翻訳と辞書
Words near each other
・ 大地くんクライシス
・ 大地と自由
・ 大地のへそ
・ 大地のシンフォニー/約束
・ 大地のファンファーレ
・ 大地のヘソ
・ 大地の公園
・ 大地の子
・ 大地の子エイラ
・ 大地の宴
大地の歌
・ 大地の歌 (メリー・ホプキンのアルバム)
・ 大地の汽笛
・ 大地の祭礼
・ 大地の章
・ 大地の臍
・ 大地の芸術祭
・ 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ
・ 大地の詩 -留岡幸助物語-
・ 大地の貴族


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

大地の歌 : ミニ英和和英辞書
大地の歌[だいちのうた]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

大地 : [だいち]
 【名詞】 1. ground 2. earth 3. the solid earth 4. the (vast) land 
: [ち]
  1. (n,n-suf) earth 
: [うた]
 【名詞】 1. song 2. poetry 

大地の歌 : ウィキペディア日本語版
大地の歌[だいちのうた]

大地の歌』(だいちのうた、 )は、グスタフ・マーラー1908年に作曲した、声楽(2人の独唱)を伴う交響曲連作歌曲としての性格も併せ持っている。
== 概要 ==
「大地の歌」というメインタイトルに続き、副題として「テノールアルト(またはバリトン)とオーケストラのための交響曲」(''Eine Symphonie für eine Tenor und Alt (oder Bariton) Stimme und Orchester'' )とあり、通常マーラーが9番目に作曲した交響曲として位置づけられるが、連作歌曲としての性格も併せ持っており、「交響曲」と「管弦楽伴奏による連作歌曲」とを融合させたような作品であるといえる。このため、交響曲としてはかなり破格の存在であり、「9番目の交響曲」であるという点も影響してか、マーラーは「第○番」といった番号を与えなかった(詳しくは第九のジンクスの項を参照)。なお、ウニフェルザル出版社から出版されている決定版総譜には「大地の歌」とだけ記されていて「交響曲」とは全く記されていないところを見ると、歌曲集としての重みも非常に強い。
後にこの作品に影響を受けて、ツェムリンスキーの「抒情交響曲」や、ショスタコーヴィチ交響曲第14番が生まれている。
作曲は1908年。6楽章からなり、テノールとアルト(またはバリトン)が交互に独唱をつとめる。歌詞は、李白(悲歌行など)らによる唐詩に基づき、ドイツの詩人・翻訳家のハンス・ベートゲ(1876年1月9日 - 1946年2月1日)が自由に翻訳・編集した詩集『中国の笛』から7編の詩を選び、これをマーラー自身が適宜改変したものによっている。
マーラーがベートゲの『中国の笛』に出会ったのは作曲の前年1907年秋(同書の出版は同年10月)と考えられるが、その年の夏、マーラーは長女マリア・アンナの死に遭い、自身も心臓疾患の診断を受けていた。同年暮れには、10年間務めてきたウィーン宮廷歌劇場の音楽監督を辞任し、渡米するという転機を迎えている。マーラーにとって、死が身近なものとなり、音楽活動だけでなく、実生活面でもヨーロッパとの訣別という心情があったと考えられる。
こうしたもとで作曲された『大地の歌』は、前作交響曲第8番までの、音楽の多声的かつ重層的な展開によって獲得していた多義性は影を潜め、これに代わって、色彩的で甘美、かつ耽美的な表現が全面に打ち出されている。書法的にも和声的・ホモフォニー的な進行が顕著になっている。とはいえ、このような特徴は、すでに交響曲第8番や第7番でも萌芽的に見られていたものである。
マーラーの作曲活動は、交響曲と歌曲が大きな柱となっているが、『大地の歌』はこの両者が融合された傑作として、マーラー作品のなかでは親しみやすい交響曲第1番第4番とともに、早くから受容されてきた。同時に、この曲から聴き取れる東洋的な無常観、厭世観、別離の気分は、つづく交響曲第9番とともに、マーラーの生涯や人間像を、決定的に印象づけるものとなっている。演奏時間約60分。
なお『大地の歌』という日本語の訳題について、柴田南雄は「おそらく前記レコード(1939年に日本で発売されたブルーノ・ワルター指揮のレコード - 引用者註)発売時の邦訳であろうが、時期からして、パール・バックの『大地』を踏まえて付けられたのは疑いない」と断定している〔柴田 (1990), pp. 192-193.〕。
2005年8月に、水藍(Lan Shui)指揮のシンガポール交響楽団、梁寧(Ning Liang)(メゾソプラノ)と莫華倫(Warren Mok)(テノール)独唱による、中国語歌唱の録音がなされている(BIS)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「大地の歌」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.