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ホープダイヤモンド : ミニ英和和英辞書
ホープダイヤモンド[だいや]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ダイヤ : [だいや]
 【名詞】 1. (1) dyer 2. (2) diagram (abbr) 3. (3) (railway) schedule 4. (4) diamond (abbr) 5. , (n) (1) dyer/(2) diagram (abbr)/(3) (railway) schedule/(4) diamond (abbr)

ホープダイヤモンド : ウィキペディア日本語版
ホープダイヤモンド[だいや]


ホープダイヤモンド(Hope Diamond)は、現在スミソニアン博物館のひとつである国立自然史博物館に所蔵されている45.50カラットのブルー・ダイヤモンド
クラリティはVS1。
紫外線を当てると、1分以上に渡って赤い燐光を発する。ダイヤモンドに紫外線を当てると発光するのは珍しくないが(ダイヤモンドのうちおよそ1/3は紫外線を当てると発光する)、赤くしかも1分以上も光り続けるというのは極めて珍しく、現在のところその原理は解明されていない。
青い色の原因は、不純物として含まれるホウ素が原因であることが解析の結果判明したが、ダイヤモンドが生成される地下深くでは、ホウ素はほとんど存在しないとされている。このため、「なぜダイヤモンドの生成時にホウ素が含まれたのか?」についても謎となっている。〔「謎の宝石 ホープダイヤモンド」日本放送協会制作、2011年1月28日放送にて発表。〕
いわゆる「持ち主を次々と破滅させながら、人手を転々としていく『呪いの宝石』」として有名であるが、その伝説は大幅に脚色されている(後述)。
現在では、ホープダイヤはその周りに16個、鎖に45個のダイヤをはめ込んだ白金製のペンダントの中央を飾っている。
== 歴史 ==
9世紀頃、インド南部のデカン高原にあるコーラルという町を流れる川で、農夫により発見される。
以下は確実な史料に基づく内容である。
;1660年(または1661年
:フランス人ジャン=バティスト・タヴェルニエJean-Baptiste Tavernier)がダイヤを購入。112と3/16カラットあった。
:「呪いの伝説」ではヒンドゥー教寺院に置かれた女神シータの彫像の目に嵌められていた2つのうちの1つを盗み、それに気づいた僧侶があらゆる持ち主に呪いをかけたとされる。また、タヴェルニエは「直後に熱病で死んだ」あるいは「狼に食べられて死んだ」ことになっているが、そのような事実はなく、84歳まで生きながらえ、死因は老衰であった。
;1668年
:タヴェルニエからフランス王ルイ14世がダイヤを購入。カッティングされ67と1/8カラットの宝石となり、「王冠の青」あるいは「フランスの青(フレンチ・ブルー)」「ブルーダイヤモンド」と呼ばれた。このダイヤは王の儀典用スカーフに付けられた。
;1749年
:フランス王ルイ15世は、このブルーダイヤを自らの金羊毛騎士団用ペンダントに付け直した。
;1792年9月11日
:6人の窃盗団が王室の宝玉庫に侵入し、ブルーダイヤモンドを含む宝石類を強奪。当時はフランス革命のさなかで、国王一家は囚われて幽閉されていた。
:窃盗団の一人、士官候補生ギヨは、宝石類を後にルアーブルロンドンで売りつけようとしていたことがわかっており、実際に1796年には別の宝石を売っているが、ブルーダイヤに関する記録はない。
;1812年9月
:イギリスのダイヤモンド商ダニエル・エリアーソンがあるダイヤモンドを所有していたことが記録に残っている。このダイヤが「ブルーダイヤモンド」から切り出されたものであることが、2005年にスミソニアン協会によって、また2008年にはフランス国立自然史博物館によって、最終的に確認された。これが今日につながるホープダイヤモンドである。
:このタイミングが窃盗からちょうど20年後であったことに、犯罪の時効との関連を見る向きもある。また、イギリス王室の記録にはないが、ジョージ4世がこのダイヤを所有していたと信じる人もいる。
;1824年
:ヘンリー・フィリップ・ホープの宝石コレクションとして記録される。彼はこのダイヤをブローチに取り付けて、義理の姉妹に当たるルイーズ・ベレスフォートにダイヤをしばしば貸し出し、彼女は社交パーティでそれを使った。
:「呪いの伝説」では「1830年頃にロンドンの競売で1万8000ポンドで落札した」とされる。
;1839年
:ヘンリー・フィリップ・ホープ死去。以後3人の甥が10年以上に渡ってこのダイヤを含む宝石の所有権を裁判で争った。その結果、ヘンリー・ホープがこの宝石の相続人となる。
:ヘンリー・ホープは、1851年ロンドン万博1855年パリ万博にこのダイヤを展示したが、普段は銀行の大金庫に保管していた。
;1862年12月4日
:ヘンリー・ホープ死去。未亡人のアデーレがこのダイヤを引き継ぐ。
:「呪いの伝説」では「ヘンリー・ホープは生涯独身だった」とされるが、事実ではない。
;1884年3月31日
:アデーレ死去。
;1887年
:ヘンリーとアデーレの孫(娘の子息)であるヘンリー・フランシス・ホープ(以下フランシス・ホープと略記)が、このダイヤを「ホープ・ダイヤモンド」と名付けることを条件に、アデーレの遺産類を相続。しかしそれは終身保有権に限られており、裁判所の許可なしにはホープダイヤの売却はできなかった。
;1894年11月27日
:フランシス・ホープ、アメリカ人女優のメイ・ヨーヘと結婚。
:メイは「ホープダイヤをいつも社交界で身につけ、女優業のために精巧な複製も作った」と証言したが、フランシスはこれを否定している。
;1896年
:フランシス・ホープ破産。ホープダイヤの売却を迫られ、メイもそれを手助けした。
;1901年
:フランシスにホープダイヤの売却の許可が下りるが、メイは元ニューヨーク市長の子息のもとに走り、翌年フランシスとメイは離婚。フランシスは1904年に再婚する。再婚した夫人は1912年に亡くなり、しばしば「呪いの結果」といわれるが、3人の子どもをフランシスとの間にもうけている。
:ホープダイヤは1902年頃に2万9000ポンドでロンドンの宝石商アドルフ・ウィルが買い取り、アメリカのダイヤモンド商サイモン・フランケルに売却する。フランケルはダイヤをニューヨークに持ち込み、14万1032ドル相当と評価される。
;1908年
:フランケル、ホープダイヤをパリのソロモン・ハビブに売却。
;1909年6月24日
:ハビブの債務弁済のためオークションに出され、約8万ドルでパリの宝石商ローズナウがホープダイヤを落札。
;1910年
:ローズナウ、ホープダイヤを55万フランでに売却。
;1911年
:カルティエ、ホープダイヤ宝石を装飾し直してアメリカの社交界の名士エヴェリン・ウォルシュ・マクリーンに売却。
:マクリーンは当初ホープダイヤを使わなかったが、やがて社交の場でいつも身にまとうようになった。また、ペットの犬の首輪にこのダイヤを付けていたこともある。
;1947年
:マクリーン死去(61歳)。彼女は相続人に、自分の孫の将来を考えて今後20年間このダイヤを売却しないよう遺言した。
:「呪いの伝説」では「マクリーンは教会で祈祷させたが一族全員が死に絶えた」とされるが、孫がいることでもわかる通り事実ではない。
;1949年
:相続人はマクリーンの債務の弁済に、ホープダイヤを売却する許可を得て、ニューヨークのダイヤモンド商ハリー・ウィンストンに売却。
:ウィンストンは「宝石の宮廷」と名付けたアメリカ国内での巡回展や、各種チャリティーパーティーでホープダイヤを展示したが、売却はしなかった。
;1958年11月7日
:ウィンストンはスミソニアン協会にホープダイヤを寄贈。
:ウィンストンは1978年に82歳で病没。
;2009年8月19日
:スミソニアン協会は、国立自然史博物館創立50周年を記念して、一年間ホープダイヤをペンダントから外して単独で展示すると発表。
;2010年
:2007年にフランスで発見された製の模型などを参考にして、ルイ14世時代の「フランスの青」としてのホープダイヤのキュービック・ジルコニア製レプリカがフランス国立自然史博物館により3年かけて復元される。さらに218年前に盗難・破壊されたルイ15世時代の金羊毛騎士団用ペンダントとして復元され、6月30日にフランスで公開された。この復元についてのドキュメンタリーが2011年に全世界で公開予定。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ホープダイヤモンド」の詳細全文を読む




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