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ロッテルダム港 : ミニ英和和英辞書
ロッテルダム港[ろってるだむこう]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ロッテ : [ろって]
 【名詞】 1. lotte 2. (n) lotte
: [みなと]
 【名詞】 1. harbour 2. harbor 3. port 

ロッテルダム港 : ウィキペディア日本語版
ロッテルダム港[ろってるだむこう]

ロッテルダム港オランダ語 )は、オランダロッテルダムにある港湾で、ヨーロッパ最大の港であり、コンテナ取扱量は世界第11位(2013年)である(アジア・中東地域以外では最大)。ライン川北海に注ぐ直前に位置し、外洋と河川の結節点として発展した。世界最大の石油化学工業地帯でもあり、石油メジャー各社のコンビナートが林立している。1960年代に建設されたユーロポートウーロポールト)の名は特に有名で、俗にロッテルダム港全体を指して「ユーロポート」と呼ぶことがある。
== 歴史 ==
ロッテルダムが港町として発展するきっかけとなったのは、1250年ころに作られたロッテ川新マース川から仕切る堤防である。海水面が上昇し塩水が内陸に浸入するようになったためこのような措置がとられた。これによりロッテ川と新マース川の間を行き来するには荷物の積み替えが必要となり、港町としてのロッテルダムの歴史が始まることになる。「ロッテルダム(Rotterdam)」とはロッテ(Rotte)川の堤防(dam)と言う意味である。その後北海におけるニシン漁の基地としてもロッテルダム港は利用されるようになった。商港としてのロッテルダム港の重要性が高まったのは15世紀以降である。1421年には洪水でドルトレヒト港が大規模な被害を受け、デルフト港は水深が浅く、船舶の大型化に対応できなかった。八十年戦争(1568 - 1648)ではアントウェルペン港やアムステルダム港が封鎖されたため、ロッテルダム港の重要性はさらに高まった。東インドなどの植民地との貿易もあり、17世紀には大規模な埠頭造船所の開発が進み、街とともに急速な発展を遂げた。
19世紀に入るとロッテルダム港は更なる急速な発展を遂げる。ひとつは産業革命の影響により、大規模な資源製品の運搬が必要になったためである。特にルール地方への鉄鉱石需要が大きな影響を与えた。さらに1868年のマンハイム条約により各国の船舶が自由にライン川を航行できるようになり、ライン川河川交通の重要性が増した。これに加え、ロッテルダム港と北海を直結するニューヴェヴァーターヴェーフが1872年に開通し、航行時間の短縮、容量の増加が図られた。従来港は右岸のみにあったがこの時期に左岸にも拡大した。
20世紀に入ると重工業はさらに発展し、ロッテルダム港でもこれに対応し、ヴァールハーフェンとメールヴェハーフェンが建設された。メールヴェハーフェンは石油化学工業に特化した埠頭である。第二次世界大戦中、1940年5月にはナチス・ドイツによる戦略爆撃の対象となり、ロッテルダムは壊滅的な打撃を受けたが、港湾の需要は戦後まもなく回復し、1950年代までにエーンハーフェンやボトレックが建設された。
ドイツの急速な復興もあり、ロッテルダム港の利用は増え続けた。これに対応するため、ニューヴェヴァーターヴェーフ南側に3600ヘクタールに上るユーロポートの建設が1958年に始まった。特に石油製品の需要が拡大していたため、大型タンカーの取り扱いを重視し、喫水24mの船舶が接岸可能な4つの石油専用埠頭を含む8つの埠頭が計画され、1960年代に順次使用を開始している。この結果ユーロポートは世界最大の石油化学工業の集積地となり、ドイツのルール地方やカールスルーエなどへ至る石油パイプラインの起点ともなっている。
ロッテルダム港の拡幅は留まるところを知らず、1973年には北海を埋めた立てて建設されたマースフラクテの使用が始まる。1997年にはニューヴェヴァーターヴェーフの入り口にメスラントケリンクと呼ばれる防波堤が設けられ、洪水に対する備えが強化された。
もともとは市営だったが、2004年1月に港の管理が公社(Havenbedrijf Rotterdam N.V)に移行した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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