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体液説 : ミニ英和和英辞書
体液説[たいえき]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

体液 : [たいえき]
 【名詞】body fluids 
: [えき]
  1. (n,n-suf) liquid 2. fluid 
: [せつ]
  1. (n,n-suf) theory 

体液説 ( リダイレクト:四体液説 ) : ウィキペディア日本語版
四体液説[よんたいえきせつ]

四体液説(よんたいえきせつ en.Humorism または humoralism)とは、「血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁」の4種類を人間の基本体液とする体液病理説(en.humoral pathology)である。体液病理説(もしくは液体病理説)とは、人間の身体には数種類の体液(ラテン語:humorは 古希:χυμός ''chymos'' の訳語で、そのまま「体液」を意味する)〔http://www.perseus.tufts.edu/cgi-bin/ptext?doc=Perseus%3Atext%3A1999.04.0057%3Aentry%3D%23115103〕があり、その調和によって身体と精神の健康が保たれ(Eucrasia)、バランスが崩れると病気になる(Dyscrasia)とする考え方で、古代インド(アーユルヴェーダ)やギリシャで唱えられた。インドからギリシャに伝わったとも言われる。
四体液説は、西洋で広く行われたギリシャ・アラビア医学(ユナニ医学)の根幹をなしており、19世紀の病理解剖学の誕生まで支持された。どの体液が優位であるかは、人の気質・体質に大きく影響すると考えられ、四体液説と占星術が結びつけられ広い分野に影響を与えた。
==全体観(holism)==

古代ギリシャ人やインド人は、体の一部が病んでいるのではなく、全体が病んでいるのであり、病気は一つだけで、それが色々な形で表れているのだと考えた。このような考え方を全体観(holism、ホーリズム)と言う〔梶田 (2003),p.51〕。体液は体中に偏在しているため、体液病理説とはすなわち全体観の医学だった。病気は一つなので、病気はどこにあるか、病気はなんであるかという問いはあまり重視されず、診るべき対象は患者の体全体であると考えられた。
古代ギリシャ医学をまとめた『ヒポクラテス全集』の論文を見ると、病気の経過について詳細な記録が残されているが、病名はほとんど記されていないことがわかる〔 「東西の古医書に見られる病と治療 - 附属図書館の貴重書コレクションより」 . 九州大学付属図書館〕。体液病理説のヒポクラテスはコス派というグループに属しており、ライバルにあたるクニドス派は、病気の所在は身体の固体部分、つまり臓器にあるとする固体病理説(または局在病理説、臓器病理説)だった。クニドス派では、診断が重視され、病気が細かく分類されたが〔梶田 (2003),p.62〕、この時代には病気の分類を行う十分な知識・技術がなかったこともあり、より大きな成功を収めたのは全体観(holism)の体液病理説に基づくコス派だった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「四体液説」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Humorism 」があります。




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