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マックス・ヴォルフ : ウィキペディア日本語版
マックス・ヴォルフ

マックス・ヴォルフ(Max Wolf、1863年6月21日1932年10月3日)は、ドイツ天文学者で、写真を使った天文学のパイオニアである。本名マクシミリアン・フランツ・ヨーゼフ・コルネリウス・ヴォルフ(Maximilian Franz Joseph Cornelius Wolf)。
== 生涯 ==
ハイデルベルクに生まれた。1888年ハイデルベルク大学で博士号を取り、同大学で研究した。1891年に小惑星 (323) ブルーシアを発見したのを皮切りに、ハイデルベルクで248個の小惑星を発見した。ヴォルフは従来の肉眼による小惑星の探索に代わって、天体写真を使った小惑星の探索を行った。この方法によって発見される小惑星は急激に増加した。
ヴォルフの発見した小惑星には、最初に発見されたトロヤ群の (588) アキレスなどがある。248個目の発見を行ったすぐ後の1933年に小惑星の発見数はヴォルフの弟子のカール・ラインムートに抜かれることになった。
いくつかの彗星も発見し、その中には14P/ヴォルフ彗星と43P/ヴォルフ・ハリントン彗星があり、SN 1895A、SN 1909A、SN 1920A、SN 1926A の4個の新星の発見者または共同発見者となった。
太陽系に近い星の1つである赤色矮星ウォルフ359の発見者でもある。1910年カール・ツァイス社にプラネタリウムの製作を提案し、第一次世界大戦を挟んで1923年に最初のプラネタリウムは完成した。
1914年王立天文学会ゴールドメダルを受賞し、1930年にはヴォルフが最初に発見した小惑星ブルーシアの命名の由来となったキャサリン・ブルースの基金で設けられたブルース・メダルを受賞した。1932年にハイデルベルクで死去。
彼の功績を称えて、クレーターヴォルフクレーター)、小惑星(827)ヴォルフィアナが彼の名を取り命名されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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