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ジャック・ラッセル・テリア : ミニ英和和英辞書
ジャック・ラッセル・テリア
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ジャック・ラッセル・テリア : ウィキペディア日本語版
ジャック・ラッセル・テリア

ジャック・ラッセル・テリアイギリス原産の小型のテリア犬種。1800年代、イギリス・デヴォンの牧師がキツネ狩りのために、地中に潜り込める小さな白いテリアを作りだしたのがこの犬種のはじまりである。また、その後、オーストラリアに渡り、飼いやすくするためにウェルシュ・コーギー・ペンブロークと交配し犬種の改良が行われ、短脚でやや温厚になりつつあるのが現在主流のジャック・ラッセル・テリアである。アメリカンケネルクラブではラッセル・テリアとして登録されている。また、パーソン・ラッセル・テリアはジャック・ラッセル・テリアの品種改良の途上で、繁殖方針の違いから分化した犬種である。
==歴史==
ジャック・ラッセル・テリアは、もともとジャック(ジョンとも)・ラッセル牧師が生み出した、キツネ狩りのためのテリアである〔〔デズモンド・モリス著、福山英也監修『デズモンド・モリスの犬種事典』誠文堂新光社、2007年、149−150ページ〕。1819年5月、当時オックスフォード大学の学生であったラッセルは、試験勉強の気晴らしに散歩をしていた際に、牛乳屋が連れていたトランプという名の雌のテリアに出会い、気に入ってその場で買い取った。トランプはワイア・フォックス・テリアに似ていたが、ブラック・アンド・タン・テリアの血も引いているらしく、短めの脚と幅広の頭部を持っていた。大学卒業後に牧師補となったラッセルは、トランプを基礎に、キツネを巣穴から追い出すことに特化した犬の作出に励んだ〔。
ラッセルの育てていた犬は、当時は単にフォックス・テリアと呼ばれていたが、狩猟能力が高いことからハンターに評価を受け、1883年の牧師の死後、次第に「ジャック・ラッセル・テリア」と呼ばれるようになった〔藤田りか子『最新 世界の犬種大図鑑』誠文堂新光社、2015年、162−3ページ。〕。1894年にパーソン・ラッセル・テリア・クラブ(ラッセル師テリアクラブ)が結成され、犬種の改良・維持が図られた〔。このクラブでは能力や気質を重視して繁殖され、ダックスフントウェルシュ・コーギー・ペンブローク、さまざまな小型犬やテリアとの交配が行われたため、容姿には大きなばらつきがあった〔。犬種認定の条件は、コートのメインカラーがホワイトであること(誤攻撃や誤射殺をしないように)、能率よく穴にもぐれること、特定のサイズ内であること、シャギーコート(むく毛)でないことなどで、使役に差し支えがなければ外見やコートなどのバリエーションは基本的に容認される。また、ショードッグにされることを嫌い、イギリスのザ・ケネルクラブには登録していない〔。このイギリスタイプのジャック・ラッセル・テリアは、ペットとして飼育するにはオーストラリアタイプのものに比べ気性面で難があるため、現在はあまり見られなくなっている。
一方、もともとのラッセル牧師が育てていたテリアの容姿を重視して、ショードッグとして繁殖に取り組むグループもおり、その結果確立された犬種がパーソン・ラッセル・テリアである〔藤田りか子『最新 世界の犬種大図鑑』誠文堂新光社、2015年、163ページ。〕。
ジャック・ラッセル・テリアはイギリス国外にも盛んに輸出され、輸出先でそれぞれ使役しやすいように改良された。特にオーストラリアでは、現地の気候に合わせ、また農場での使役に向くよう改良された。イギリスでは強い、寒さなどから身を守ることができないショートコートは敬遠されていたが、気温が高く寒さのないオーストラリアではショートコートが非常に好まれた。また、体高を低めにして穴にもぐりやすくさせるなどの改良もなされ、性格もやや穏やかにして、ドッグショーやペットとしても飼えるようになっている。改良にはウェルシュ・コーギーなどが交配されている。
オーストラリアでは1972年に犬種クラブができ、1990年にオーストラリアのケネルクラブに登録された。そして、このタイプのテリアが、2000年国際畜犬連盟(FCI)に「ジャック・ラッセル・テリア」として暫定公認された(正式認定は2003年)。なお、アメリカ合衆国ユナイテッドケネルクラブでは2005年にスタンダードの修正が行われ、公認名が「ラッセル・テリア」に改名された。また、アメリカンケネルクラブでは2012年に本犬種を「ラッセル・テリア」として登録した。本種はオーストラリアやアメリカなどで特に人気が高く、害獣の駆除だけではなくペットやショードッグ、スポーツドッグとしても人気が高い。又、近年セラピードッグ聴導犬介助犬などとして使役できる可能性が見出されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ジャック・ラッセル・テリア」の詳細全文を読む




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