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マルセル・プルースト : ミニ英和和英辞書
マルセル・プルースト[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

マルセル・プルースト : ウィキペディア日本語版
マルセル・プルースト[ちょうおん]

ヴァランタン=ルイ=ジョルジュ=ウジェーヌ=マルセル・プルースト(, 1871年7月10日 - 1922年11月18日)は、フランスの作家。パリにおいて医学者の息子として生まれる。母はユダヤ人。パリ大学で法律と哲学を学んだ後は、ほとんど職に就かず華やかな社交生活を送り、幾つかの習作を経て30代から死の直前まで大作『失われた時を求めて』を書き続けた。
『失われた時を求めて』は、プルースト自身の分身である語り手の精神史に重ね合わせながら、ベル・エポックの世相をパノラマ的に描いた大作である。「無意志的記憶」を基調とする複雑かつ重層的な叙述と物語構成は、その後の文学の流れに決定的な影響を与えた。この代表作により、プルーストは、ジョイスカフカとともに、20世紀を代表する作家として位置づけられている〔石木、3頁〕。
== 生涯 ==

=== 幼年時代 ===
プルーストは、1871年7月10日パリフランス系ユダヤ人として生を受けた。父アドリヤン・プルーストは、公衆衛生を専門とする医学博士であり、「防疫線」という理論に基づいて、ヨーロッパ大陸へのペスト侵入を防ぐなど、華々しい功績を持っていた。また、医学アカデミー会員やソルボンヌ大学教授を務めるなど世界的な名声を得た人物であった〔石木、15-16頁〕。一方、母ジャンヌ・プルースト(旧姓ヴァイユ)は、裕福なユダヤ人の株式仲買人の娘であった。ヴァイユ家は、有力なユダヤの一族であり、同一族からはフランス第三共和政下の有力政治家アドルフ・クレミューなどを輩出している〔石木、16頁〕。母ジャンヌは、古典文学を愛好する非常に教養の高い女性であった。マルセル・プルーストは、芸術に対する繊細な感性をこの母から受けついだ〔チリエ、178-179頁〕。母親は、結婚後もユダヤ教を守り続けたが、夫妻は子供には父親の家系に倣って、ローマ・カトリックの信仰を持たせることに決め、マルセルには1871年8月にサン・ルイ・ダンタン教会で洗礼を受けさせている〔チリエ、31頁〕。マルセル誕生の2年後には、生涯にわたって彼と親しい関係を保ち続けた弟ロベールが生まれている〔ホワイト、17頁〕。
一家は、何度か転居をしながらも、高級官僚の多く住むパリ8区に住み続けた。プルーストは、当時の思い出を大事にするために、成人してからも晩年の数年間を除いて、ほとんどの時期をこの8区で過ごしている〔石木、17頁〕。パリ市内には他に母方の祖父母のいるフォーブル・ポワソニエール(この地区にはユダヤ人が多く住んでいた)の家や、母の叔父にあたる人物が住むオートゥイユの家(プルーストはこの家で誕生した)があった。特に後者には春から初夏にかけて長い期間滞在するのがプルースト家の習慣になっていた〔石木、18-19頁〕。また、パリ南西100キロメートルほどの場所には、父の出身地である田舎町イリエがあり、豊かな自然に囲まれたこの場所にも一家は、たびたびバカンスに出かけた〔石木、19-20頁〕。この町がのちの『失われた時を求めて』の主要な舞台となるコンブレーのモデルとなった土地であり、現在同地はこの作品にちなんで「イリエ=コンブレー」が正式名称となっている。
しかし、1882年に10歳のマルセルは、ブローニュの森を散策中に喘息の発作を起こした。それ以来、花粉と外気が体に障ることを心配した父の判断で、イリエに行くことを禁じられてしまった。喘息の持病は、プルーストに生涯付きまとい、このために彼は自由に旅行することができず、また自身は花を愛していたにも関わらず、生花に近づくことができなかった〔石木、22-24頁〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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