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連動地震 : ミニ英和和英辞書
連動地震[れんどう]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [むらじ, れん]
 【名詞】 1. party 2. company 3. group 
連動 : [れんどう]
  1. (n,vs) gearing 2. linkage 
: [どう]
 【名詞】 1. motion 2. change 3. confusion 
: [ち]
  1. (n,n-suf) earth 
地震 : [じしん]
 【名詞】 1. earthquake 

連動地震 ( リダイレクト:連動型地震 ) : ウィキペディア日本語版
連動型地震[れんどうがたじしん]
連動型地震(れんどうがたじしん)とは、複数のプレート間地震(海溝型地震)、あるいは大陸プレート内地震活断層型地震)が連動して発生するとする仮説である。連動関係にある地震はほぼ同時に発生する場合だけでなく時間差を置いて発生する場合があり、時間差を伴う場合も「連動」(広義の連動型)と称することがある〔〔 堀高峰(2006): 巨大地震の連動性と発生間隔の変化のメカニズム, 歴史地震, 第21号, 253.〕。また、このような連動関係にある複数の地震は、通常の地震における再来周期より短い時間差で発生する〔(JAMSTEC Report of Research and Development 13, 17-33, 2011/独立行政法人海洋研究開発機構/有吉慶介、松澤暢、矢部康男、加藤尚之、日野亮太、長谷川昭、金田義行)〕。一方、連動型地震自体の再来間隔は通常の海溝型地震と比較して長期となる特徴がある〔(独立行政法人産業技術総合研究所 地質調査総合センター/地質ニュース663号,23 ―28頁,2009年11月)〕。
== 概要 ==
プレート境界型地震では特に長大な震源域をもつ超巨大地震が発生することがあり、これは通常は海溝沿いの個別のセグメントで起こっている固有地震が、時として複数のセグメントに渡って連動することで断層破壊が進展していく連動型地震で説明できるとされる〔 鎌滝孝信・澤井祐樹・宍倉正展(2006): 1960年チリ地震震源域でくり返し生じた過去の巨大地震, 歴史地震, 第21号, pp87-91.〕。また、海溝型地震・活断層型地震にかかわらず地震の発生には断層のずれ(破壊)が大きく関わっているとする仮説では、連動型地震はこの破壊が固有震源領域に留まらず複数の震源領域(広範囲)に及ぶケースである〔東日本巨大地震 エネルギー 阪神の700倍 複数の震源が連動 (読売新聞 2011年3月12日/名古屋大学教授・固体地球物理 山岡耕春、北海道大学地震火山研究観測センター教授 茂木透)〕〔4領域で、3地震が連動発生=M9、阪神・淡路の360倍-東日本大震災(時事通信 2011年3月13日/文部科学省 地震調査委員会)〕。T.レイおよび金森博雄 (1982) は、世界の沈み込み帯を4つのカテゴリに分類し、そのアスペリティの空間分布の違いから連動型の巨大地震が起りやすい場所と起こりにくい場所があるとする、アスペリティモデルを提唱した〔 Lay, T., H. Kanamori and L. Ruff, 1982. The asperity model and the nature of large subduction zone earthquakes, ''Earthq. Predic. Res''., 1, 3-71.〕。ただし、連動型地震では沈み込みが一定の速さで進むことで固着領域で破壊が生じるとされるアスペリティモデルに当てはめられないケースがあり、例えば後述の東北地方太平洋沖地震では本震あるいは前震の前に断層の沈み込みが起きておらず、本震発生後には再び沈み込みが再開されるといった断続性が確認されている〔(新妻地質学研究所/静岡大学理学地球科学教室名誉教授 新妻信明)〕。
複数の地震が連続してほぼ同時に発生する場合は、単独地震に比べて震源域が広大であるため巨大地震となる場合が多い〔複数の震源領域における地震を合計して計算するため、おのずとマグニチュードも大きくなる。〕。また、ほぼ同時に発生した連動型地震では隣接する震源域を破壊していくが〔(地震調査研究推進本部:平成17-21年度 統括成果報告書)〕、連動関係にある地震に時間差がある場合でもそれらの地震の震源域は隣接するか、重複する傾向にある〔東北地方太平洋沖地震・スマトラ島沖地震における連動型地震の考察 JAMSTEC Report of Research and Development Vol.13 (2011) P 17-33〕。なお、連動型地震とは複数の海域が同時に動いたり同じあるいは近接する断層上でずれの範囲が拡大していくことに起因する地震の連動性を指し、本震の震源域(余震域)から離れた場所で地震が誘発される誘発地震(地震の誘発性)とは区別される〔(東京大学名誉教授 萩原幸夫(2011年7月16日講義)/第15回ライブリーカレッジ)〕。
マグニチュード(M)9以上を記録した2004年スマトラ島沖地震2011年東北地方太平洋沖地震は複数震源領域における連動型地震であるとする見解がある〔(独立行政法人海洋研究開発機構 2011年)〕。また、南海トラフの地震である東海地震東南海地震南海地震は過去の記録や地質調査などから連動して発生する可能性が高いとみられており、さらに千島海溝琉球海溝等における地震でも地質調査や津波のコンピューター・シミュレーションなどにより過去に連動して発生した可能性が指摘されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「連動型地震」の詳細全文を読む




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