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ベクデル・テスト : ウィキペディア日本語版
ベクデル・テスト
ベクデル・テストとは、ジェンダーバイアス測定のために用いられるテストである。テストではあるフィクションの作品に、最低でも2人の女性が登場するか、女性同士の会話はあるか、その会話の中で男性に関する話題以外が出てくるかが問われる。2人の女性に名前がついていることも時としてテストの条件に付加される。
もともとは映画を評価するために用いられ、現在ではあらゆるフィクションにおいて用いられている。現代の映画の半分程度はこのテストをパスしないと言われており、これは映画産業で働く女性の比率が低いことや、業界人の観客の好みに対する想定ゆえであるとされている。批評家はこのテストは総体として考えた場合最も有益だと指摘しているが、これは個別の作品は性差別と無関係な理由でテストをパスしたりしなかったりし得るからである。
このテストはアメリカの漫画家アリソン・ベクデル(:en:Alison Bechdel)にちなんで命名された。1985年、ベクデル作のコミック'Dykes to Watch Out For'に登場する人物がこのアイディアを表明しており、ベクデルはこれを友人リズ・ウォレスの話だとしている。このテストはベクデル/ウォレステスト〔 、ベクデル・ルール〔などとしても知られている。
== 歴史 ==

=== フィクションにおけるジェンダー描写 ===
1929年のエッセイ「私だけの部屋」において、ヴァージニア・ウルフが同時代の文学について行っている観察は、ベクデル・テストがのちにもっと新しいフィクションについて行ったようなものである 。
映画においては、1950年から2006年までにもっともアメリカ合衆国で商業的に成功した映画のジェンダー描写研究によると、平均すると男性キャラクター2人につき女性キャラクターは1人しか出てこず、この率は時代が移ってもあまり変わっていない。女性キャラクターは男性キャラクターより2倍も頻繁にセックスがらみの出来事に巻き込まれており、こうしたあからさまな性的内容を含む場面の比率は時代の変化とともに増加している。男性・女性ともに、キャラクターにかかわる暴力描写は増えている〔Bleakley, A.; Jamieson, P. E.; Romer, D. (2012). "Trends of Sexual and Violent Content by Gender in Top-Grossing U.S. Films, 1950–2006". Journal of Adolescent Health 51 (1): 73–79.〕。
2014年にジェンダーとメディア研究所のジーナ・デイヴィスが行った研究によると、2010年から2013年にかけて作られた120本の映画のうち、名前がついているキャラクターのうち女性は31%をしめるのみで、23%の映画が女性の主人公あるいは主人公群のひとりを有している。監督の7%が女性である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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