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グラスワンダー : ミニ英和和英辞書
グラスワンダー[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

グラスワンダー : ウィキペディア日本語版
グラスワンダー[ちょうおん]

グラスワンダー1995年2月18日 - )は、アメリカ合衆国で生産され、日本で調教された競走馬
1997年に中央競馬(JRA)でデビュー。同年朝日杯3歳ステークスをレコードタイムで制し、最優秀3歳牡馬に選出。レーティングではJRA所属の2歳馬として史上最高の評価を受けた。翌1998年春は骨折で棒に振ったものの、秋には復帰し、年末には有馬記念を制覇。1999年にも複数回の怪我に見舞われながら宝塚記念と有馬記念を制し、史上2頭目の「グランプリ三連覇」を達成。同年、JRA賞特別賞を受賞した。2000年の宝塚記念を最後に引退。通算15戦9勝。うち14戦で的場均が騎乗した。
2001年より種牡馬。産駒にはジャパンカップ優勝馬スクリーンヒーロー、宝塚記念優勝馬アーネストリー朝日杯フューチュリティステークス優勝馬セイウンワンダーなど、5頭のGI・JpnI競走優勝馬を輩出している。
== 経歴 ==

=== デビューまで ===
1995年、アメリカ合衆国のフィリップス・レーシングによる生産馬。父シルヴァーホークは競走馬時代にイギリスとアイルランドで走り、クレイヴンステークス(G3)での勝利や、アイリッシュダービー(G1)2着などを含む8戦3勝〔『優駿』1998年2月号、pp.138-139〕。当時、種牡馬としてホークスターを出していたが、それほど高く評価されていたわけではなかった〔『週刊100名馬vol.89 グラスワンダー』pp.4-10〕。ベニーザディップダービーステークスを制し、一躍脚光を浴びるのが1997年のことである〔。ただし、祖父ロベルトから連なる「ロベルト系」の血統は、当時すでにブライアンズタイムリアルシャダイといった種牡馬により日本で優れた成績を挙げていた〔。母アメリフローラは不出走だが、伯母にはそれぞれアメリカで複数の重賞を勝ったグレイスフルダービーやトリビュレーションがいた〔。また、1999年に生まれる本馬の全妹(父母ともに同じ妹)ワンダーアゲインは、アメリカでガーデンシティブリーダーズカップハンデキャップダイアナハンデキャップと2つのG1競走を勝つことになる〔平出(2014)pp.204-205〕。
1996年9月、キーンランドで行われたセリ市(セプテンバーセール)に上場され、日本から参加していた調教師・尾形充弘の目にとまり、同行していた伊東純一(半沢有限会社社長)が25万ドルで落札した〔『競馬名馬&名人読本』p21-22〕。尾形は本馬を選んだ理由について「具体的には飛節の位置が高い馬だったこと、肩が非常によく寝ていること、全体のバランスがいいこと。それから後躯の発達が非常によかった」と述べている〔『優駿』1998年2月号、pp.46-51〕。記者の水戸正晴によれば、尾形は「いい買い物だった。走る馬だから見ていてくれ」と得意気であったという〔『優駿』2004年3月号、p.29〕。なお、競っていた相手はアラブ首長国連邦ドバイの大馬主・ゴドルフィンであった〔『名馬物語 vol.3』pp.37-44〕。
同年11月、日本へ輸送され北海道苫小牧市のノーザンファーム空港牧場に到着〔『週刊100名馬vol.89 グラスワンダー』p.11〕。育成調教が行われた同場では、その動きの良さが評判となった〔木村(2000)pp.44-45〕。なお、後にもう1頭「アメリフローラの子に匹敵する」と評判をとるのが、後年ライバルの1頭と目されるようになるスペシャルウィークであった〔。
翌1997年4月、茨城県美浦トレーニングセンターの尾形厩舎へ入る〔。競走馬名の「グラスワンダー」は、冠名の「グラス」に、伊藤がセリ市で見たときに「ワンダフルな印象を受けた」ことから「ワンダー」を加えたものである〔。なお、馬主の半沢信彌(名義は「半沢(有)」)は、かつてグリーングラスを所有した半沢吉四郎の双子の弟であり、「グラス」という冠名は同馬の名に由来する〔『優駿』1999年2月号、pp.86-89〕。
グラスワンダーは極めて落ち着いた性格の持ち主であり、ある日の調教で、乗り役を落とした馬が突っ込んできても全く動じない様子を見て、尾形は「かなり賢くて走る馬か、相当なバカ馬かどっちかだ」と笑ったという〔。同年9月にデビューを控え、主戦騎手となる的場均が初騎乗。キャンター(駈歩)に入ってからの乗り味の良さ、さらに終いに軽くスパートを促してからの反応の良さに的場は大いに驚き、「間違いなく将来は超一流馬になるだろう。今までにも色々な2歳馬に乗ってきたが、これはそのなかでもまぎれもなくトップクラスといえる1頭だ〔的場(2001)pp.162-170〕」と強い印象を残した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「グラスワンダー」の詳細全文を読む




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