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BRICs : ウィキペディア日本語版
BRICs[ぶりっくす]

BRICs(ブリックス、)は、2000年代以降著しい経済発展を遂げているブラジルロシアインド中国の4ヶ国の総称。(ブリック)とも呼ばれる〔「BRIC」からブラジルとロシア脱落も-名付け親オニール氏 Bloomberg、2015年1月9日〕。投資銀行ゴールドマン・サックスエコノミストであるジム・オニールによって書かれた2001年11月30日投資家向けレポート『』〔 - Goldman Sachs, Global Economics Paper No:66〕で初めて用いられ、世界中に広まった〔新興国の成長が2050年に向けて世界経済を牽引する - ダイヤモンド・マネー08年新春版, 2007/12/1〕〔なお、BRICsとは 日経テクノロジーオンラインのように、同じくゴールドマン・サックスの2003年10月1日の投資家向けレポート『』()で初めて用いられたとするものもあるが、時系列的にオニールのレポートが先である。〕。
また、4ヶ国に南アフリカ共和国を加えた5ヶ国は、BRICSと総称される〔経済産業省 『通商白書2005』の「第1章第3節 新興工業国の台頭 ~BRICSの成長可能性~ 2005年7月〕。(BRICsの小文字のsは複数国の意味)
4ヶ国は、2009年6月16日にロシアのエカテリンブルクで初めての首脳会議を開催した〔国際通貨の多様化の必要性を強調、初の首脳会議 、2009年6月17日〕。2011年4月13日に中国の北京で行われた首脳会議には南アフリカ共和国が初めて参加し、首脳会議の正式名称をに変更した〔 から - 新興国の結束強化 、ウォールストリートジャーナル日本版 2011年4月13日〕。
ブラジルのフォルタレザで開かれた第5回BRICSサミットの初日にあたる2014年7月15日、1000億ドルの資本金を持つ新開発銀行の設立と、同じく1000億ドルにのぼる外貨準備基金の設立を記した、長らく待ち望まれた文書に新興国の首脳らは署名した。
==の潜在能力==

BRICsはかつての新興工業経済地域()や東南アジア諸国連合()同様経済成長が目覚しく、またそれらの国々のGDPや貿易額が世界に占める割合は近年急速に高まっており、世界経済に多大な影響を与えるまでになっている。広大な土地・豊富な人材・豊富な資源を有するのに加え、ここ数年あるいは数十年で様々な改革を進めてきたことにより、結果として潜在力を実際の成長率に反映させることが可能になった。その結果、2008年5月時点で G6(日独英米仏伊)の15%に過ぎない経済規模は、2025年には約半分の大きさに、2040年頃には先進国を上回り、2050年の時点ではBRICsがG6の1.5倍の規模になるとみられている(「#2050年のGDP予測」節を参照)。5カ国が注目される理由として、特に3つの点が挙げられる。
;規模の大きさ
:BRICsが世界に占める割合をみると、2006年の時点で国土面積で29.2%、人口では42.7%となっており、世界の中で圧倒的な比重を占めている〔を参照し計算〕。
;世界経済に占める地位
:GDPの割合を購買力平価で換算すると2014年の時点で30.2 %〔(ただし、2007年、中国の購買力平価ベースの GDP が基準値の変更の遅れなどで、四割減少した)(抄訳)NYタイムズ2007年12月9日 「編集手帳:縮小する中国経済規模」 最近中国の経済規模が縮小したのだが、殆どの人はそれを知らない。中国経済の規模は以前に推定されていたものよりも40%小さくて6兆ドル(以前の推定は10兆ドル)である。何故そんな大幅な推定値の変化がおきたのかといえば、中国の購買力平価 (ppp) を推定することをやり直したためである。北京のレストランのヌードルが40元で、同じようなNYのレストランでは$4であるとすればヌードルのpppはドルあたり10元ということになる。多様な製品やサービスについて、同じような比較と計算を行いpppを決めることになるのだが、世界銀行は中国のpppを1980年の調査を元に計算していた。今回世界銀行が調査をやり直し、その結果はまだ発表されていないが、カーネギー平和財団のアルバート・カイデル氏がアジア開発銀行のデータを元に同様の試算を行っている。簡単に言えば、中国の物価は以前に推定されていたよりも高く、北京のレストランのヌードルは実際には50元で、pppは(10ではなく)12.5元・ドルになるという具合である。この結果、中国は以前に推定されていたよりも貧しく、経済規模は小さいということになる。この結果、世界銀行基準の貧困ライン(1日あたり1ドル以下で生活する)以下の中国人の総数は1億人から3億人に増えることになる。つまり、アメリカの総人口と同じ位の貧困ライン以下の生活者がいることになる(後略)。〕〔CIA World Factbookを参照して計算〕と大きく上昇し、EU (16.6%) 〔、アメリカ (15.9%)〔を既に上回っている。
;これまでの成長実績および今後の成長見込
:2003年から2012年までの10年間の平均成長率は5カ国合わせた平均で7%に達し〔国際通貨基金(IMF)「World Economic Outlook Databases」を参照して計算すれば、5カ国を平均した実質GDP成長率は、03年が5.8788%、04年が7.0602%、05年が7.0816%、06年が7.9394%、07年が8.7728%、08年が5.3968%、09年が1.6212%、10年が7.1854%、11年が5.5132%、12年が4.0422%である〕、特にインドは今後も比較的高い成長率を達成していくものと予想されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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