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ダニエル・ベルヌーイ : ミニ英和和英辞書
ダニエル・ベルヌーイ[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ダニエル・ベルヌーイ : ウィキペディア日本語版
ダニエル・ベルヌーイ[ちょうおん]

ダニエル・ベルヌーイ(Daniel Bernoulli、1700年2月8日 - 1782年3月17日)は、スイス数学者物理学者
== 生涯 ==
スイス・バーゼル出身の数学者・物理学者である父のヨハン・ベルヌーイが、オランダフローニンゲン大学在任中に、同地で生まれた。
3人兄弟の2番目で、兄ニコラウス2世、弟ヨハン2世も後、数学者・物理学者となった。ダニエルが5歳のとき、バーゼル大学にいた伯父の数学者ヤコブ・ベルヌーイが死去し、父ヨハンがその後任となり、家族でバーゼルへ帰って来た。
ダニエルはベルヌーイ家の中では最も才能があり有望であった。そのためか彼と父との関係には緊張が絶えなかった。ヨハンは当初ダニエルを実業家にしようとしたが、ダニエルは数学・物理学に強い関心を持ち、13歳でバーゼル大学へ入り、15歳で学士試験に受かり、16歳で修士号を取得した。
しかし、ヨハンの反対で数学へ進むことができず、ハイデルベルクシュトラスブルク、バーゼルで医学を学んで、1721年に、エネルギー保存則を応用した呼吸のメカニズムについて博士論文をまとめた。
ダニエルはバーゼル大学ではポストが得られず、医学の実務的な研修のためにヴェネツィアへ移った。ヴェネツィアでは、1724年に最初の著作「数学演習」をクリスティアン・ゴルトバハの協力を得て出版し、また航海用の砂時計を設計した。その航海用砂時計は、1725年パリ・アカデミー賞を受賞した。
これらの実績をもとに、ダニエルは兄ニコラウス2世とともに、ロシアサンクトペテルブルク科学アカデミーの数学のポストを得て、1725年からロシアのサンクトペテルブルクへ移ったが、兄はその8ヵ月後に死去した。
その後1727年に、父ヨハンの手配でヨハンの弟子であった同郷のレオンハルト・オイラーが同科学アカデミーへ移り、1733年まで助け合いながら生産的な研究を行った。
この間のダニエルの研究は、カテナリ(懸垂)曲線、弦の振動、経済理論への確率の応用、および著書流体力学執筆(後年に出版)等々であった。ダニエルは1733年にサンクトペテルブルクを去り、翌1734年に植物学のポストを得て故郷のバーゼル大学へ帰った。
その一方、オイラーはサンクトペテルブルク(一時期にベルリン)に留まったが、両者は終生親しく交流を続けた。
1734年にダニエルはパリ・アカデミー大賞に応募したところ、父ヨハンと同時受賞となった。息子と同等と評価されたことにヨハンは強く立腹し、これを機に父との関係が一層悪化し、ダニエルは父によってベルヌーイ家への出入りを禁止された。
ダニエルはサンクトペテルスブルクでの草稿をもとに、1738年に「Hydrodynamica(流体力学)」を出版した。それに対して、父ヨハンはその内容を盗用して、翌1739年に「Hydraulica」と表題を変え、発行年を1732年と偽って出版した。そのため、ダニエルの関係改善の努力もむなしく、父は死ぬまで一方的に息子を逆恨みしていた。
ダニエルはバーゼル大学で植物学、生理学を教えていたが、1750年から念願の物理学のポストを得て、1766年まで16年間物理学を教えた。この間の研究対象は天文学や海洋学に広がり、パリ・アカデミー大賞の受賞も10回に及んだ。
ダニエルの力学への貢献の特徴は、ニュートン理論とライプニッツの強力な微積分法を組み合わせて、運動方程式のエネルギー積分(エネルギー保存則)を強力に活用したことにある。特に、海洋・船舶への応用を含めた流体力学に大きく貢献した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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