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動詞句 : ミニ英和和英辞書
動詞句[どうしく]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [どう]
 【名詞】 1. motion 2. change 3. confusion 
動詞 : [どうし]
 【名詞】 1. verb 
: [こう, く]
 (n) sentence

動詞句 : ウィキペディア日本語版
動詞句[どうしく]

動詞句(どうしく、:''verb phrase'' または ''verbal phrase''、略して ''VP'')は、言語学において、最低1つの動詞を含む統語論的な単位。厳密な定義は理論により異なるが、句動詞(''phrasal verb'')とは異なる概念である。
動詞句は、(''finite verb'')から成る定形動詞句と、非定形動詞(''non-finite verb'')から成る非定形動詞句に区別することができる〔定形動詞とは、人称時制などによって形態が決まる動詞・助動詞を指し、英語では主動詞(助動詞が先行する場合は助動詞)がそれに当たる。一方、非定形動詞は、準動詞とも呼ばれ、人称・時制などに形態が影響されない動詞(不定詞分詞動名詞など)を指す。英語の場合、「における最初の動詞(助動詞含む)が定形動詞で、その他は非定形動詞」と考えるとわかりやすい。〕。しかし、理論によって、両者を認める立場(句構造文法)と、後者のみを認める立場(依存文法)がある。'VP'')は、言語学において、最低1つの動詞を含む統語論的な単位。厳密な定義は理論により異なるが、句動詞(''phrasal verb'')とは異なる概念である。
動詞句は、(''finite verb'')から成る定形動詞句と、非定形動詞(''non-finite verb'')から成る非定形動詞句に区別することができる〔定形動詞とは、人称時制などによって形態が決まる動詞・助動詞を指し、英語では主動詞(助動詞が先行する場合は助動詞)がそれに当たる。一方、非定形動詞は、準動詞とも呼ばれ、人称・時制などに形態が影響されない動詞(不定詞分詞動名詞など)を指す。英語の場合、「における最初の動詞(助動詞含む)が定形動詞で、その他は非定形動詞」と考えるとわかりやすい。〕。しかし、理論によって、両者を認める立場(句構造文法)と、後者のみを認める立場(依存文法)がある。')は、言語学において、最低1つの動詞を含む統語論的な単位。厳密な定義は理論により異なるが、句動詞(''phrasal verb'')とは異なる概念である。
動詞句は、(''finite verb'')から成る定形動詞句と、非定形動詞(''non-finite verb'')から成る非定形動詞句に区別することができる〔定形動詞とは、人称時制などによって形態が決まる動詞・助動詞を指し、英語では主動詞(助動詞が先行する場合は助動詞)がそれに当たる。一方、非定形動詞は、準動詞とも呼ばれ、人称・時制などに形態が影響されない動詞(不定詞分詞動名詞など)を指す。英語の場合、「における最初の動詞(助動詞含む)が定形動詞で、その他は非定形動詞」と考えるとわかりやすい。〕。しかし、理論によって、両者を認める立場(句構造文法)と、後者のみを認める立場(依存文法)がある。
== 句構造文法における動詞句 ==
生成文法を含む句構造文法では、動詞句は動詞または助動詞Xバー理論には、英語の「will」などの助動詞は、主語名詞句と動詞句の両者を内包する(''inflectional phrase'')の主要部(''I'')だとする考え方もある(:en:X-bar theory#A full sentenceおよび:en:Finite verb#Finite verbs in theories of syntaxを参照)。〕を主要部とするであり、単独の動詞でも動詞句として扱われる〔単独で動詞句を構成できる動詞は、学校文法における自動詞にほぼ相当するが、両者は完全に同じものではない。〕。句構造文法においては、定形動詞句と非定形動詞句の両者が構成素として認められており、特に区別はされない。この定義における動詞句は、伝統的な文法で述部と呼ばれるものに相当する。
動詞句に含まれ得る要素にはその他、(''specifier'')・補部(''complement'')・(''adjunct'')がある。
句構造文法における補部は、学校文法における補語とは異なる概念である〔補語も補部も英語では ''complement'' だが、英語圏でもやはり、学校文法と言語学の間で定義が異なる。補語については:en:Complement (linguistics)#Predicative subject and object complements、補部については:en:Complement (linguistics)#Complements as argumentsを参照。〕。動詞句にとっての補部とは、主要部動詞が要求するのうち、動詞句の内側に位置するものを指す〔主語(虚辞を除く)も項だが、句構造文法(Xバー理論など)では、主語名詞句は動詞句の外側にあると考えられている。しかし、主語項も補部だとする理論もある(:en:Complement (linguistics)#Complements as argumentsを参照)。〕。補部の数と種類は主要部動詞の性格によって決まり、例えば名詞句形容詞句、(''complementizer phrase''、略して''CP'')〔CPには、that節の他、「''for''+名詞句+''to''+動詞句」という構造の句なども含まれる。〕などがその役割を担う。一方、付加部とは、それがなくとも文が成り立つ要素、すなわち修飾語句を指す。動詞句を修飾するものには、や接置詞句などがある〔関係節も付加部である。〕。ただし、接置詞句を項の1つとして要求する動詞もあるため(英語の ''put'' など)、接置詞句が必ずしも修飾語だとは限らない〔:en:Argument (linguistics)#Arguments and adjunctsを参照。〕。
次の例文では、それぞれ、太字部分が動詞句である。
# Yankee batters hit the ball to win their first World Series since 2000.
# Mary saw the man through the window.
# David gave Mary a book.
例文1には、 hit the ball to win their first World Series since 2000 という動詞句が含まれている。
例文2の動詞句は、主要部動詞 ''saw'' と補部名詞句の ''the man'' 、そして付加部前置詞句の ''through the window'' で構成されている。
例文3の動詞句は、主要部動詞 ''gave'' および同動詞が選択(要求)する ''Mary'' と ''a book'' という2つの補部名詞句によって成り立っている。
1980年代の半ばまたは後半頃までは、動詞句を持たない言語も存在すると考えられていた。そういった言語には、と呼ばれる、かなり自由な語順を持つ言語(オーストラリア先住民の諸言語、日本語ハンガリー語など)や、基本語順がVSO型になっている言語(いくつかのケルト語派言語や大洋州諸語など)が含まれていた。現在は、生成文法の中にも、「全ての言語は動詞句を有する」と考える立場(説など)と、「少なくとも、いくつかの言語は、動詞句という構成素を持たない」と考える立場(語彙機能文法など)がある。'I'')だとする考え方もある(:en:X-bar theory#A full sentenceおよび:en:Finite verb#Finite verbs in theories of syntaxを参照)。〕を主要部とするであり、単独の動詞でも動詞句として扱われる〔単独で動詞句を構成できる動詞は、学校文法における自動詞にほぼ相当するが、両者は完全に同じものではない。〕。句構造文法においては、定形動詞句と非定形動詞句の両者が構成素として認められており、特に区別はされない。この定義における動詞句は、伝統的な文法で述部と呼ばれるものに相当する。
動詞句に含まれ得る要素にはその他、(''specifier'')・補部(''complement'')・(''adjunct'')がある。
句構造文法における補部は、学校文法における補語とは異なる概念である〔補語も補部も英語では ''complement'' だが、英語圏でもやはり、学校文法と言語学の間で定義が異なる。補語については:en:Complement (linguistics)#Predicative subject and object complements、補部については:en:Complement (linguistics)#Complements as argumentsを参照。〕。動詞句にとっての補部とは、主要部動詞が要求するのうち、動詞句の内側に位置するものを指す〔主語(虚辞を除く)も項だが、句構造文法(Xバー理論など)では、主語名詞句は動詞句の外側にあると考えられている。しかし、主語項も補部だとする理論もある(:en:Complement (linguistics)#Complements as argumentsを参照)。〕。補部の数と種類は主要部動詞の性格によって決まり、例えば名詞句形容詞句、(''complementizer phrase''、略して''CP'')〔CPには、that節の他、「''for''+名詞句+''to''+動詞句」という構造の句なども含まれる。〕などがその役割を担う。一方、付加部とは、それがなくとも文が成り立つ要素、すなわち修飾語句を指す。動詞句を修飾するものには、や接置詞句などがある〔関係節も付加部である。〕。ただし、接置詞句を項の1つとして要求する動詞もあるため(英語の ''put'' など)、接置詞句が必ずしも修飾語だとは限らない〔:en:Argument (linguistics)#Arguments and adjunctsを参照。〕。
次の例文では、それぞれ、太字部分が動詞句である。
# Yankee batters hit the ball to win their first World Series since 2000.
# Mary saw the man through the window.
# David gave Mary a book.
例文1には、 hit the ball to win their first World Series since 2000 という動詞句が含まれている。
例文2の動詞句は、主要部動詞 ''saw'' と補部名詞句の ''the man'' 、そして付加部前置詞句の ''through the window'' で構成されている。
例文3の動詞句は、主要部動詞 ''gave'' および同動詞が選択(要求)する ''Mary'' と ''a book'' という2つの補部名詞句によって成り立っている。
1980年代の半ばまたは後半頃までは、動詞句を持たない言語も存在すると考えられていた。そういった言語には、と呼ばれる、かなり自由な語順を持つ言語(オーストラリア先住民の諸言語、日本語ハンガリー語など)や、基本語順がVSO型になっている言語(いくつかのケルト語派言語や大洋州諸語など)が含まれていた。現在は、生成文法の中にも、「全ての言語は動詞句を有する」と考える立場(説など)と、「少なくとも、いくつかの言語は、動詞句という構成素を持たない」と考える立場(語彙機能文法など)がある。')だとする考え方もある(:en:X-bar theory#A full sentenceおよび:en:Finite verb#Finite verbs in theories of syntaxを参照)。〕を主要部とするであり、単独の動詞でも動詞句として扱われる〔単独で動詞句を構成できる動詞は、学校文法における自動詞にほぼ相当するが、両者は完全に同じものではない。〕。句構造文法においては、定形動詞句と非定形動詞句の両者が構成素として認められており、特に区別はされない。この定義における動詞句は、伝統的な文法で述部と呼ばれるものに相当する。
動詞句に含まれ得る要素にはその他、(''specifier'')・補部(''complement'')・(''adjunct'')がある。
句構造文法における補部は、学校文法における補語とは異なる概念である〔補語も補部も英語では ''complement'' だが、英語圏でもやはり、学校文法と言語学の間で定義が異なる。補語については:en:Complement (linguistics)#Predicative subject and object complements、補部については:en:Complement (linguistics)#Complements as argumentsを参照。〕。動詞句にとっての補部とは、主要部動詞が要求するのうち、動詞句の内側に位置するものを指す〔主語(虚辞を除く)も項だが、句構造文法(Xバー理論など)では、主語名詞句は動詞句の外側にあると考えられている。しかし、主語項も補部だとする理論もある(:en:Complement (linguistics)#Complements as argumentsを参照)。〕。補部の数と種類は主要部動詞の性格によって決まり、例えば名詞句形容詞句、(''complementizer phrase''、略して''CP'')〔CPには、that節の他、「''for''+名詞句+''to''+動詞句」という構造の句なども含まれる。〕などがその役割を担う。一方、付加部とは、それがなくとも文が成り立つ要素、すなわち修飾語句を指す。動詞句を修飾するものには、や接置詞句などがある〔関係節も付加部である。〕。ただし、接置詞句を項の1つとして要求する動詞もあるため(英語の ''put'' など)、接置詞句が必ずしも修飾語だとは限らない〔:en:Argument (linguistics)#Arguments and adjunctsを参照。〕。
次の例文では、それぞれ、太字部分が動詞句である。
# Yankee batters hit the ball to win their first World Series since 2000.
# Mary saw the man through the window.
# David gave Mary a book.
例文1には、 hit the ball to win their first World Series since 2000 という動詞句が含まれている。
例文2の動詞句は、主要部動詞 ''saw'' と補部名詞句の ''the man'' 、そして付加部前置詞句の ''through the window'' で構成されている。
例文3の動詞句は、主要部動詞 ''gave'' および同動詞が選択(要求)する ''Mary'' と ''a book'' という2つの補部名詞句によって成り立っている。
1980年代の半ばまたは後半頃までは、動詞句を持たない言語も存在すると考えられていた。そういった言語には、と呼ばれる、かなり自由な語順を持つ言語(オーストラリア先住民の諸言語、日本語ハンガリー語など)や、基本語順がVSO型になっている言語(いくつかのケルト語派言語や大洋州諸語など)が含まれていた。現在は、生成文法の中にも、「全ての言語は動詞句を有する」と考える立場(説など)と、「少なくとも、いくつかの言語は、動詞句という構成素を持たない」と考える立場(語彙機能文法など)がある。'CP'')〔CPには、that節の他、「''for''+名詞句+''to''+動詞句」という構造の句なども含まれる。〕などがその役割を担う。一方、付加部とは、それがなくとも文が成り立つ要素、すなわち修飾語句を指す。動詞句を修飾するものには、や接置詞句などがある〔関係節も付加部である。〕。ただし、接置詞句を項の1つとして要求する動詞もあるため(英語の ''put'' など)、接置詞句が必ずしも修飾語だとは限らない〔:en:Argument (linguistics)#Arguments and adjunctsを参照。〕。
次の例文では、それぞれ、太字部分が動詞句である。
# Yankee batters hit the ball to win their first World Series since 2000.
# Mary saw the man through the window.
# David gave Mary a book.
例文1には、 hit the ball to win their first World Series since 2000 という動詞句が含まれている。
例文2の動詞句は、主要部動詞 ''saw'' と補部名詞句の ''the man'' 、そして付加部前置詞句の ''through the window'' で構成されている。
例文3の動詞句は、主要部動詞 ''gave'' および同動詞が選択(要求)する ''Mary'' と ''a book'' という2つの補部名詞句によって成り立っている。
1980年代の半ばまたは後半頃までは、動詞句を持たない言語も存在すると考えられていた。そういった言語には、と呼ばれる、かなり自由な語順を持つ言語(オーストラリア先住民の諸言語、日本語ハンガリー語など)や、基本語順がVSO型になっている言語(いくつかのケルト語派言語や大洋州諸語など)が含まれていた。現在は、生成文法の中にも、「全ての言語は動詞句を有する」と考える立場(説など)と、「少なくとも、いくつかの言語は、動詞句という構成素を持たない」と考える立場(語彙機能文法など)がある。')〔CPには、that節の他、「''for''+名詞句+''to''+動詞句」という構造の句なども含まれる。〕などがその役割を担う。一方、付加部とは、それがなくとも文が成り立つ要素、すなわち修飾語句を指す。動詞句を修飾するものには、や接置詞句などがある〔関係節も付加部である。〕。ただし、接置詞句を項の1つとして要求する動詞もあるため(英語の ''put'' など)、接置詞句が必ずしも修飾語だとは限らない〔:en:Argument (linguistics)#Arguments and adjunctsを参照。〕。
次の例文では、それぞれ、太字部分が動詞句である。
# Yankee batters hit the ball to win their first World Series since 2000.
# Mary saw the man through the window.
# David gave Mary a book.
例文1には、 hit the ball to win their first World Series since 2000 という動詞句が含まれている。
例文2の動詞句は、主要部動詞 ''saw'' と補部名詞句の ''the man'' 、そして付加部前置詞句の ''through the window'' で構成されている。
例文3の動詞句は、主要部動詞 ''gave'' および同動詞が選択(要求)する ''Mary'' と ''a book'' という2つの補部名詞句によって成り立っている。
1980年代の半ばまたは後半頃までは、動詞句を持たない言語も存在すると考えられていた。そういった言語には、と呼ばれる、かなり自由な語順を持つ言語(オーストラリア先住民の諸言語、日本語ハンガリー語など)や、基本語順がVSO型になっている言語(いくつかのケルト語派言語や大洋州諸語など)が含まれていた。現在は、生成文法の中にも、「全ての言語は動詞句を有する」と考える立場(説など)と、「少なくとも、いくつかの言語は、動詞句という構成素を持たない」と考える立場(語彙機能文法など)がある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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