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プロトタイプレーシングカー : ミニ英和和英辞書
プロトタイプレーシングカー[かー]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
カー : [かー]
 【名詞】 1. car 2. (n) car

プロトタイプレーシングカー : ウィキペディア日本語版
プロトタイプレーシングカー[かー]

プロトタイプレーシングカー(''Prototype racing car'' )は、スポーツカーレースで使用される2座席の競技用車両(レーシングカー)である。「プロトタイプ」という語が使われている原義としては「(一般公道用車として市販することを前提にした)試作車」という意味であるが、実際のところいわゆるホモロゲーション(同型の車輛を規定数以上量産して市販しなければならない、という規制)はなく、公道走行に必要とされる制限に似た規程が一応あることもあるものの、ほぼレース専用の高性能な車両設計が認められている。
同義語としてスポーツプロトタイプカー(''Sports prototype car'' )、略称として「プロトタイプ」「スポーツプロト」「プロト」などと呼ばれる。
== 概要 ==

プロトタイプレーシングカーは位置付けとしては、フォーミュラカーと、いわゆる「ツーリングカーレース」に使用される一般車の面影があるレーシングカーとの中間的なあたりにある(フォーミュラカーにはオープンホイールであることといった規定もあるので、単純には比較できないが)。実質的な使用目的は競技用であるが、「将来的には公道走行が可能なスポーツカーとして市販されることを前提にして、開発テストのためレースに出ている」という名目を持つ。そのため、多くの場合は助手席を持ち〔公道レースではラリーのようにナビゲーターが同乗することもあったが、サーキットレースではドライバーのみが乗車するため、基本的に助手席は不要となる。〕、公道走行用の安全装備(ヘッドライトテールライト、ブレーキランプ)を標準装備し、トランクスペーススペアタイヤの設置が義務付けられる場合もある。実際にプロトタイプレーシングカーの発展型が公道用スポーツカーとして市販される例もあったが、現在では事実上「公道走行用市販車に発展することのない少量生産の2座席レーシングカー」という意味になっており、またその車両の多くにおいて、2個目の座席はレギュレーションを満たす最低限のものとなっていることも多い。
フォーミュラカーはおもに比較的短距離・短時間で行われるスプリントレースで使用されるが、プロトタイプレーシングカーは長距離・長時間で行われる耐久レースで使用される。フォーミュラカーは敏捷な運動性能を得るために軽量化を追求しているが、プロトタイプレーシングカーは長距離走行のストレスに耐えられるよう信頼性も考慮して設計される。また、レース中に故障箇所を素早く修理・交換できるよう、メンテナンス性が重視されている。
フォーミュラカー/プロトタイプレーシングカーともに、モノコックシャーシの後ろにエンジンをミッドシップマウントするという基本構造は共通しているが、車体(ボディ)の形状は大きく異なる。フォーミュラカーのボディは屋根なしで、タイヤ4輪が露出していなければならないが、プロトタイプレーシングカーのボディは屋根付き(クローズド)と屋根なし(オープン)の2種類があり〔レースカテゴリの車両規定によって、クローズドとオープンが自由選択式という場合もあれば、どちらかに規定されている場合もある。クローズドボディの方が空気抵抗が少ないが、車内に熱がこもったり、ドライバーの視界が制限されるという不利な面がある。〕、タイヤをフェンダーで覆うことが認められている。フォーミュラカーは前後ウィングなどのエアロパーツによって、どちらかといえば大きなダウンフォースを得る方向性のエアロであるのに対し、プロトタイプレーシングカーは燃費向上などの点からボディ全体の凹凸を抑えて、どちらかといえばドラッグを減らす方向性のエアロとなっている。
フォーミュラカーとプロトタイプレーシングカーとでは、その性能も異なる特性を示す。前面投影面積、重量、エンジン出力など、車体形状を除く全ての条件が同じである場合、フォーミュラカーは加減速や旋回性能が高く、プロトタイプレーシングカーは最高速性能が高くなる。
フォーミュラカーはドライバー主体の競争であり、(F1のような特殊例を除けば)シャーシやエンジンは市販コンポーネンツを使用する。対して、プロトタイプレーシングカーは元来マニュファクチャラー(自動車メーカー)主体の競争であり、社内の技術開発能力やチームワークが重要視される。伝統のル・マン24時間レースでは総合優勝を争うクラスであるため、メーカーの威信を賭けた開発競争が行われる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「プロトタイプレーシングカー」の詳細全文を読む




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