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占いクッキー : ミニ英和和英辞書
占いクッキー[うらない]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

占い : [うらない]
 【名詞】 1. fortune-telling 2. divination 
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

占いクッキー ( リダイレクト:フォーチュン・クッキー ) : ウィキペディア日本語版
フォーチュン・クッキー[ちょうおん]

フォーチュン・クッキーまたはおみくじクッキー (fortune cookie) とは、その中に運勢が表記されている紙片(おみくじ)が入っている菓子である。アメリカ合衆国カナダ中華料理店において食後に提供されることが多い。中国本土では見られなかった習慣であることから、日本江戸時代の菓子が移民によってアメリカに持ち込まれたとする説が有力だが、第二次大戦時の強制収容によって日系移民の店が姿を消したことから、中国人経営の店で引き継がれ、アメリカ全土に広まったため、アメリカ文化のひとつと言える〔。
== 歴史 ==
二つ折りにして中に短い言葉を表記した紙を入れた形状は、日本北陸地方などにおいて新年の祝いに神社で配られていた辻占煎餅に由来するもので、神奈川大学日本常民文化研究所の研究によると、1910年から1914年の間に〔、サンフランシスコゴールデン・ゲート・パーク内にある日本庭園ジャパニーズ・ティー・ガーデン)を設計・運営した庭師萩原眞によって持ち出されアメリカに普及させられたとされている〔a Riddle Wrapped in a Mystery Inside a Cookie The New York Times, January 16, 2008〕。
ジャパニーズ・ティー・ガーデンは、1894年に開催された国際見本市のアトラクションとして建設され、その後恒久の庭園となった。庭園やその敷地内の茶屋を運営していた萩原は、訪れた客にお茶請けとしてこの煎餅(英語ではJapanese cookieという)を提供した〔。萩原は鋳物の型を使って生地を手焼きし、自分たちで英語の占いを書いた紙片を入れていた〔American Fortune Cookie: A Taste of Fame or Fortune - Part 1 Gary T. Ono、Discover Nikkei, 31 Oct 2007 〕。萩原とその家族は特に金儲けのことは考えていなかったので、このフォーチュン・クッキーに関する一切の特許を取っていなかった。1915年、サンフランシスコで開かれたパナマ万国博覧会に出品され一般に知られた〔American Fortune Cookie: A Taste of Fame or Fortune - Part 2 Gary T. Ono、Discover Nikkei, 1 Nov 2007〕。萩原は、1918年に菓子屋の「Benkyodo」に製造を任せ、第二次世界大戦勃発まで同店がジャパニーズ・ティー・ガーデンでのフォーチュン・クッキーの提供に当たった〔。キャサリン・ダテという日系女性の証言によると、1920年ごろ、彼女が中華料理店で日本のフォーチュン・クッキーを開けて友人と談笑していると中国人にそれは何かと尋ねられて答えたところ、その数週間後、その中国人がリトルトーキョーの菓子店「Shungetsudo」でフォーチュン・クッキーを買い占めたことを知り、その後、中華料理店で食後にフォーチュン・クッキーを出しているのに気が付いたという〔。1924年にロサンゼルスで創業した煎餅屋「Umeya」ではフォーチュンクッキーの大量生産を始め、戦前まで市内120~150軒の日系の飲食店に卸していた〔Fortune Cookie Umeya公式サイト〕。こうした娯楽的な占い付きの菓子は、日本では江戸時代から酒席や宴会によく出されるつまみのひとつだった。
第二次世界大戦後、いくつかの中華料理店がこの煎餅を取り入れ、フォーチュン・クッキーが一般的なものとなった〔。フィッツアーマン・ブルーの研究によると、アメリカ全域で行われるフォーチュンクッキーサービスは、第二次世界大戦直後のチャプスイレストランから始まったとされるが、戦前には日系移民によるチャプスイ店も多く、上述のUmeyaなどが占い付き菓子を納品していた(チャプスイとは、肉と野菜を炒めてとろみをつけたアメリカ風中華料理で、当時人気だった)〔 中町泰子、ディスカバー・ニッケイ、2012年10月〕。第二次大戦の日系人強制収容によりこうした日系チャプスイ店は閉鎖されたが、フォーチュンクッキーのサービスはその他のチャプスイ店で残り〔、戦時中にサンフランシスコに駐屯した兵士たちが帰郷後、それぞれ地元の中華料理店に伝え広まったと言われている。
また、機知に富んだフォーチュン(おみくじ)を、ふたつ折りの菓子で包む欧米式フォーチュンクッキー(Fortune Cookies)の原型は、中国の広東地方にみられる。ヨーロッパの大都市にある中国レストランも、砂糖・ココナッツ・アーモンドの入ったこの「広東式」クッキーを供するところから月平餅の表面に「二重の幸運」の文字を型で写す習慣があった。一般の者に対し、フォーチュンには現在のアメリカでよく見られる様な紙に印刷したものが、また高貴な者には、銀の鈴に刻印されたものが使われていた。今日の中国では、文字の意味する内容は様々になったものの、型で文字をつけるという伝統は今でも受け継がれている〔タイム ライフ社刊 クッキング・オブ・チャイナより〕。
2010年代現在では多くの飲食店で、食事後の口直しとしてフォーチュン・クッキーが出されるようになった。フォーチュン・クッキーには、運勢だけでなくラッキーナンバー(宝くじの番号として使われることもある)や、翻訳された中国の文章、ことわざなどが表記されている。
2011年、東海岸の方にもフォーチュンクッキーの工場があった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フォーチュン・クッキー」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Fortune cookie 」があります。




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