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南光坊 : ミニ英和和英辞書
南光坊[なんこうぼう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [みなみ]
  1. (n,vs) South 2. proceeding south 
南光 : [なんこう]
 (n) southern lights
: [ひかり]
 【名詞】 1. light 

南光坊 : ウィキペディア日本語版
南光坊[なんこうぼう]

南光坊(なんこうぼう)は愛媛県今治市にある真言宗御室派寺院。別宮山(べっくさん)、光明寺金剛院(こうみょうじこんごういん)と号す。本尊大通智勝如来四国八十八箇所霊場の第五十五番札所である。
本尊真言:おん あびらうんけん ばざらだどばん (なむ だいつうちしょうぶつ)
ご詠歌:このところ 三島の夢の さめぬれば 別宮とても おなじ垂迹
== 沿革 ==
推古天皇御代2年(594年)勅により、伊予の国一宮で大三島に鎮座する大山祇神社の「供僧寺」のうちの一坊として南光坊が造立された。
のち越智玉澄公は風雨の時祭祀が欠けることを憂い、文武天皇の勅を奉じて大宝3年(703年)、当地(伊予国越智郡日吉村)に勧請し、「日本総鎮守三島の地御前」と称して奉祀した。大山祇神社には24の僧坊があったが、南光坊を含む8坊(中之坊・大善坊・乗蔵坊・通蔵坊・宝蔵坊・西光坊・円光坊・南光坊)が別宮の別当寺としてともに遷されたという。なおこれら8坊の移転を正治年間(1199年 - 1201年)とする説もある。
弘法大師は四国巡錫の時別宮に参拝し、坊で御法楽をあげられて四国霊場第五十五番札所と定められた。
天正年間(1573年 - 1592年)に伊予の全土を襲った長宗我部元親の四国平定の際、その軍勢により八坊すべて焼き払われることとなった。
慶長5年(1600年)藤堂高虎今治藩主に任ぜられると八坊のうち南光坊のみを再興。今治藩の祈祷所に定め祭典料を賜わせ、薬師堂を復興した。〔『四国古寺を往く』 〔ISBN 4886021077〕 P.153 - 冨永航平〕〔『MSNトラベル - 国内観光ガイド - 南光坊 』 - マイクロソフト
江戸時代には今治藩主久松家からも尊信を受け祈祷所として定め別当職を持続し、広大な寺域を誇った。
文化年間(1804年 - 1818年)戊辰の年、讃岐の金毘羅大権現を勧請し金毘羅堂が造られる。
明治になると廃仏毀釈の嵐が吹き荒れ、神仏分離令にしたがう形で御本地仏として本殿に奉安してあった本尊大通智勝如来(だいつうちしょうにょらい)二大脇士十六王子を南光坊に遷座した。
明治27年(1894年)頃山号を「大積山」から「別宮山」と改称している。
大正5年(1916年)には時の住職・天野快道和尚により現存の大師堂が建造される。長州大工の建築技術が結集した建造物で、その文化的評価は高い。
第二次世界大戦では激しい空襲(今治空襲)に晒され、昭和20年(1945年)8月、金毘羅堂と大師堂以外の本堂庫裡什物等伽藍のほとんどを焼失した。
戦後の復興は難渋したが昭和56年(1981年)に本堂再建。平成3年(1991年)薬師堂再建、平成10年(1998年)山門鐘楼堂完成、平成14年(2002年)四天王像を安置した。平成22年(2010年)大師堂を改修。
江戸幕府製作の『寺院本末帳』には伊予国の欄に「仁和寺末 南光坊 末寺一宇 安養寺」とあり御室仁和寺を本寺とする中本寺(田舎本寺)として栄え、仁和寺から「院家」の称を賜るなど高い格式を有している。
昭和53年(1978年)、かつて南光坊住職を務めた先師天野快道和尚が京都醍醐寺の座主に就いていた縁もあり、真言宗御室派から真言宗醍醐派に転派し、総本山醍醐寺の末寺となった。
平成25年(2013年)9月に真言宗醍醐派から離脱。同年歴史上長く密接な本末関係を有していた仁和寺を総本山とする真言宗御室派に再び加入し、その末寺に復した。
〔『四国古寺を往く』 〔ISBN 4886021077〕 P.152,153 - 冨永航平〕〔〔『四国八十八カ寺&周辺ガイド』 〔ISBN 4883382567〕 P.130 - エスピーシー

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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