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からくりサーカス : ミニ英和和英辞書
からくりサーカス[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

からくりサーカス : ウィキペディア日本語版
からくりサーカス[ちょうおん]

からくりサーカス』は、藤田和日郎による日本漫画作品。『週刊少年サンデー』(小学館)にて1997年32号から2006年26号にかけて連載された。単行本は全43巻。仏名は『''Le Cirque de Karakuri''』。
== 概要 ==
3人の主人公達が数奇な運命をたどりながら物語は進行していく。拳法家の青年と人形遣いの女が莫大な遺産を相続し兄弟親族から狙われた少年を守るころで幕が上がる。そして青年との別れをきっかけに2つのの物語が動きだす。片や潰れかけのサーカスに身を置き、片や人類に仇なすからくり人形との闘いに巻き込まれていく。全く異なる2つの物語は時に交錯しながら、一人の黒幕の影を明るく照らすように一つに収束していく。
藤田和日郎の長編第2作である冒険活劇。作者の前作『うしおととら』を上回る複雑なプロットや展開、勝らずとも劣らない強烈なバイオレンス描写とアクション、前作にはあまり見かけられなかった恋愛要素も盛り込んでいるのが特徴。戦闘シーンにおいて細かく書き込まれたからくり人形の破片が飛び散る演出は大きな特徴の一つである。
前作同様、物語を最初から見ないと話の筋をほとんど理解できない。その原因として、
・全ての事件の発端が200年前に起こり、そこから現代に至るまでのエピソードが多くの登場人物の視点で描かれている
・過去のエピソードが現代におけるストーリーが進行するにつれて徐々に明らかになっていく
・それは必ずしも時系列通りではない
などが挙げられる。過去のエピソードにまつわる手掛かりは物語各所に散りばめられており、一つの歯車でもかけたら動かなくなるからくり人形のごとく極めて複雑な構成となっている。その複雑なストーリーの描写やアクション描写などから高い人気を誇る。
物語は全体としてサーカスのショーのような体裁をとっている。登場人物のほとんどは自分の意思とは異なる何かに縛られながら行動しており、その様はあたかも人形劇の人形が誰かに操られているように描かれる。例えば人類の敵であるオートマータは人形であるが、最初の人形を創った者の意思に逆らえないし、それに立ち向う「しろがね」達も他人の意思に縛られた操り人形である。そして黒幕もある人物の妄執をダウンロードされた操り人形であり、何度か本人の口からもその立場を表明している。また、時折「幕間」と称して読者に自分がサーカスの観客であることを意識させる演出がなされる。その際には物語と読者をつなぐ役割をもった「ピエロ」が登場し、そこまでの総括をしたり、次の幕での見どころに観客(読者)の注意を向けさせたりする。
そうした運命や他人の意思によって縛られ操られた者達を人形と見立て、そんな境遇から脱却しようとする者、人間であろうとする者達の大いなる「舞台劇」として物語が展開する。その多くは結末を迎えるまでに「操り糸」を断ち切り自らの意思で歩き出すが、いずれもその人物にとっての大きな見せ場となっている。タイトルや、登場人物が演劇にゆかりの名前が多いのは偶然ではなく、特にオートマータなどの名前にはコンメディア・デッラルテの役名が多く使われている。個々の出典は露わに言及されていないが、最終巻巻末の参考文献から読み解くことができる。
最終話では、登場人物としての各々のエピローグが語られた後、カーテンコールとして作品に登場した主要なキャラクターのほとんどが「役者」として笑顔で舞台に立つ姿が描かれ、「劇」としての作品を締めくくっている。
友人である島本和彦は、「『うしおととら』が藤田のやりたい事を全てぶつけた名作なら、こちらは広げた風呂敷を徹底的に広げ続けた事で完成された名作」と本作を評した〔『島本和彦のマンガチックにいこう!』より〕。
1998年3月より放送されたサンデーCM劇場にて30秒ほどの長さながらアニメーション化されている。また、1999年3月より放送された『祝創刊40周年 オールスター総出演編』でも本作のキャラクターが登場している。なお、現在でも『週刊少年サンデー』の公式サイトにて視聴が可能。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「からくりサーカス」の詳細全文を読む




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