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パシフィック・サウスウエスト航空182便墜落事故 : ミニ英和和英辞書
パシフィック・サウスウエスト航空182便墜落事故[ぱしふぃっく さうすうえすとこうくう182びんついらくじこ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

航空 : [こうくう]
 【名詞】 1. aviation 2. flying 
: [そら]
 【名詞】 1. sky 2. the heavens 
便 : [べん, よすが]
 【名詞】 1. way 2. means
墜落 : [ついらく]
  1. (n,vs) falling 2. crashing 
墜落事故 : [ついらくじこ]
 (n) a plane crash
: [おち]
 【名詞】 1. joke punch line 
: [こと]
 【名詞】 1. thing 2. matter 3. fact 4. circumstances 5. business 6. reason 7. experience 
事故 : [じこ]
 【名詞】 1. accident 2. incident 3. trouble 4. circumstances 5. reasons 
: [ゆえ]
  1. (n-adv,n) reason 2. cause 3. circumstances

パシフィック・サウスウエスト航空182便墜落事故 : ウィキペディア日本語版
パシフィック・サウスウエスト航空182便墜落事故[ぱしふぃっく さうすうえすとこうくう182びんついらくじこ]

パシフィック・サウスウエスト航空(PSA)182便墜落事故(パシフィック・サウスウエストこうくう182びんついらくじこ)は、1978年9月25日午前9時2分頃、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ上空において着陸進入中のボーイング727-214セスナ172空中衝突し、両機とも墜落した航空事故である。パシフィック・サウスウエスト航空で初めての重大事故であった。また、144人の死者はカリフォルニア州では航空事故史上最悪のものであり、8ヶ月後の1979年5月25日アメリカン航空191便墜落事故が発生するまでは、アメリカ航空史上においても最悪の事故であった。
== 事故の概要 ==
1978年9月25日、サクラメントサンディエゴ行き(ロサンゼルス経由)のパシフィック・サウスウエスト航空182便(以降182便と表記)はサンディエゴ国際空港の滑走路27に着陸態勢に入っていた。機体はボーイング727-214(機体記号N533PS)で、コックピットにはジム・マクフェロン機長、ボブ・フォックス副操縦士、マーティン・メイン航空機関士、そして非番の機長がいた。マクフェロン機長はB727での飛行時間が10000時間を超えるベテランパイロットだった。
以下は事故前の182便とATCの通信、CVRの記録を意訳したものである。182便の航空機関士は着陸進入中、出発報告をしていなかったことを思い出し、あわてて連絡した。記録は、出発報告が終わり、航空機関士と副操縦士が会話をしているとき、ATCから連絡が入るところから始まる。
この際、管制官にセスナ172(以降セスナと表記)が前方を飛行していることを伝えられクルーは目視確認していた。しかし、着陸進入中、管制に気を取られているうちにクルーはセスナを見失ってしまう。
この時パイロットは、「I think he's pass(ed) off to our right.」という、「右を通過してると思う」とも「右を通過したと思う」とも聞き取れる曖昧な発言をした。これを管制官は「右を通過してると思う」と聞き取ってしまい、『現在182便の横をセスナが通り過ぎており、クルーはセスナを目視している』と受け取った。
ここでクルーの実際の状況と管制官が想像する状況が食い違い、空中衝突という最悪のシナリオへと突き進んでいく。
クルーが視認し続けていると思っている管制は182便に着陸許可を出した。機長はセスナは後ろにいると思い込んでいたが、実際はセスナの後ろに接近していた。NTSBのレポートによると、セスナの色が眼下の住宅街の屋根に近い色だったこと、同じ方向に進んでいたため182便から見たセスナがほとんど動いてないように見えたと書かれている。しかし報告書では、"セスナの主翼が日光を反射し、比較的見やすかったのでは"ということも述べている。
この時セスナはちょうど182便のウインドウガラス下部(ワイパー付近)にいた。また、クルーはセスナを見失っていたにもかかわらずタワーに連絡しなかった。NTSBはレポートの中で「この時報告していれば衝突は回避できていただろう」と書いている。
なお、セスナが異常接近に気が付かなかった理由として、セスナのパイロットは計器飛行の練習飛行中で、計器を見る視覚以外を阻害する器具を装備していたため、視認による182便回避が出来なかった事が挙げられた。ただでさえ経験不足のセスナのパイロットには、景色を見ずに182便を回避すると言うアクロバット飛行は不可能だったのである。そのため、報告書ではセスナではなく182便のクルーに責任があるとされている。
182便のクルーは、衝突寸前に「下方1機いるぞ」とセスナの存在に気が付いたが時すでに遅く、約2600フィート(790メートル)でセスナに182便の右翼と胴体後部が上から覆いかぶさるような形で空中衝突した。地上の目撃者は"バリバリ"という金属音が聞こえ、上を見上げると右翼から火を噴きながら急降下する182便が見えたという。衝突したセスナは一瞬でバラバラとなり、火を噴きながら衝突現場付近に墜落する様子を偶然居合わせた現地のテレビ局・チャンネル39が撮影していた〔This is It! 、SanDiego MAGAZINE、2007年6月29日、2014年6月26日閲覧〕〔墜落するセスナ機の映像はこちらの映像 の24秒あたりで見ることができる〕。
182便は右翼前縁部を大きく損傷、左翼のみ前縁フラップが出ている状態になったため機体は右にそれて急降下を始めた。この時、サンディエゴ郡広報局スタッフで写真家のハンス·ウェントは、スチルカメラで屋外のプレスイベントに出席している時、偶然にも落下していく182便を撮影し、この写真はテレビや新聞で使われた。ウェントの写真には右翼前縁から炎と煙を噴きながら右に傾き落下していく182便がはっきり写っていた。
182便は機首を下げ、50度ほど右にバンクしたまま時速480km/hで住宅街に突っ込み爆発炎上し、巨大なキノコ雲が生成された。セスナも主翼と垂直尾翼を大きく損傷し制御不能のまま、サンディエゴ近郊の(North Park)の住宅街の道路に墜落。この事故によって、182便の搭乗者135名とセスナの搭乗者2名、地上の家屋にいた7名(うち子供2名)が犠牲となった。墜落とその際の破片の拡散により、地上にいた9名が負傷、4ブロックにわたり22棟の住宅が全壊または損傷する大惨事となった。
遺体は高速で墜落し炎に巻き込まれたため損傷が激しく、外見で個人の判断ができる遺体は数体しかなかった。犠牲者の体の破片は建物の壁や屋根に飛び散り、路地には足や腕が落ち、周辺一帯は燃料と肉の焼ける匂いがする凄惨な状況を呈した。遺体は近くのセント・オーガスティン高校の体育館に運ばれた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「パシフィック・サウスウエスト航空182便墜落事故」の詳細全文を読む




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