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へき開 : ウィキペディア日本語版
へき開[へきかい]
劈開(へきかい、)とは、結晶や岩石の割れ方がある特定方向へ割れやすいという性質をもつ。これをへき開という。鉱物学結晶学、岩石学用語である。宝石の加工や、工学の分野で重要な性質の1つ。
== 概要 ==
岩石を構成する造岩鉱物は結晶構造由来の結晶面をもつ。この面では原子間の結合力が弱くこの面に沿って割れやすい。へき開によってできた結晶面をへき開面という。この性質は、物の硬さを表す硬度以外に、物の衝撃による脆さを表す脆性靱性)とも関係する。
造岩鉱物結晶では雲母方解石蛍石などは、結晶面での原子間の結びつきが非常に弱いため完全なへき開となるが、一方で石英(または石英の結晶である水晶)や柘榴石では結晶面での原子間の結びつきが強く、へき開を起こす前に応力で破断してしまうためへき開がみられない。ダイヤモンドは「完全」なへき開があり、正八面体の面に対して平行に割れる。この性質がダイヤモンドの加工をある程度容易にしている。
輝石と角閃石はよく似ており、ともに2方向にへき開面をもつが、輝石ではへき開面がほぼ直角に交わるという違いがあり、このことが鑑定に利用される〔堀、p85。〕。
金属では、結晶であっても一般に塑性が大きく、に至っては厚さ約0.0001ミリメートルにまで延ばせるほど(この性質を展延性という)であり、そのためにへき開がみられない。
微細結晶が緻密に集まった構造の岩石は、視覚的に判別できるほど大きい結晶面由来の構造がないためにへき開はない。一般にこのような構造の岩石は靱性が大きく加工中の衝撃やへき開で壊れにくいため、精密な細工を施すことができる。代表的な翡翠では、構成するヒスイ輝石は石英より硬さが劣るが、精密な加工を施せて耐久性もあるため様々に利用される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「へき開」の詳細全文を読む



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