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杜氏 : ウィキペディア日本語版
杜氏[とうじ]

杜氏(とうじ、とじ)とは、日本酒醸造工程を行う職人集団、すなわち蔵人の監督者であり、なおかつ酒蔵の最高製造責任者をいう。
== 名称の由来 ==
; 刀自説
: 現在のところ最有力説。杜氏は、もともと刀自(とじ)という文字が宛がわれていた。刀自とは、日本古語では戸主(とぬし)といい、家事一般をとりしきる主婦のことを指し、働く男を指したという刀禰の対語にあたる。東南アジア各地には、煮た穀物を口で唾液と共に噛みつぶし、空気中から野生酵母を取り込んで発酵させて酒を造る、いわゆる口噛みの酒という原始的な醸造法が広く存在したが、初期の日本酒もその一種であったことが『大隅国風土記』にうかがえる(参照:日本酒の歴史-上古時代)。こうした製法の時代に、酒造りは女性の仕事であったと考えられている。やがて朝廷の造酒司(みきのつかさ)において酒が造られていた飛鳥時代以降にも、酒部にはまだ女性も含まれていたが、時代を下るにつれ酒造りはしだいに男性の仕事になっていった。それでも職名には「とじ」の音だけが受け継がれたとする説である。
; 杜康説
: 古代中国では儀狄(ぎてき)と杜康(とこう)という酒の神がいたが、後者に由来して良い酒を造った者に杜康という氏を授けたことに由来するとする説である。京都の東寺に伝わる『東寺執行日記』にもこれを裏づけるように読める記述がある。
; 綜合説
:上記「刀自説」と「杜康説」を綜合したもの。音としては刀自(とじ)を継ぎ、杜康の字をそれに宛てるようになったとする説である。
; 社司説
: 神社お神酒(みき)を造る人という原義から由来するとする説。時代の推移のなかで、「社」は「杜」、「司」は「氏」へ変換されたとされる。
; 頭司説
: 酒造りチームの一党を率いるリーダーという意味の「頭司」(とうじ)が起源だとする説。現在でも「杜氏」を「頭司」と書く酒蔵もある。
; 陶師説
: 記述は存在するが由来は解説されていない。
; 藤次説
: 記述は存在するが由来は解説されていない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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