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いじわる婆さん : ミニ英和和英辞書
いじわる婆さん[ばあさん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ばば]
 【名詞】 1. old woman 2. hag
婆さん : [ばあさん]
 【名詞】 1. grandmother 

いじわる婆さん ( リダイレクト:いじわるばあさん ) : ウィキペディア日本語版
いじわるばあさん[ばあさん]

いじわるばあさん』は、長谷川町子による日本4コマ漫画作品。毎日新聞社発行の週刊誌サンデー毎日』において、1966年昭和41年)1月2日号から1971年(昭和46年)7月18日号まで『意地悪ばあさん』の表題で連載された(後述)。『サザエさん』と共に長谷川町子を代表する作品の一つであり、複数回にわたってテレビドラマテレビアニメ化されている。
主人公は漫画の作中でも「いじわるばあさん」と呼ばれることが多いが、本項の文中では設定上の本名である「伊知割いじわる イシ」の名を用いる。
== 解説 ==
アメリカの漫画家ボブ・バトルの『意地悪爺さん』(原題『Egoist』)という意地悪なおじいさんを主人公とした作品が、1956年から1962年まで文藝春秋の雑誌『漫画讀本』に翻訳連載されていた〔『漫画讀本』では掲載号によって『エゴイスト爺さん』『意地悪爺さん』など訳題が異なっていた。日本語版の単行本は原題に即した『エゴイスト』の表題で新評社から全2巻が刊行されている。〕。これに触発されて誕生したことを、作者の長谷川は『サザエさんうちあけ話』などで語っている〔長谷川(2001), p90〕。『いじわるばあさん』の作中でも、石が旅行先のイギリスで本家の意地悪爺さんらしき人物と遭遇するエピソードがある。
当時の長谷川は朝日新聞の『サザエさん』連載と並行して『サンデー毎日』で『エプロンおばさん』を連載していたが、双方の作品に共通するヒューマニズム色の強い作風に飽きを感じていた。そのような中で『サンデー毎日』の1965年新年号に8ページの漫画を依頼され、執筆したのが『意地悪ばあさん』である〔この頃から、「サザエさん」もそれまでのヒューマニズム色の強い作風から大きくスタイルを変え、社会風刺の要素を取り入れたアイロニカルな作風へと移行している。〕。主人公を女性に変更したのは『意地悪じいさん』を読んで「おバァさんのほうがグッと迫力あるのになァ」と言う感想を持ったことに由来し〔、反響を見て連載を依頼しに来た『サンデー毎日』の編集長と話し合った末、1年後の1966年に連載を開始した〔長谷川(2001), p91〕。単行本の初版はサザエさんのそれよりも発行部数が多く、読者の側もまた、ヒューマニズムに飽いた人が多かったのだろうと、作者は『サザエさんうちあけ話』で述べている。
昭和40年代にして、高齢化社会ならびに老人介護の問題点を取り上げた話も存在する。石自身、度々老人介護施設の職員やヘルパーを相手に意地悪を仕掛けている。また、本作では俗に「サザエさん時空」と呼ばれる登場人物が年を取らない方式ではなく、石の長男の子供たちが連載の後半で進学や就職するなど家庭環境の変化が見られる。
日本国外では講談社インターナショナルから『''Granny Mischief''』というタイトルで英語に翻訳・出版されて人気を博した。出版の際には、一部のコマが左右反転されている。
テレビドラマやテレビアニメ化された中でも、特に青島幸男主演のテレビドラマ(主人公の名前は「伊知割石」でなく「波多野タツ」とされている)は人気が高かった。ただし、長谷川はアニメの『サザエさん』同様テレビでの登場を快く思っていなかったらしく「漫画作品とは別」と考えており「あれは青島幸男による青島ばあさんです」と述べている。漫画でも青島幸男が演じる波多野タツを伊知割石が批判するエピソードがある。ドラマ、アニメ共にDVDなどの映像ソフト化は一切行われておらず、CSでの再放送も実施されていない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「いじわるばあさん」の詳細全文を読む




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