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セカンドソース : ミニ英和和英辞書
セカンドソース[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

セカンドソース : ウィキペディア日本語版
セカンドソース[ちょうおん]
セカンドソース (Second source) とはある会社が市場供給している製品(オリジナル製品)に対し、他社が供給している同じ仕様の製品。半導体製品の分野で使用されることが多い。セカンドソースに対し、元々の製品はオリジナルやオリジナル製品、英語では"the first source"と呼ばれる。
狭義には、他社がオリジナル製品の製造会社と正規にセカンドソース製造契約を結んだ上で、設計情報の開示を受けて製造・販売する同一仕様の製品を指す。
広義には、需要者の視点でオリジナル製品と仕様が同じ他社製品全般を指す。この中には、オリジナル製品製造会社と契約を結ばず、無断で同一仕様の製品を製造・販売するものも含む。リバースエンジニアリングでマスクパターンを抽出して同一製品を作るものから、仕様を元に独自開発するものまで、さまざまな形態がある。
また「セカンドソース」はハードウェア的に直接置き換え可能な製品に対して使用される。
例えば、インテル製のCPUであるi80286に対しAMD製の]は差し替えてもそのまま動作するため、セカンドソースと呼ばれる。一方、インテル製のPentium-IIIシリーズのCPUに対し、AMD製のAthlonシリーズのCPUは、命令セットなどに互換性があり同じソフトウェアを動作させることはできるが、直接置き換えることはできずマザーボードなどの他のパーツも同時に交換しなければならないため、セカンドソースとは通常呼ばれない。

セカンドソースの例

Image:MC6809EP.jpg|オリジナル
モトローラ MC6809EP
Image:HD63C09EP.jpg|セカンドソース
日立 HD63C09EP


== 背景 ==
今も昔も最新の半導体製品の生産設備を整えるには、大きな設備投資と1年半以上2年強程度の期間が必要であり、半導体の需要増に応じて半導体製造会社が自社の生産能力を拡充するのは困難である。
半導体製品の中でも低集積度な製品を除けば、ほとんどすべてが製品ごとで機能が異なり、多くの場合、他社製品では代替が利かないものが多い。一旦、需要が供給を上回ればアロケーション(Allocation、割り当て)となり、需要者が入手可能な数量や価格は供給者側の思惑に左右されるので、需要者からすれば入手先が複数存在する方が有利となり安心もできる。また、半導体製品は生産の初期段階では歩留まりが悪いことが一般的であり、他の枯れた技術に基づく工業製品よりも製品出荷時期や量産時の入手性には不安要素が大きい。
需要者である電機メーカーなどは、最終製品の設計を行った後では、その半導体を他の製品に置き換えることは不可能なほど、その半導体の機能に依存した製品開発を行うようになっており、こういった幾分不確実な供給に対しても、ただ供給量の向上を待つ他にすべがない事が多い。需要者は半導体製品の採用決定過程で、可能ならば、単独の供給源しかない製品を避け、複数のメーカーが生産しているものを選ぶという対策を取った。例えば、IBM社が自社パーソナルコンピュータの開発を行う途上、インテルよりCPUの供給を仰ぐに際して、他社とセカンドソース契約を結ぶ様に義務づけた。
やがて半導体の供給者は需要者が半導体製品を選択する時点で、製品の供給における不安を払拭することが大きな採用動機と成り得ることを理解し、同業他社とセカンドソース契約を結んで半導体製品の設計情報を開示し、同一仕様の製品を許可したり、製造を委託したりすることが行われるようになった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「セカンドソース」の詳細全文を読む




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