翻訳と辞書
Words near each other
・ 繊維組織
・ 繊維肉しゅ
・ 繊維肉腫
・ 繊維腫
・ 繊維腺しゅ
・ 繊維腺腫
・ 繊維芽細胞
・ 繊維芽細胞増殖因子
・ 繊維芽細胞成長因子
・ 繊維菌糸組織
繊維補強コンクリート
・ 繊維製品関連の業界団体の一覧
・ 繊維質
・ 繊維路
・ 繊維軟骨
・ 繊維飽和点
・ 繊蘿蔔
・ 繋
・ 繋いだ手から
・ 繋がり


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

繊維補強コンクリート : ミニ英和和英辞書
繊維補強コンクリート[せんいほきょうこんくりーと]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

繊維 : [せんい]
 【名詞】 1. fibre 2. fiber 3. textile 
補強 : [ほきょう]
  1. (n,vs) compensation 2. reinforcement 
: [きょう]
  1. (n-suf) a little over 2. a little more than
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

繊維補強コンクリート : ウィキペディア日本語版
繊維補強コンクリート[せんいほきょうこんくりーと]
繊維補強コンクリート(せんいほきょうコンクリート、''Fiber Reinforced Concrete'')は、合成繊維繊維などをコンクリートに複合したコンクリート材。しばしば、FRC(エフ・アール・シー)と略される。連続繊維を織物として巻き付けたり貼り付けたりして補強されたものを「連続繊維補強コンクリート」、数ミリから数センチに短く切った短繊維を混入して補強されたものを「短繊維補強コンクリート」と呼ぶ。
== 概要 ==

=== 特徴 ===
コンクリートには圧縮力に強く引張力に弱く、また延性に極めて乏しいという特性がある。また硬化の進行や乾燥などにより体積が収縮する。これらコンクリートの持つ本来の性質や、外力によって与えられた引張力によってコンクリートに変形が生じてひび割れを発生、その後ひび割れ幅が拡大し、水分、塩分などの浸入によって内部の鉄筋の腐食を生じるなどの問題が発生する。繊維補強コンクリートは、コンクリートにひび割れが発生した後、補強繊維がひび割れ面間をつなぎとめることによって引張力を制御するものである。プレストレスト・コンクリートはあらかじめ与えられた圧縮力によって引張力によるひび割れの発生を抑制するものであるが、想定以上のひずみ(変形)によってひび割れが発生してしまった場合には効果が発揮されないのに対し、繊維補強コンクリートはひび割れ発生後にその効果を発揮する点が特徴である。
鉄筋コンクリートも引張力によるひび割れを抑制するが、繊維補強コンクリートは、連続繊維による補強ではコンクリートの表面、短繊維による補強では繊維がコンクリート中に均一に存在するために鉄筋の外側を覆うかぶりコンクリートの剥落を抑制することができる。ただし他の特殊コンクリートと同様、コストもそれなりにかかる。
繊維補強コンクリートはひび割れが発生した後にその効果を発揮するため、トンネル橋脚橋梁など土木建造物の剥落防止対策や、ひび割れの抑制などを目的に用いられることが多い。さらに、補強繊維の使用量を多くすると鉄筋鉄骨などで補強されたコンクリートに匹敵する、場合によっては凌駕する最大応力や変形性能を示すようになり、繊維補強コンクリートが鉄筋コンクリートの代替として用いられることもある。
鉄筋コンクリート鉄筋をかご状に組み立てて製造されるため、鉄筋の加工(切断、曲げ、結束、溶接)等に多くの工数を要する。鉄筋コンクリートと同等、またはそれ以上の性能を示す短繊維補強コンクリートを用いると、鉄筋そのもの、および鉄筋の加工工程が省略できることによってコストや工期の大幅短縮が図れる点は大きな特徴である。
内装、外装に用いられる左官モルタルには、だれ防止の目的でごく少量の短繊維が混入されているものがある。昔の土壁などにはしばしば短く切ったを混ぜた粘土が用いられていたが、材料は違えども、短繊維補強コンクリートと同様の考え方に基づくものであるといえよう。
繊維補強コンクリートは一般的に引張力に抗することを目的として使用されることが多いが、コンクリートの打設後に生じるブリージング磨耗を抑制する効果も期待できる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「繊維補強コンクリート」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.