翻訳と辞書
Words near each other
・ 風がとまらない
・ 風がふいたら
・ 風がめくる頁
・ 風が吹いている
・ 風が吹くとき
・ 風が吹くと桶屋が儲かる
・ 風が吹く丘
・ 風が吹けば桶屋が儲かる
・ 風が如く
・ 風が強く吹いている
風が強まる
・ 風が泣いている
・ 風が燃えた
・ 風が見える瞳のままで
・ 風が見た風景
・ 風が通り抜ける町へ
・ 風が通り抜ける街へ
・ 風ぐるま
・ 風ぐるま (みんなのうた)
・ 風ぐるま (千代田区)


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

風が強まる : ミニ英和和英辞書
風が強まる[かぜがつよまる]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ふう, かぜ]
  1. (adj-na,n,n-suf) method 2. manner 3. way 
: [きょう]
  1. (n-suf) a little over 2. a little more than
強まる : [つよまる]
  1. (v5r) to get strong 2. to gain strength 

風が強まる : ウィキペディア日本語版
風が強まる[かぜがつよまる]

風が強まる』(かぜがつよまる、''Breezing Up'')は、アメリカ合衆国の画家であるウィンスロー・ホーマー油彩画である。別名『順風』(''A Fair Wind'')ともいう。『微風前進』とも訳される。
これは「グロスター号」(Gloucester)という、「順風」("a fair wind")(ホーマーによる原題)を受けて、その都市の港を、三角波を切って進んでいるキャットボート(catboat)を描いている。
船内には、ひとりの男性、3人の少年、そして彼らの漁獲物がある。
キャットボートとは、極端に船首に寄せて立てたマストに一枚の大きな縦帆をかけて走る小型船である(研究社『新英和大辞典 第6版』2002年)。
ホーマーは、マサチューセッツ州グロスターを訪れ、そこで最初に水彩で製作したのち、1873年にニューヨークでこのカンバスにとりかかった。
彼はそこで制作したスケッチを利用したし、それらのうち最も緊密な関係があるのはこの油彩画のための『キャットボートを走らせる』(''Sailing the Catboat'')(1873年)であるし、彼はこの油彩画に3年超とりくんだ。〔Cikovsky, 143〕
赤外線反射記録学(infrared reflectography)は、この期間中に彼が作品に対して行った多くの変更を明らかにしたが、それにはマストの近くの4人目の少年と遠くの2隻目のスクーナーの移動をふくんでいる。
ある時点ではこの成人は帆脚索と舵柄(だへい)との両方をにぎっていて、この位置は、もともと『フラート号』(''The Flirt'')という題の1874年の油彩の習作からとられた。〔Cikovsky, 143〕
美術家のメッセージは肯定的、積極的である。
三角波にもかかわらず、ボートに乗っている人々は、くつろいだ表情をうかべている。
へさきの少年にとってかわったは、希望を象徴していると理解された。〔Cikovsky, 144〕
舵柄をにぎっている少年は水平線を楽しみに待っているし、これは彼の未来と若き合衆国のそれにかんする楽観主義の表明である。
仕上げられた作品は、19世紀の西洋絵画にたいする日本美術の重要な影響が、ことに左半分(活動的)と右半分(散在的)とのあいだの構図的なバランスにおいて、ホーマーにとって重要であることをもまたしめしている。
ホーマーは1866年と1867年にフランスを訪れていたし、そしてフランスの画家ギュスターヴ・クールベの海洋場面の影響もまた明白である。
ホーマーの海洋画のすべてがかならずしも『風が強まる』ほどに慈悲深いわけではない:
彼は、クールベ(たとえば 『』(英語:The Wave)、1869年ころ、を参照せよ)がしたように、岸にくだける波を描いた。
モネの比較的に初期の絵『海景:嵐』(英語:Seascape: Storm)(1867年)と『緑いろの波』(英語:The Green Wave)(1866年)は、やや荒れ狂う海上のボートを見せている。
100年記念の年、1876年に完成して、この絵は、さいしょ、その年、国立デザインアカデミー(National Academy of Design)で、それから、フィラデルフィア万国博覧会(the Centennial Exposition in Philadelphia)で、展示された。
1879年までにこれは『風が強まる』(''Breezing Up'')として知られるようになっていたし、この題は美術家のものではなかったが、しかし彼は反発していないように思われた。
同時代の批評家は絵を評した:
「これは、ホーマーのいつもの粗っぽい、部屋着のスタイルで描かれているが、しかしそよ風の吹く夏の日の沖合いでの生き生きとした動きを間違えようのない力で思い出させる。風に屈している漁船は、じっさいに波を切り分けているように見える。これ以上、真実で元気な展示作はない。」〔Unnamed critic quoted in Hand, 259〕
またべつの者はこのように書いた、「帆船の一行の人物らのゆったりとした、しなやかな動きは高く賞賛されてきたし、帆船は「順風」('a fair wind')をうけて青い水のうえを疾走している。彼らは横揺れしているボートとともに揺れ、そして軽い竜骨が波に上昇しあるいは下降するにつれてくつろぎあるいは硬直する。同じような状況に置かれたものはだれでも、下方の波の起伏を感じたとき自分の背がこわばったあるいは両膝が曲がったことを思い出すことができる。」〔''Appleton's Journal'' critic quoted in Johns, Elizabeth (2002). ''Winslow Homer: the nature of observation'', University of California Press, pp. 77–78. ISBN 0-520-22725-5〕
こんにち、『風が強まる』は、聖像的なアメリカ絵画作品、ホーマーの最高の作品のひとつ、と見なされている。
ナショナル・ギャラリーは1943年に絵を購入し、ギャラリーのウェブ・サイトには「19世紀アメリカの最もよく知られかつ最も愛された、生活の美術的なイメージのひとつ」と説明された。〔''Breezing Up (A Fair Wind)'' , National Gallery of Art web site. Accessed August 18, 2010.〕
== 注釈 ==


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「風が強まる」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.