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タイ王国の便所 : ミニ英和和英辞書
タイ王国の便所[たいおうこくのべんじょ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [おう]
  1. (n,n-suf) (1) king 2. ruler 3. sovereign 4. monarch 5. (2) king (for senior player) (shogi) 
王国 : [おうこく]
 【名詞】 1. kingdom 2. monarchy 
: [くに]
 【名詞】 1. country 
便 : [べん, よすが]
 【名詞】 1. way 2. means
便所 : [べんじょ]
 【名詞】 1. toilet 2. lavatory 3. rest room 4. latrine 5. comfort station 
: [ところ, どころ]
 (suf) place

タイ王国の便所 : ウィキペディア日本語版
タイ王国の便所[たいおうこくのべんじょ]

タイ王国の便所(タイおうこくのべんじょ)ではタイ王国便所について述べる。
タイ王国では便所は古くから使用されてきた。便所の使用者は主に三つの社会階層集団に分けることができる。まず王族、豪族、貴族などの上流階層、次に戒律下にある僧集団、そして社会の大半を占める庶民階層である。しかしこの庶民階層は便所を使用せず、それぞれ適宜な場所で排泄をすることが多く見られた。そこで1897年に政府は「バンコク都公衆衛生法令」を発令し、バンコク市民は便所で排泄するように取締りを行った〔พระราชกำหนดสุขาภิบาลกรุงเทพฯ ร.ศ. 116 (พ.ศ. 2440) 〕。
1917年から1928年の間、タイ政府はアメリカの民間公益団体であるロックフェラー財団から医療、公衆衛生分野における援助を受けて、地方での便所の建設を進め、設置数を増やしていった。当時はまだ試行錯誤の段階にあり、タイの地域風土に応じてさまざまな形のトイレが試作された。例えば、便器のふたの閉め忘れに対応したブンサアート式便所(ส้วมหลุมบุญสะอาด)や、腐敗槽・浸透槽システムをもつコーハーン式便所(ส้วมคอห่าน)などである。 さらに第二次世界大戦後に現代家屋が多く建設されると同時に水洗式便所が設置されるようになった。これが好評となり、現在に至るまで水洗式便所が増加してきている。
タイ政府にとっても昔からタイの公衆便所は、公衆衛生、環境の観点から重要な懸案事項であった。公衆便所はタイ保健局(กรมอนามัย)が管轄しており、公衆便所の調査や基準値の測定を行う。2006年にタイ政府は公衆衛生の発展の上で重要な国際会議となったWorld Toilet Expo & Forum 2006のホスト国となり、さらに多くの公衆便所の建設計画を企画している。
タイ王国では便所に関する規則が数多く取り決められているが、公衆衛生に関する一番初めに制定された法律はバンコク都公衆衛生法令(ร.ศ. 116)である。1997年には1979年には建築物管理法に基づく第39号内務省令、さらに2005年に身体障がい者、弱者、高齢者に対応したバリアーフリーの衛生設備規則が取り決められた。
==呼称==
「便所」(スワム:ส้วม)のタイ王国学士院版タイ語辞書による意味は、「排便排尿する処」(ที่ถ่ายอุจจาระปัสสาวะ)(俚言では「うんちするところ、もしくはおしっこするところ」(ที่อึและที่ฉี่)と呼ばれる)と記述している。 この「便所」という言葉は古くからあり、現王朝であるラッタナコーシン王朝以前から用いられている。
モンルタイ・チャイヤウィセート著『タイ国の便所と衛生器』(ส้วมและเครื่องสุขภัณฑ์ในประเทศไทย)では、「便所」を以下のように詳説している。
''北タイ語で「スワム」は、「仏壇もしくは僧の寝所」を指す語である。寝所は特に寺の住職の寝所を指す。さらに東北タイやラオスでは、「スワム」は娘の寝室もしくは新郎新婦の寝室を指す。「便所」の他の語には、スワム(ส้วม)、ホーンスカー・ウェート(ห้องสุขา เวจ (เว็จ))、ターン(ถาน:僧用の便所)、シーサムラーン(สีสำราญ)、ウモーン(อุโมงค์)(この2語は王宮に住む女性または王族ではなくとも宮殿の女性が排泄する場所を意味する。) 高位の貴族もしくは王族に対しては、クメール語を起源とするホーンバンコン(ห้องบังคน)が用いられる。 現在では一般的にホーンスワム(ห้องส้วม)やホーンスカー(ห้องสุขา)の語が用いられ、水洗式の便座もしくはしゃがみこんで用いる便器がおかれている小部屋である。''〔มนฤทัย ไชยวิเศษ. ส้วมและเครื่องสุขภัณฑ์ในประเทศไทย. สำนักพิมพ์มติชน ISBN : 974-322-627-3〕
「便所」を意味する一般的なもうひとつの語である「スカー」(สุขา)はラーマ5世時に設立された「公衆衛生局」(グロム・スカーピバーン:กรมศุขาภิบาล)の略語「グロム・スカー」(กรมศุขา)から派生し、さらに綴りがสุขาภิบาลに変化して、「ホーン・スカーピバーン(衛生室)」(ห้องสุขาภิบาล)と呼ばれるようになり、さらに短縮されて、「ホン・スカー」(ห้องสุขา)と呼ばれるようになったと見られる。ホーンスカーとは、「公衆衛生の観点から、排便排尿のために建てられた部屋」を意味し、当時、公衆衛生局(グロム・スカー)が王都の衛生環境の整備と、防疫を担当していたことから名づけられたのである〔“ส้วม” นั้น สำคัญไฉน สำนักงานคณะกรรมการวัฒนธรรมแห่งชาติ กระทรวงวัฒนธรรม〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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