屋を営む。肇の良き理解者で、理論的に考えるタイプ。身長は153cm。
:ドラマ版では演じた中井が長身ということもあってか、小柄という設定は破棄され、足が悪いという設定になった(そのためか、後述の吉本繁男は登場しない)。
;妹尾敏子
:1905年(明治38年)生まれ。肇の母。熱心なクリスチャン(プロテスタント)だが、それが原因で周囲との間に摩擦を生むこともある。
;妹尾好子
:1932年(昭和7年)生まれ。肇の妹。優しい心の持ち主だが泣き虫。
;羽田野金四郎
:通称「羽田野の小父さん」。妹尾家に下宿していたことがあり、妹尾一家とは親しい間柄。終戦の翌年に病死。
;林五和夫
:肇の親友。巨漢で相撲に詳しい。
:ドラマ版では同窓会のシーンで、林本人が登場した。
;郁夫
:炭屋の次男坊。通称は「イッチャン」。嘘をつく癖があるが、根は真面目。
;勝造
:原作とドラマの位置づけが大きく異なるキャラ。
::原作:全く好意的に描かれておらず、登場シーンも少ない。肇の机に十字架や「スパイ」の文字を書いた犯人ではないかと疑われている(実際の犯人は不明)。通称は「バラケツの勝」(バラケツとは神戸の方言で不良の意)。苗字は不明。
::ドラマ:当初は肇と不仲だったが、オトコ姉ちゃんの仲介で仲直りし、以後友人として親しくなる。老年期に入り肇と再会。名前は、山本勝造と設定。
;勝造の父
:原作、ドラマ共にヤクザとして描かれているが、その描き方は息子同様大きく異なる。
::原作:「本物のヤクザ」と本文中に触れられている程度で、肇たちと直接絡むシーンは無い。名前も不明。
::ドラマ:体に刺青をしており、荒くれとしての側面が強調されていたが、風呂屋でオトコ姉ちゃんの手ぬぐいを奪った肇を叱りつけるなど、単純に悪人といえない側面も持ち合わせている。南京陥落の祭りの際にトラブルを起こして逮捕され、息子との再会がかなわぬまま死亡する。原作における「岩夫さん」(風呂屋のシーンのみの登場)と「在郷軍人の小父さん」(後述)の側面を持ち合わせている。名前は、山本新造と設定。
;ミセスステープルス
:宣教師。肇が2歳の頃まで日本にいた。
;うどん屋の兄チャン(赤盤の兄チャン)
:妹尾家の向かいにあるうどん屋で働く青年。実は非合法活動をしていた(共産主義運動と周囲は推測するが、詳細は不明)。
:テレビドラマ版では小林繁夫という役名がある。
;オトコ姉ちゃん
:映画技師で旅回りの役者。戦争に行くことを拒否し、廃屋になったガソリンスタンドの便所で首吊り自殺する。
:ドラマ版では花房恵三郎、映画版(後述)では下山幸吉という名前がつけられている。また、原作と比較してドラマ版では登場シーンが増えており、風の又三郎を肇に見せるシーンなどが追加されている。
;在郷軍人の小父さん
:上記のとおり在郷軍人で、戦局が優勢のころはいつも「天皇陛下のために」と叫んでいた。しかし、戦局が悪化するとともにその態度にも変化が現れる。
:ドラマ版には登場せず、その設定は前述の勝造の父親に移された(但し、ドラマ版の勝造の父と違い自然退場する形になっている)。
;ピエールさん
:フランス人のコック。三宮のレストランで働く。
;宮本順二
:盛夫の弟子として働いていた男性。肇たちは「順さん」と呼び慕っていた。
:作中で登場していた時点(1940年(昭和15年))ですでに30代になっていたこともあって、当初の契約よりも1年半早く独立した。
;吉本繁男
:宮本順二が独立した後雇われた男性。愛称は「シゲさん」。
:足が悪く店員として不向きと思われたが、盛夫が本人のやる気を認めたことから雇われることとなった。しかし、開戦による客の減少から経営難となり、わずか1年で店を退職することとなる。
;オッペンハイマーさん
:ユダヤ系ドイツ人。神戸港に来航したユダヤ人(杉原千畝を参照)の洋服の修繕を依頼し、お礼に肇の誕生祝いを送る。
;金田さん
:朝鮮人の男性。本姓は「金(キム)」。一時期妹尾家に下宿していたが・・・。
:原作では、本名・日本名とも不明だが、ドラマ版では金田正之と設定された。
;田森教官
:主人公らが通う神戸二中の軍事教官。本名は田森信太郎。あだ名は「エロ天」。極度なまでにサディスティックな性格で、生徒達に暴力を振るうことに快感を覚えている節すらあったが、敗戦後は抜け殻のようになってしまった。
;久門教官
:中学校の軍事教官。肇が所属する教練射撃部の顧問も務める。田森教官とは対照的に生徒からの信頼は厚い。終戦直前に徴兵されるが、終戦後は復員し本職の時計屋に戻る。
;藤田譲治
:肇の中学校の親友。肇より1歳年上だが、病気で休学したために同学年となった。通称ジョージ
:母親はイギリス人で英語に堪能だが、その白人の血が色濃く出た容貌ゆえ、戦時中は周囲からからかわれることも多く、自身が日本人であることを殊更に強調していた。卒業後は、進駐軍の通訳となる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「少年H」の詳細全文を読む




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