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アロマテラピー : ミニ英和和英辞書
アロマテラピー[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

テラ : [てら]
 【名詞】 1. tera- 2. 10^12, (n) tera-/10^12
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

アロマテラピー : ウィキペディア日本語版
アロマテラピー[ちょうおん]

アロマテラピー(〔 アロマテラピ〕)またはアロマセラピー(〔 アロウマラピ〕)は、芳香療法、香料治療である。実際様々な方法が行われているが、一般的には、精油(エッセンシャルオイル)、または精油の芳香や植物に由来する芳香を用いて、病気や外傷の治療、病気の予防、心身の健康やリラクセーションストレスの解消などを目的とする療法である〔今西二郎 編集 『医療従事者のための補完・代替医療 改訂2版』 金芳堂、2009年〕〔マリア・リス・バルチン 著 『アロマセラピーサイエンス』 田邉和子 松村康生 監訳、フレグランスジャーナル社、2011年〕。ムード作りのインテリアの一種としても使われている。使用される精油は植物に由来する揮発性の油で、それぞれ特有の芳香を持ち、生物活性が科学的に認められるものもある。
精油を使った医療は、アラビアヨーロッパで昔から行われている伝統医学・民間療法のひとつである〔ラベンダーの香りと神経機能に関する文献的研究 由留木裕子 鈴木俊明 関西医療大学紀要6,2012年〕。1990年代以降世界的に普及した。現代では、自己管理の健康法としても用いられている。先進国の産業社会に反対する対抗文化(カウンターカルチャー)であり、ニューエイジの一つのライフスタイルである。信奉者からは熱狂的に支持されているが、専門家にはその非科学的、非論理的な側面を批判・冷笑する人も少なくない。このように賞賛の声も否定の声もあるが、癒しを求める現代のストレス社会における代表的な文化現象の一つである。
==概説 ==
精油を用いるアロマテラピーは、植物療法あるいはハーブ医学から派生したもので〔鳥居鎮夫 編集 『アロマテラピーの科学』 朝倉書店、2002年〕、錬金術と深く関係して発展した〔ヒロ・ヒライ 『エリクシルから第五精髄、そしてアルカナへ: 蒸留術とルネサンス錬金術』〕。アロマテラピーという言葉は、1930年頃にフランスの調香師・香料研究者のルネ=モーリス・ガットフォセが、アロマ(芳香)とテラピー(療法)を組み合わせて作った造語である〔ルネ=モーリス・ガットフォセ情報の誤り 動物のアロマセラピー最新情報 日本アニマルアロマセラピー協会〕〔Gattefosse’s burn Robert Tisserand〕。ガットフォセのアロマテラピーは、香料を使った療法であったが、その治療効果に香りは関係なかった。また彼は、近代科学を疑う自然運動家ではなく、アロマテラピーを一つの新しい見込みのある療法として医者に推奨していた。日本には、江戸時代西洋医学が伝わった際に、精油を用いた医療が伝わり、蘭方で精油が薬として利用された〔吉武利文 著 『香料植物 ものと人間の文化史 159』 法政大学出版局、2012年〕。「アロマテラピー」の呼称では、1980年代に「イギリスからの自然派美容マッサージ」という形で導入されたため〔塩田清二 著『<香り>はなぜ脳に効くのか―アロマセラピーと先端医療 NHK出版新書』 NHK出版、2012年〕、現在の日本では医療という認識は薄い〔。。
日本語では芳香療法と訳されることが多いが、元々は精油を薬剤として用いる薬物療法を指しており〔〔、フランスでは現在もこの意味で使われる。イギリスに伝わって精油を使った美容法などが「アロマセラピー」と呼ばれるようになり、のちに精油の香りを嗅いで体と心を癒す感覚療法(嗅覚療法)、リラクセーション法なども含まれるようになった。アロマテラピー(アロマセラピー)の定義はあいまいかつ多様である〔〔Aromatherapie:近代アロマテラピーの始まりとその系譜 高山林太郎〕。
現在日本では、広くは(芳香心理学)、美容を目的とする行為、ただ精油の香りを楽しむ行為なども含まれる〔。日本では精油業者や美容業界の主導で広まり、趣味や美容法、リラクセーション法の一種として、女性を中心に人気を得ている〔。医療の分野では補完・代替医療のひとつとして知られる。病気の予防、通常の治療の補助的療法として利用され、介護看護の場面で行われたり、病室の環境改善に用いられることもある〔和田昌士・山崎邦郎 編著 『においと医学・行動遺伝 アロマサイエンスシリーズ21 (5)』 フレグランスジャーナル社 2004年〕。発祥の地であるヨーロッパでも、治療の主な手段となることはほとんどない〔。民間での人気の一方、アロマテラピーは医学として用いるにはエビデンスが不十分であり、医療の場で採用するには満たされていない条件が多いため、他の補完・代替医療と比べても医学の側からの関心はさほど高くない〔。精油の医学的利用の研究者は少ないが〔、臨床研究は徐々に増えてきている〔看護分野におけるアロマセラピー研究の現状と課題 鈴木彩加 大久保暢子 聖路加看護大学紀要 No.35、2009年 〕。
ティーツリーなどのいくつかの精油は抗微生物活性が認められているが、真菌細菌ウィルスに対する臨床研究は依然として十分ではない。アロマテラピーに関する厳格な臨床研究は乏しいが、精油を使った治療の可能性について、いくつかのエビデンスが存在する。一般書籍でいわれる精油の効能は、科学的に証明されていないものが多い〔〔アロマセラピー aromatherapy Robert Todd Carroll〕〔聞いたことがない!習っていない!証拠がない! 動物のアロマセラピー最新情報 日本アニマルアロマセラピー協会〕〔真正ラベンダー精油に鎮静効果があるとは限らない 動物のアロマセラピー最新情報 日本アニマルアロマセラピー協会〕。
また、精神に関わる形而上学的な領域にも取り入れられたため、精油を植物の精髄である神聖な医薬品とみなしたり、他の伝統医学の理論を援用し、心身だけでなくの健康を目指すスピリチュアルな施術者もいる〔スーザン・カティ 著 『ハイドロゾル―次世代のアロマセラピー』 川口健夫、川口香世子 翻訳、フレグランスジャーナル社、2002年〕〔ロバート ティスランド 著 『アロマテラピー―〈芳香療法〉の理論と実際』 高山林太郎 翻訳、フレグランスジャーナル社 、1985年〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「アロマテラピー」の詳細全文を読む




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