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スバル・EA型エンジン : ミニ英和和英辞書
スバル・EA型エンジン[すばるいーえいかたえんじん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [かた]
 【名詞】 1. mold 2. mould 3. model 4. style 5. shape 6. data type 

スバル・EA型エンジン : ウィキペディア日本語版
スバル・EA型エンジン[すばるいーえいかたえんじん]

スバル・EA型エンジンは、 富士重工業によって製造されていた水冷水平対向4気筒ガソリンエンジンである。
ここでは便宜上、スバル・アルシオーネに搭載された発展バージョンであるER27水平対向6気筒エンジンも併せて記述する。
==概要==
EA41型などの幾つかの試作型エンジンを経て、1966年にスバル初の普通自動車となるスバル・1000のエンジンとして初登場。
百瀬晋六らが開発したスバル・1000のために設計されたEA型エンジンは、当時としては極めて先進的な設計が成されており、レイアウトは水平対向シリンダーヘッドは吸排気に1本ずつのバルブを持つOHV(後にSOHCを採用)8バルブ構成であった。アルミニウム製のシリンダーヘッド及びシリンダーブロックが採用され、小型軽量でもあった。(EA52は乾燥重量でわずか75kg)スバル・1000やスバル・ff-1ではツインキャブレターを搭載したホットモデルも用意され、四輪独立懸架サスペンションの能力とも相まって国内ラリーなどに使用された。
EA型エンジンは1966年のスバル・1000の登場から、1994年スバル・レオーネの自社生産終了までスバルの主力エンジンで在り続けた。また、生産終了後も2010年までEA71がFJ1600シリーズの公式採用エンジンであった事〔空力デバイスに頼らないジュニアフォーミュラの設計思想に、小型軽量なEAエンジンが合致していた事や、FJ1600自体を富士重工業が積極的に支援していた事もあり、EA71エンジンがFJ1600シリーズの標準エンジンとして定着した。しかし、EAエンジンの生産終了後は部品在庫の枯渇が深刻になり、富士重工業のエンジンサポート体制も限界となったため、2010年を最後にFJ1600規定は廃止され、スーパーFJへ完全移行することが主催者からアナウンスされている。〕も広く知られている。
EA型エンジンは百瀬の理念である「軽量コンパクトな水平対向エンジンをフレームに低く這わせる」というコンセプトを確立させ、スバルの車作りに極めて大きな影響を与えたエンジンであったが、1980年代には皮肉にもその独自の設計思想がスバル製エンジン全体の近代化に影響を与えることにもなった。
その代表的な例がEA型エンジンのバルブトレーンであり、70年代中盤に他社競合車種のOHVエンジンが次々にSOHC化していく中、OHVレイアウトを採り続けた。1984年3代目レオーネのEA82の登場の際に1.8LエンジンのみSOHC化されたものの、1.6LのEA71エンジンはOHVのまま据え置かれた。1989年にはEA82エンジンをベースにしたSOHC1.6Lエンジンが試作された事もあったが、EA71エンジンは結局1994年にレオーネバンの自社生産が終了するまでOHVのままであった。
水平対向エンジンでのOHCレイアウトは非効率・重量増過大・整備性悪化の要因であるというスバルのエンジン設計陣の認識や、独自な車体及びエンジンの設計思想をかたくなに守ったことや、市場や販売側のニーズを技術陣が汲み取れなかったことなどが原因であるが、結果的にOHVに固執したことはエンジンの高回転、高出力化の流れの中で大きな逆風となった。
1982年には2代目レオーネに日本初の水平対向エンジン+4WDターボモデルが登場するも、OHVエンジンのEA81Tエンジンは最高許容回転数が5,500rpmに過ぎず、他社の1.8Lターボ車が135PSの時代に、120PS止まりであった(共にグロス値)。1984年にSOHCエンジンのEA82が登場した際も、トヨタや日産・ホンダでは既にDOHCエンジンが一般化し始めるという状況で、ターボ化されたEA82Tエンジンも搭載車両の特徴的な車体レイアウトにより、インタークーラーの搭載が最後まで行えないままであった〔レオーネはエンジンの上にスペアタイヤが配置される設計であった。アルシオーネは水平対向エンジンの低重心レイアウトを生かして限界までフロントノーズを薄く低くデザインした為、どちらもエンジン直上にインタークーラーを置く余剰スペースが確保出来なかった。〕。結局EA82Tは1989年のスバル・レガシィ登場まで135PS(グロス値)止まりであり、1980年代のパワー戦争の時代にEAエンジンを搭載するスバル車はスペックの数字を追い求める市場からは「時代遅れ」と評価された。モータースポーツの現場でも、水平対向に特化したシャーシ設計と4WDで善戦するも、最後までEA型エンジンのアンダーパワーの影響を受け続けた。
なお、EAエンジンから派生したエンジンとして1987年のアルシオーネに搭載されたER27エンジンが存在する。ER27はEA82エンジンに2気筒を追加する形で拡大再設計された水平対向6気筒エンジンで、「フラット6」と呼ばれる独特の回転フィールを発揮した。しかし結局アルシオーネは販売不振のままその歴史を終える事となり、市場に大きな評価を残す事は無かった。〔スバルのフラット6エンジンは、アルシオーネSVXのEG33や、レガシィ・ランカスター6のEZ30に引き継がれた。〕
また、社団法人自動車技術会が選定する日本の自動車技術240選〔http://www.jsae.or.jp/autotech/data/9-1.html〕〔http://www.jsae.or.jp/autotech/data/9-6.html〕において、1966年のEA52型が「縦置き水平対向エンジンによる日本初の前輪駆動車の開発」、1975年のEA71型が「触媒やエアポンプ(サーマルリアクター)等の外部機器を用いない独自の排ガス浄化システムSEEC-Tの開発及び、リードバルブ二次空気導入装置の技術確立」といった理由により、それぞれ選出されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「スバル・EA型エンジン」の詳細全文を読む




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