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サントリー角瓶 : ミニ英和和英辞書
サントリー角瓶[さんとりーかくびん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [つの]
 【名詞】 1. horn 
角瓶 : [かくびん]
 (n) rectangular bottle
: [びん]
 【名詞】 1. bottle 

サントリー角瓶 : ウィキペディア日本語版
サントリー角瓶[さんとりーかくびん]

サントリー角瓶(サントリーかくびん)は、サントリースピリッツから発売されているウイスキーブランドの一つである。
同社の前身である、寿屋時代の1937年に発売され、専用ガラスの独特な亀甲模様と角ばった形が特徴で、角型あるいは角ばった瓶であることから「角瓶」「角」と通称され、のちに正式な製品名として「角瓶」の名が採用された。2015年現在も販売の続く、ジャパニーズウイスキーの長寿製品である。
== 歴史 ==

=== 前史 ===
1923年(大正12年)に国産ウイスキー事業を開始した寿屋の創業者、鳥井信治郎スコットランドで本場のスコッチウイスキーの製造方法を学んだ竹鶴政孝を招聘し、工場建設や熟成など数年間の準備期間の末、1929年(昭和4年)にモルトウイスキーをベースとした初の本格的日本製ウイスキーとして、「白札」(現サントリーホワイト)を発売した。発売時のフレーズは「断じて舶来を要せず」という意気軒昂なものであった。
しかし、ウイスキーの味に馴染みのなかった日本人からは、白札は「煙臭い」等と言われ受け入れられなかった。市場での失敗の原因は、消費者の舶来指向とウイスキー市場そのものの成熟度の低さに加え、経験不足のまま製造された初期の「白札」はピート臭が強すぎる傾向があり、飲みにくい酒になってしまったことであった。当時、原酒の熟成度やブレンディングの研究が十分でなく、ゆえに竹鶴は改良の猶予を求めたものの、ウイスキー事業が資本投下のみで収益を上げられない状態が続き、経営に差し支えるため鳥井はウイスキー発売に踏み切らざるを得なかったのである。また翌年1930年(昭和5年)には廉価版ウイスキーとして、「赤札」(現サントリーレッド)を発売するが、これも売れ行きは芳しくなく途中で販売中止を余儀なくされることになった。
この頃から鳥井と竹鶴のスタンスの違いは明白になってきていた。本格的ウイスキーの国産化という基本目標は共通していたものの、酒蔵の息子として産まれた職人肌の技術者で、本場流スコッチの再現に強くこだわる竹鶴の姿勢に、薬種問屋の丁稚上がりで広告戦略にも長けたビジネスマンの鳥井は、必ずしも全面的賛同はしていなかったのである。
実のところ、鳥井は全く採算の取れないウイスキー事業を「身を削りつつ」維持し続けていた。当時の寿屋の主力商品「赤玉ポートワイン」での収益は、その多くがウイスキー事業での赤字で損なわれ、サイドビジネスとして実績を上げつつあった喫煙者向け歯磨き粉「スモカ歯磨」の製造権・商標を売却してしのいだほどであった。この現実が竹鶴の理想論と合致しないのはやむを得ないことであった。
その失敗で得た経験を踏まえながら、鳥井は竹鶴に長男・鳥井吉太郎をウイスキー製造の責任者として、教育を任せると共に、休むことなく原酒の仕込みを続けてゆく。ピートの焚き方、蒸溜の仕方など試行錯誤を繰り返しながら、1932年(昭和7年)には「サントリー十年ウヰスキー 角瓶」を発売、1934年(昭和9年)の竹鶴の契約満了に伴う退社〔その後北海道余市町に居を構えた竹鶴は、大日本果汁株式会社(後のニッカウヰスキー)を設立し、サントリーとは異なった個性あるウイスキー造りに邁進することになる。〕を経て、鳥井はウイスキー製造の方針を根本的に改めることになる。それは、ウイスキーとしての十分な品質を達成しながら、日本人にも受け入れやすい味とし、なおかつ収益を上げられる商品の開発だった。1935年(昭和10年)には「サントリー特角」を発売し、徐々に手応えをつかんでゆく。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「サントリー角瓶」の詳細全文を読む




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